アカ様今年も健在! |
さあ、石垣遠征最初の朝が来た。 みんなを起こさないよう、カーテンの隙間から外を見てみると、海は多少穏やかになったようだがどんよりとした雲が垂れ込めて、まだ台風の勢力内からは抜け出せていないようだ。 支度をすませ外に出るとあいかわらずすごい風だ。これじゃレンズを三脚に載せて撮るのは無理かもしれないが、車の中から撮影する分には何とかなるかも、とにかくせっかく来たんだから出かけなきゃ。 展望台に着き車から降りてみたが、山の上ということもあってさらに強い風が吹いている。耳を済ませてみてもゴーゴーうなりをあげる風の音がすごくってアカ様の声なんて聞こえやしない そのうち雲の向こうに太陽がのぼったようでちょっと明るくなってきた。本格的にアカ様探し開始だ。 何でこんなところにいるんだ?亜熱帯の森にポニーってなんかすごく場違いな気がするのだが・・・。首には引き綱がついてるし、台風で牧場の柵でも壊れて逃げ出したんだろうか?気が付くと足元には馬糞がいたるところに転がっていて、危なくウンが付いてしまうところだった(^^; しかししばらく行くと、道路脇の木に赤いものがとまっているのを発見、アカ様だ!今年もいてくれてよかったよ〜 これで一応目標は達成できたので一安心。気を良くして先に進むと今度はお腹の白っぽいアカ様がいた。 さらに近づいてよく見るとどうやら今年巣立った若のようだ。 あまりこちらを気にする事もなく佇んでいたので、近づいてでっかちゃんを撮影することができた。いきなりの成果に独り悦に入って画像チェックしていると、その隙に親鳥が飛んできて給餌してるじゃないか。くそ〜撮り損ねた〜 このあとさらにもう一度成鳥と遭遇。こちらも車からほんの数メートルの距離でじっとしていてくれた。 必死で撮影していてふと気がつくと、後ろに四駆が止まっていた。いかん、通行の邪魔をしちゃったかな。 おじさんに「今朝ここで見かけたアカ様は2、もしくは3個体。7月に比べると少ない気がする」と話すと、アカ様はもうこの時期山に入ってしまっていて、さらにはカンムリワシも森深いところに移動してしまっており、ほとんど見ることができないそうだ。やっぱ厳しい時期なのか。台風の後だというのに、森の中はいつもより潤いが少ない気がするもんな。 そのあとリュウキュウズグロミゾゴイが出る場所と、海岸のほうにオオアジサシが来ているというのを教えていただきお別れした。 アカ様もそこそこ撮れて余裕ができたので、たぶん今頃キャンセル待ちをしているであろうとれたさんに電話してみると、キャンセル待ち番号は途方にくれるくらい後らしい。「もうあきらめてヤンバルにでも行こうかな」なんて泣き言を言ってるので、今朝はたっぷりアカ様撮れたよ、と言っておいた。誤解のないように言っておくが、これも彼のモチベーションを高めるため、決して自慢したかったわけではないのだ。 さあ、ここはそろそろ切り上げて、とれたさんが来たときにちょっとでもいい場所を案内できるよう、6月にRICKさんがアカ様を撮ったという林道の偵察にいってみるか。 RICKさんから教えてもらった林道は、いかにもアカ様がいそうなたたずまいでずっと山の中に続いていた。 亜熱帯の植物が道路際まで迫り、中々いい感じの道なのだが、 林道の最高地点あたりまで登ると分岐点があり、そこを曲がるとこれもRICKさんに教えてもらった天文台があった。 予約制で星を見せてくれるらしいので、次回は来てみようかとも思ったが、星を見るとなると夜。そうなるともう2人とも酔っ払ってるだろうから確実にここまでは来れないな(^^; 時計を見るとそろそろ戻らなくちゃいけない時間、というか完全に時間オーバーしている。それじゃ今日の朝撮りはこれにて終了。まあとりあえずアカ様撮れてほっとしたよ。 大急ぎで山を下り宿へ帰ると、ひーことたいきはもう一階の食堂で朝ごはんを食べていたので、僕もそのまま食堂へ。 そしてこちらが朝定食。なかなか美味しかった。ちなみにひーこたちは目玉焼きが付いていたそうだが、僕の時にはもう品切れだったようで、かわりに魚のてんぷらがみんなより1枚多かったそうだ。 |