2007年7月11日〜7月18日 いろんな意味で自然満喫 八重山2007


2007年7月16日 ジャングル遡行

 大満足の朝撮りをおえて宿に戻るとたいきは階段の上でDSをやっていた。そしてひーこはまだ睡眠中。ここは広いからみんな好きなところで好きな事ができていい。

 今日は特に予定も無いので、朝ごはんのあと裏のビーチへ散歩に行った。3軒ほど先の家の横から浜に出られる道があり、その先には誰も居ないビーチが広がっている。ただサンゴはあまりなさそうな感じだ。

 波打ち際をはだしで歩くのはとっても気持ちよく、波とおっかけっこをして遊んでいたのだが、そのうちたいきが暴走して波に突っ込んで行き、びしょ濡れになってしまった。仕方ないのでパンツ一丁に変身!
まあ海だからこれでもいいか。本人は「日に焼けたらちょっとは痩せて見えるかなあ」とか言っている。おっさん・・・

 そのあとたいきと砂の防波堤を作ったりして遊んでいたのだが、ひーこはちょっと離れて所で独りしゃがみこみ、何か熱心に見入っていた。独りで寂しそうなので何しているのか聞くとヤドカリが家の取り合いをしてるのを見てたらしい。

 ひーこが指差す所を見たらちっちゃいヤドカリが何匹も集まってほんとに殻の取り合いをしてる。いちばん体の大きいやつが一番居心地の良さそうな貝殻を先住者から奪い取りそちらに引っ越すと、こんどはそいつの抜け殻を狙って他のヤドカリが奪い合いのバトルを開始する。こりゃおもしろい。

心優しいORAT家としては、ここで新たな貝殻を投入してみんなの住宅事情改善に協力してあげようと思い、みんなで手ごろな貝殻探しをすることにするが、これが中々難しい。
おっ、良さそうな貝殻がある!と思って採ろうとするともぞもぞ動き出す。すでに先住者がいるのだ。ヤドカリが好みそうな大きさの綺麗な貝殻はほぼ100%満室。で、かなりかけたりしているけどまあガマンすれば住めなくもないんじゃないかな、と言うようなのは空き家だったりするのだが、そんな殻をバトル中のヤドカリの真ん中に置いても見向きもされない。なかなか贅沢なのだ。
結局浜中探し回っても満足の行く貝殻を見つけることは出来なかったので、この遊びは終了。

宿の裏のビーチ パンツ一丁 ヤドカリバトル

 あまりいつまでもここでヤドカリ相手に遊んでるのもなんなので、一度部屋に戻って支度をして、車で川平方面に向かって出発した。第一目標はコノハチョウだ。 

 昨日コノハチョウを見かけたあたりを注意しながら進むが何もいない。そのまま米原を過ぎてしばらくいくと橋があった。
うちの父親がとっている蝶の雑誌に、ここらへんの何タラ橋って所でコノハチョウを見たというのが載っていたのだが、もしかしてこの橋だろうか?ちょうど駐車スペースのあったので車を止めて下りてみる。
下を流れる川では子供達が遊んでいるので河原まで降りられるようだ。

 ハブがいたらいやだなあと思いつつも駐車場からの踏み跡をたどっていくと、石がゴロゴロした渓流にでた。
海からすぐそばなんだけど、雰囲気はほんとに渓流だ。
遊んでるのは地元の子供達のようでみんな真っ黒に日焼けしてる。

 ここから川を遡って行ってみよう。西表島の滝へのトレッキング、そして昨日の野底マーベーで鍛えられたORAT家にとってはこんな遡行はもう楽勝だ。

 岩を乗り越え、水の中を歩いてどんどんいくと人もいなくなり、聞こえてくるのはセミの声と川のせせらぎの音だけ。
周りは鬱蒼としたジャングルで、川を覆う様に被さってきた木々の間からの木漏れ日が川面を照らしている。そんな中、フワフワとオオゴマダラやスジクロカバマダラが飛び交い幻想的な雰囲気だ。みんなでこんな風景の中にいられるのは幸せだなあ・・・
と思ってたら、たいきは素っ裸で川の中に寝転んでる。お前はカバかいっ!でも川の水はとっても綺麗なので寝転びたくもなるわな。ちょっとしたよどみを覗き込むとテナガエビがいっぱい歩いていた。

肝心のコノハチョウこそ見られなかったものの、ここではオオハナサキガエルやナナホシキンカメムシ、ヤエヤマイチモンジの他色々大型アゲハなどが見られ、ジャングル探検気分をいっぱい味わえて楽しかった。
 

 川で遊んでいるうちにもう昼をとっくに過ぎてしまっていたので、昼ご飯を食べに川平に移動する。
周りにはあまりお店もなさそうだからなあ。でも最近はカフェってやつが何軒も出来てきてるらしい。出来たらここらへんにはあまり手をつけないで置いて欲しい所だ。

川平に向けて走っていると、いきなり土砂降りの雨が降りだした。まだ台風の影響がちょっと残っているのだろうか。

川平についていつもの川平ガーデンで昼ごはんを食べながら雨宿りをする。
今日のお昼はやっとソーキソバを食べられた。たいきはマグロの刺身とアカ米のごはん。マグロには目がないからねえ。
そしてもちろんオリオン生。やっぱ沖縄で飲むビールは美味い。

 ごはんを食べ終わると雨も上がっていてのでいつもの川平湾見学に行く。
石垣島に来たら1度は川平湾を見ておかないとどうも落ち着かない。
 丘の上から川平湾の海の色を堪能したあと浜まで降りた。去年はここでヒトデをひっくり返して遊んでたなあ。
 記念写真を撮っていると再び大雨が降りだしたので、慌てて屋根のある休憩所に避難して雨宿り。今日は天気が不安定なようだ。まだ台風の余波が残っているのかな。でも思い出してみると川平に来るたびに、にわか雨に降られている気がする。特異天候場所なんだろうか。
 

そして雨がやんだ隙に車に戻り、ちょっと遅めのスノーケリングをするため米原へ向かう。 車で川平地区を出る頃には再び日が射してきてすっかりいいお天気になった。小さい雨雲が所々にあるみたいで、野底マーベーの方では雨が降っているのが見える。

山原橋というところの手前に林道の入り口があったので、もしかしてコノハチョウでもいないかと入ってみた。周りは鬱蒼としていてなかなかい雰囲気だ。

さっきの雨ででてきたのか、セマルちゃんが道の真ん中を歩いていた。
よく見ようと車から降りるととたんに箱った。かなり警戒心が強い。
手足が出てきたら逃げられる前に撮影しようとカメラを構えて待っていると、そーっと顔を覗かせた。あとちょっとだ、と思ったらいきなり手足が出て走り出し、道路わきの草むらの中に逃げ込んでしまった。ほんとに逃げ足が速いやつだ。セマルちゃんの全身を写すのは中々難しいのだ。

 その後道はだんだん細くなり、さあこの先どうなるかな、と期待していたらあっさり国道に出てしまった。意外と短い林道だったようだ。コノハチョウも見つけられなかったがまあしょうがない。天気がいいうちに米原に泳ぎに行こう。

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