さあ、バンコク最終日がやってきた。と言っても今日は帰るだけなのだが・・・　

バンコクは近くて良いのだけれど、昼間便で帰ろうとすると朝が早いのが困りものだ。今日のフライトは午前８時２０分。
と言う事は少なくとも６時半には空港に着いていたいところだ。なので鳥撮りでもないのに異常な早起きを強いられる。

眠い目をこすりながらチェックアウトをすると、エントランスでタクシーを呼んでもらう。｢リムジンでも安くしとくよ」と言われたが、メータータクシーの倍以上はかかるのでやめておいた。

すぐにタクシーがやってきて、中から欧米人の酔っ払いグループが降りてきた。一晩中飲んでたんだな（＾＾；
「もう帰るのか！気をつけてな〜」となんだかご機嫌で、フラフラしながらホテルに入っていった。

そのタクシーに入れ替わりに乗り込み出発。しかしなんだかサーヤムスクエアのゲートの出入りでトラブルがあったらしく、運転手さんがゲートのところのブースにいる人と大喧嘩をはじめてしまった(汗）
こっちは時間がないんだから早くしてくれないかなあ・・・

そのうちしぶしぶと言う感じで運転手が何かをブースの人に渡してやっとゲートを出る事ができた・・・とおもったら、そこらを一周してまたホテルの前に戻ってきてしまった。なにやってんだよ〜！とひーこはぶち切れ気味。

　状況からすると、このサーヤムスクエアに入るときチケットみたいなのをもらって、出るときにそれを出すらしいのだが、運転手さんがそれをなくしてしまい、ゲートを出るとき身代わりに免許証かなにかを取られてみたいなのだ。
それでもう一回りしてチケットをもらい、もう一度出口ブースに行って免許証を返してもらったらしい。
まったく融通が効かないよなあ・・・おかげでこっちはヒヤヒヤだよ。

　この騒ぎのおかげで時刻は既に６時１５分になってしまった。折角早起きしたってのに・・・
　空港には何時につけるかちょっと運転手さんに聞いてみたが、この人も英語がダメみたいで愛想笑いをするばかり。
　なので時計を指差し「AirPort？」と聞くと、これは判ったようで６時４５分を指差した。だったら間に合うだろう。
　

高速に入ると空がだんだん明るくなってきた。
数日前のこの時間帯はカオヤイの森の中を走っていたんだよなあ。なんかはるか昔の事のようだ。

たいきは早起きしたせいかすごく眠そう。きっと飛行機の中でよく眠れるよ。

そして運転手さんの予告どおりの時間に空港に到着。
タイ航空のカウンターに行くと、こんな朝早いって言うのに行列ができていた。まあみんな同じ便に乗るから当然か。

数年前必要だった空港使用税は航空券に含まれるようになったのか支払う必要がなくなっていた。
イミグレーションもスムーズに通過することができ、あとは搭乗を待つばかり。

さあ、ボーディングタイムまでどうしよう。お土産も買っちゃったしまだ大分時間があるもんなあ。

そういえば今朝は朝ご飯を食べていなかった。僕はどうせ機内食が出るからいいやと思っていたのだが、ひーことたいきがお腹減った〜というるさいのでカフェに入ることにする。

　ここでひーこはスープ麺、たいきはコーラとハンバーガー、僕はあまりお腹が減っていなかったので、ショーケースに並んでいたサンドウィッチをつまみに、まだ朝だけど今回の遠征最後のシンハ・ラージを頼んだ。

僕のとひーこのはすぐに出てきたが、たいきのハンバーガーが中々こない。ちゃんとひき肉から作ってるんだろうね、なんて言いながらたいきはすっごく楽しみに待っていた。

　しかしみんなが食べ終わってもまだ来ない。いくらなんでもハンバーガーに時間がかかりすぎちゃいないか？
　飛行機のボーディングタイムも刻々と近づいてきた。　痺れを切らして店員を捉まえどうしたのか聞いてみると、なんだか忘れてたみたい。あと５分でできるから、というのでしかたなく待ち続けるが、それから１０分たってもハンバーガーは出てこない。また忘れてるのか・・・

　そしてとうとう搭乗のアナウンスが流れてしまった・・・もう行かなくちゃ・・・

　ショックで泣き出してしまったたいきに店員は困った顔をして謝っていたがしょうがない。
代わりにショーケースのサンドウィッチとジュースを持ってきてもらい、とにかく搭乗口へむかった。

たいきは怒りが収まらないらしく、泣きながら｢あの店爆破してやりたい！」と物騒な事を口走っていた（＾＾；

将来たいきがテロリストになったらあの店のせいだな。

しかしアナウンスがあった割りに待合室に入るとまだ搭乗は始まっていなかった。
これならもうちょっとハンバーガー待ってても大丈夫だったなあ・・・

ベンチに座りサンドウィッチを食べはじめたらたいきの機嫌もなおってきて一安心。まだちょっと涙目だけどね。

この後最後にトイレに行っておこうと思い個室に入ったのだがなんか臭い・・・
なんだろうと思ったら、ここのトイレ、タイの一般的スタイルと同じで紙をトイレに流さずゴミ箱に捨てるスタイルらしい。
信じられん、ここって国際空港だよなあ・・・思わず「ウ○コクサイクウコウ」というフレーズが頭に浮かんでしまった（爆）

まあそれはともかく、やっと搭乗のアナウンスが流れみんなで機内へ。今回はちゃんと３人並びの窓側の席だ。

席に着きたいきと遊んでいると、｢お持込になったアルコールはナンタラカンタラ」というアナウンスがながれてきた。
きっとウイスキーとかを持ち込んで大酔っ払いする輩がいるんだな。やっぱり飲む時は節度って物を持たないとね。

そして飛行機は定刻より少し遅れて日本へ向け離陸。

水平飛行に移りドリンクサービスが始まった。さてと、ビールビール♪
周ってきた日本人の客室乗務員さんにシンハを頼むと、

な、なんとこの便は　アルコールを提供していない　というではないか・・・

さっきのアナウンスはこれだったのか・・・

・・・そんな事って・・・　しらふで飛行機なんて乗ってられっか〜(泣）！

どうも朝飛び立って夕食前に着陸する便は、持込を含め完全禁酒の設定になっているらしい。
そんなん普通ありえんでしょ！せめて５００円でもいいから売ってください〜

しかしもう飛んでしまったものはしかたない。あまりごねてアル中と思われるのも困るので、
あきらめてボソボソと機内食を頂くが、なんか味気ないな〜。ビールが欲しいよう

そして食後不貞寝をしているうちに、あっという間に飛行機は成田に到着。
帰りは６時間ちょっとしかかからないから楽と言えば楽だ。
機内から出るとそこは真冬の日本。しらふの身体に寒さがしみるぜ・・・

帰りのスカイライナーでやっとありつけたスーパードライは美味かった・・・

こうして今回の冬遠征も無事終了したのだが、
僕は今回見ることのできなかったカザリショウビンのリベンジのため、
ひーこはもっといっぱいタイ式マッサージをしてもらうため、
そしてたいきはさっきのレストランへの復讐のため（＾＾；
いつの日か、再びタイに戻る事を心に誓ったのであった。
ただし、帰りのタイ航空の朝一便には二度と乗らないぞ〜

おしまい