今日は観光の日
 朝ごはんの後部屋に戻り今日の予定を話し合っタ結果、この天気じゃまだ海でスノーケリングはちょっと厳しいだろうから、恒例の「まずは観光」かな、ということで全会一致。

 ゆっくり目に宿を出て、まずはオモトさんから行ってみよう。
 オモトさんに向かう林道は、今朝にも増してすごい事になっていて、木が倒れている上をバキバキ乗り越えて行ったり、ザクロのような薄桃色の果物がいっぱい散らばっているところを踏み越えていったりとちょっとした冒険気分だった。

 オモト様前に到着する頃にはもう雨は止んでいたが、風は相変わらず激しく吹いている。
 駐車スペースの前にある生垣には、雨で飛ぶことができずお腹を減らしていたのだろう、大型の黒いアゲハ蝶がいっぱい飛んできていた。それを見たたいきとひーこは網の奪い合い(^^;
 でもまずは今年も無事石垣にやってこれた事に感謝して、オモト様にお参りしてこよう。

  そしてその後はお待ちかねの蝶採りタイム。でもオモト様の前だから殺生は止めとくように、ということにしてひーことたいき、代わりばんこでアミを持ち、カラスアゲハやクロアゲハをキャッチ&リリースして走り回っていた。

 その隙に僕も蝶の撮影にいそしむ事にする。花に来ていたのはほとんどがカラスアゲハとクロアゲハ。
ツマベニチョウも飛んでくるが、こちらはあまりに動きが早いので撮るのが難しい。

カラスアゲハは八重山の亜種より本州の亜種の方が綺麗な気がする。

一方クロアゲハは後翅の赤紋が大きく本州のものよりずっと鮮やかだ。

 蝶にたっぷり遊んでもらったあとはちょっと電波望遠鏡施設のVERAに寄り道してここの名物、シーサーとVERAの2ショットを撮る。去年のおじさん、今も元気で働いているだろうか。

 ここでたいきがウ〇コに行きたくなってしまったので、記憶の中でもっとも近いと思われる公園のトイレへ急行。
 そして無事トイレを済ませたあとは、再び蝶の撮影をする。

 ハイビスカスと一体化したかのように花びらの奥深くに頭を突っ込んでいる蝶が多い。
これはナミエシロチョウかな。

小さなセセリチョウも必死で花にしがみついていた。

 チョウチョ撮影のあとは海岸線に出て、次に向かったのは御神崎灯台。
 ここでも車から降りると暴風が吹き荒れていて、灯台の下まで登る階段は手摺につかまっていないとパンツまで吹き飛ばされそうな勢いだ。さらにたどりついた灯台の下の展望台もすごい風で、ひーこの髪の毛もボサボサ。

足元の海には大波が打ち寄せ、その波頭に風が吹きつけて盛大なしぶきを上げていた。
日が出ていれば虹ができてきっと綺麗だっただろう。

灯台から石垣港の方向を眺めると、そっちも海は荒れまくり。
はたしてAちゃん一家はこんな海況の中、石垣島まで帰ってこれるんだろうか?

 さえぎるもののない所であらゆる方向から四六時中風に吹かれていたので、なんだか皮膚がジーンとしてきた。
そんな時、たいきが草原に大の字に寝転んで「これなら風があんまり来ないよ」と教えてくれた。
試しにまねしてみたらほんとに風圧から一気に開放されたじゃないか。地面近くは風が弱いんだ。発見だねえ。

そのまましばらく寝転がって風から逃れていると、視線の先に熱帯コメツキムシが落ちているのを発見。
こいつも地べたにはいつくばって強風をしのいでいるのだろうか?
たしかにこの風じゃ飛んだら最後、どこまで流されちゃうかわからないからそのままじっとしているのが吉だろう。
この期に乗じてドアップを撮らせてもらった。

それじゃお腹も減ってきたし、川平にでも行ってそろそろ昼ごはんにしようかね。

 御神崎から15分ほどのドライブで着いた川平湾の駐車場は、夏休み真っ盛りだと言うのに意外と車が少なかった。
なんでだろうと思ったら、海が荒れてグラスボートが欠航しているからのようだ。

いつもの川平ガーデンも人はまばら。席に着くとあとの運転はひーこに任せてオリオン生を注文する。
ん〜、やっぱ昼間から飲むオリオンはウマイっ!

そして僕が頼んだのはソーキソバ、昨日の晩に引き続きだが、やっぱ昼ごはんはこれに限る。

 たいきは実はソーキが脂っぽくて苦手だった事が判明したのでソーキの代わりに細切り肉とカマボコが入った八重山ソバを頼んだ。ひーこはなぜかカツカレーという沖縄でもなんでもないチョイス。まあビール我慢してくれているんだから好きなもんを食べてくだされ。

ここでAちゃんのママからひーこの携帯に連絡が入り、石垣島に戻ってこれたそうだ。この天気でよく船が出たなあ。
でもこれでみんなで今晩飲みに行けるね。楽しみ〜(^^)

食後は恒例川平さん詣でに行く。ひーことたいきは途中のお店でいつものようにソフトクリームを購入。

そして川平公園を抜け、ビューポイントへ。
いつもはなんともいえず綺麗な川平湾も、さすがにこの天気だと今一さえない。
風も相変わらず烈しいが、それでも空はちょっと明るくなってきたかな。

ビューポイントから浜に下りてみると、こちらもいつもはグラスボートが何艘もつながれている浜ががらんとしている。
こんなすっきりした川平湾なんて、台風の時でもないと中々見られない風景だろう。

風下になっている湾の出口のほうまで散歩に行こうと思ったが、強風が巻上げた砂が激しくたたきつけてくる。
露出している肌はまるで紙やすりでこすられているようにめちゃくちゃ痛い。とっても耐えられず早々に撤退。

ここでとれたさんから電話があり、夕方の便石垣に来られそうだとのこと。まだ那覇にいたんだ(爆)
それにしても良かった良かった。それじゃ明日の朝、宿を出るときに電話するから一緒に鳥撮りしようね。

川平の後はいつもの渓流を覗いてみたが、上流に亜熱帯雨林が残されているだけあって保水力が高いのだろう。
あの大雨にもかかわらずちょっと濁りが入っているだけで大して増水もしていなかった。さすがだ。

今日は水に入るつもりはなく、海パンは履いてこなかったので、水遊びはまた次回。次は米原ビーチの偵察に行こう。

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