野生の王国


それじゃマサイマラ初のゲームドライブスタート!と思ってロビーに行ったがアンドリューはいなかったので
外の車寄せに行って見ると、うちらのサファリカーの天井を上げている最中だった。どうもありがとね。

そしてサッファリモードになった車に乗り込み出発だ!

ホテルの敷地を出てまず出会ったのがアフリカハゲコウ(Marabou Stork)。
何度見てもかわいいとは思えない鳥だ。
というよりむしろ気持ち悪い。ホテルのすぐそばの木の上にいっぱい止まっていた。

そして車はいよいよ本格的なサバンナに突入!サバンナにはアカシアがよく似合う。

さらにどこまでも続く草原。なんかテンション上がってきた〜

アカシアのたもとに佇むヌー。その姿に夢中でシャッターを切っていると、ここはマサイマラなんだ!と実感する。

アカシアの木の上にはたくさんのハゲワシが止まっていた。

一口にハゲワシといってもVultureとGriffoneがあるということだが、
ここに居たのはVultureチームのコシジロハゲワシが多いようだ。
どうやらアンドリューは猛禽に関して詳しいらしく、ここらへんの話になると急に雄弁になった。
とともにどんどん早口になってきて、何を言っているかわからなくなってきた(^^;

次に現れたのがセグロジャッカル。うまい事日陰を見つけてマッタリしていた。

しかし広いな・・・

遠くの木に止まっていたのはさっきのとは別の種類のミミヒダハゲワシ(Lappet-faced vulture)。

キリンも12−24mmでもでっかく撮れるくらいすぐ近くまでやってきた。これがマサイマラの底力か・・・

めっちゃ近いキリンにたいきも大喜び、ここでもひーこと二人で手乗りキリンにチャレンジしていたが、目つき悪っ(^^;

おお〜っ、草原を歩いているのはヘビクイワシだ!英名の Secretary bird の名の通りどこか高貴な姿をしている。
これをロクヨンでしっかり撮って見たかったんだ。

こちらは通称ウィンナーの木。マメ科の木でその鞘は30cmくらいあり、ウィンナーに良く似ている。
ゾウはこの実が大好物だ・・・と、サファリに行くと大体一度は解説を受ける

遠くの木に止まっている猛禽はウタオオタカ(Dark Chanting-Goshawk)だろうか。マサイマラは猛禽が豊富だ。

遠くに生えた一本アカシアもアフリカっぽい。

雲の動きは早く、太陽と絡み合ってえもいわれぬ美しい光景を作り出してくれる。
これはマサイマラならではの空だよな。動物に負けず劣らずすっごく魅力的な被写体だ。

草原から顔を出していたのはセネガルショウノガン(White-bellied Bustard)
これも見たかった鳥だけど、メスなのでいまいち地味。

そしてこの派手な猛禽はダルマワシ(Bateleur)。尾羽が短くてゴロンとした姿をしているからこの名前が付いたらしい。
アンドリューの発音だと「バジュラ」と聞こえたので、なんか一部の喜ぶ人の顔が目に浮かんだ(爆)
綺麗な鳥なのでもっとじっくり見たかったが、滞在中会えたのはこのとき一度だけだった。

なんかマサイマラまできても鳥ばかりなので、たいきたちはいまいち退屈そうだ。僕としては大喜びなのだが・・・

 途中無線からヒョウが居るとの連絡が入りその地点へ急行。ブッシュの中が怪しいというのでしばらくその辺を行ったりきたりしていたのだが、結局見つけることは出来なかった。まあ今日は肩ならしだから大猫達は明日に期待しよう。

こちらはヒョウ捜索中に見かけた普通種の鳥達

ヒメハチクイ ライラックニシブッポウソウ
クロアリヒタキ キタシロズキンヤブモズ

遠くのほうでは雲の隙間からの一筋の光がマサイマラの草原をスポットで照らしていた。

インパラでもガゼルでもない見慣れないこの草食動物はイランド。

そして結局大物は出ないまま日没が近づいてきた

日が傾くにつれて、太陽と雲とサバンナはますます魅力的な姿をあらわした。
次々に表情を変えるその光景は一瞬も目を離すことができない。

ヌーの群れも向こうにはアフリカの夕暮れが広がっていた。

赤く染まった空の下を一頭のトムソンガゼルが歩いてゆく。

ハゲワシたちも塒の木に戻ってきた

そして一本のアカシアのシルエットが夕日に浮かび上がり

太陽が沈んだ

ため息の出るような時間だった・・・

最後にエボシクマタカ(Long-crested Eagle)を撮影してからマラシンバロッジへ向かう。

薄暗くなったサバンナの彼方に見える小さな明かりがマラシンバロッジだ。
野生の王国の中にある僕らの安全地帯にたどりついたと思うとなんだかほっとする。

ホテルに戻り車を降りると、現実の世界に帰ってきた気分だ。


サファリカーを降りるとアンドリューに言われて、まずはツアーデスクに寄って明日のバルーンサファリの打ち合わせをする。なんか午前4時半集合とか行ってるんですけど〜まあしょうがない。頑張って起きるしかないよな。

現地にトイレはあるのか聞くと、ちゃんと用意するから大丈夫だそうだ。それはちょっと安心。
注意事項の書類を読んでから申込書にサインして、手続き終了。お支払いは現地でカードで出来るらしい。

機材を部屋に置いてから再びレストランへ引き返し晩御飯だ。もちろんタスカーも頼む。

周りを見渡すと、東洋人の団体がいくつか入っている。大方は日本人だが中国系もまじっているみたいだ。
そしてやっぱり中国系はやかましい。日本人も団体化するとちょっとアレだけどね・・・

ビュッフェではいろんなものを片っ端から取ってしまったので
混じりあってぐちゃぐちゃになったが結構美味いからまあいいか。

もちろんデザートもたっぷりいただいてお腹いっぱい

食後頼んだ部屋飲み用のタスカーが来るのを待つ間、
たいきはうつらうつらし始めた。というかもう寝ちゃってるよ。疲れてるんだなあ。

 たいきを引きずるようにして部屋に戻ると、タスカーを片手に外に出てみた。
 コウモリなのか、それとも小型のげっ歯類なのか「チッチッ」と甲高い声で鳴きながら、小さな生き物が木から木へと飛び回っている気配がする。木々の隙間から空を見上げると、ここからも天の川がよく見えた。

さあ、明日はめちゃくちゃ早起きしだから、シャワーを浴びて早く寝なくちゃ。

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