初めてのバルーンサファリ

 いよいよバルーンサファリ当日だ。
 まだほぼ真夜中といっていい4時に起きて支度をするとホテルのフロントに4時半に集合。非常に眠い。
今朝はアンドリューの出番はないので、今頃ぐっすり寝てるんだろうな。ちょっとうらやましいぞ・・・

 バルーンサファリにロクヨンと三脚は邪魔になるだろうと思い、今日はサンヨンと幕4、テレコン、それに12-24mm、フィ10-17mmッシュアイ、7Dの軽装だ・・・軽装でもないか

 集まったのはうちらのほかに欧米人数名と日本人のカップル。もしかして日本人は日本人同士で乗るのかな?

 今回のツアー、気球に乗って、飛んで、降りて、シャンパンブレックファーストを食べて、というざっくりとした事はわかっているのだが、あとの細かいディテールは全然わからない。一つのゴンドラに何人乗るのか、いったいどこから熱気球が飛ぶのか。どこまで行くのか。どうやって帰ってくるのか・・・

 まあこうなったらまな板の鯉だ。なる様になるだろう、ってことで送迎の車に乗り込むと、意外にもORAT家の専用車だった。みんなでぎゅうぎゅうに詰め込まれると思っていたよ。

 うちらを乗せたランドローバーはまだ夜明け前ともいえない夜真っ只中のサバンナを、前を走る車のテールランプを頼りに進んで行く。
 ライトの照らす範囲以外はまっ暗闇だ。時折逃げてゆくシマウマやインパラの姿がライトに浮かび上がり、その目がライトの光を受け妖しい色に輝いて、なんか人間がいちゃいけない空間を走っているような気分になる。

 1時間ほど走ったろうか、車は広場のような所に到着。そこには何台ものサファリカーが止まっていた。かなりの大人数でのイベントになるようだ。

 暗闇の中車のボンネットの上で懐中電灯の明かりを頼りに
万が一事故にあっても当方は責任を負いませんよ(おいおい)って同意書にサインをしてお支払いを済ませる。
 しかし何でこんな荒野の真ん中でクレジットカードが使えるんだろう?不思議・・・

 そしてあたりがわずかに明るくなり始めると、草原に横たわるいくつもの気球の姿が見えてきた。

 ここで名前が呼ばれて、今日のチーム分けがされる。うちらのチーム、キャプテンを含めた人数は全員で17名。日本人は僕らだけだ。果たしてこんな大人数が一つのゴンドラに乗れるのだろうか?なんかちょっとイメージと違うなあ・・・

 ここでキャプテンから離着陸時の注意点などのレクチャーを受ける。
 まずカメラは首にかちゃいけないそうだ。ゴンドラが風で引きずられたとき、カメラが何かに引っかかったら首が絞まってしまうからだそうだ。
 それに離着陸は基本的にロケットの発射体勢で行なわれるらしい。椅子に座った体勢で上を向くわけだ。
 さらにそのときは、衝撃に備えて安全姿勢をとらなければいけないとのこと。熱気球ってそんな激しいのか?!

 そうしているうちにも熱気球の準備はどんどん進んでいく。最初は大きな扇風機で気球の中に風を送り込み、ある程度膨らんだところでバーナーに火をつけて、中の空気を暖めていく。

 熱気球はどんどん膨らんで行き、いよいよ出発の時間がやってきた。
 ゴンドラの中は2X2の4つのスペースに仕切られていて、一つのスペースに4人が並んで座る事になる。
体重のバランスを見ながらキャプテンに座る位置を指示されて、それぞれにゴンドラへ乗り込んでいく。
 みんな緊張の面持ちだが、冷静に見ると大の大人がロケットごっこをやっているみたいで笑っちゃう(^^;

  頭の上でバーナーの「ゴーッ」というすごい音が響いた。そして秒読みのないままテイクオフ!

 といってもこれは熱気球なわけでバーンと飛んで行ったりはしない。ゴンドラはフワッとタテになっただけで、まだ空中には浮いていなかった(^^;

 キャプテンがバーナーを吹かす轟音と供にゴンドラを支えていたスタッフ達が手を離すと、うちらの乗った気球は静かに空に浮かび上がった。 

そしてなんの衝撃も無いままどんどん高度を上げていく

 周りを眺めると、他の熱気球もバーナーを赤々と吹かしながら早朝のサバンナ上空に飛び立っていった。

 さあ、こらからどんなものが見られるだろうか。バルーンサファリ、いよいよスタートだ!

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