そして日本へ
 今日は日本に帰る日。いつもながら切なくなる。さらにユナイテッド航空の朝便はチャンギ発午前7時半と言うありえない時間設定なのでさらに気分が沈む。なにせ早すぎると思っていたシンガポール航空の朝便よりさらに1時間も早いのだ。

 本当は5時半には空港に着いていたほうが良いのだが、さすがにそれは辛過ぎるので精一杯頑張って5時半にホテルをチェックアウト。

 タクシーで空港に向かう途中のサンズの横の大観覧車はライトアップされ、早朝の風景と言うよりまだ夜景だ。

 たいきは今朝もお腹の調子がよくなかったようで、トイレに出たり入ったりとバタバタしていた。それで疲れてしまったのだろうか空港に着くまでずっと爆睡していた。

 早朝で道も空いていたため、予定より早めの6時前に空港に到着。ゴールデンウィークのせいか、チェックインカウンターはこんな早朝にも関わらず既に行列ができていた。

 ここで待っている間にたいきは再びトイレに行きたくなってしまった。お腹がゆるいのは辛いよなあ。僕もしょっちゅうだから気持ちはよくわかる。

 広い空港どこにトイレがあるかわからなかったので、たいきと一緒に探しまくり何とかギリギリセーフ。まだいまひとつすっきりしないようだが、日本まであと数時間、がんばるんだぞ。

 チェックインカウンターに戻ると、ひーこが一人荷物と一緒に列から外され寂しそうに立っていた。どうしたのか聞いたら順番が回ってきたのだけれど、全員揃っていないと搭乗手続きは出来ないからこっちで待ってろと言われたそうだ。それは大変だったねえ。

 それじゃみんな揃った事だしチェックインしようか。と、その前にまずは機内預け荷物から正露丸を取り出して、たいきに飲ませる。これでお腹も大分マシになるんじゃないかな。こういうのは気分の問題も大きいからね。

 そのあと近くにいた係員に事情を話すと、すぐに空いたカウンターに案内してくれ、無事チェックインも終了。

 イミグレーションは結構あっさり通過でき、後は買い残したお土産を探して空港内をうろつく。しかしここのみやげ物はウイスキーとかチョコレートとか免税品ばばっかり。もうちょっと昆虫キーホルダーとか木彫りのお面とか、東南アジアっぽいものはないんだろうか。

 そんなふうにお土産探しに悪戦苦闘しているうちに搭乗時間が来てしまった。
しょうがないのでチョコレートで不足分を補い搭乗口へ急ぐ

外は真っ暗で雷を伴う土砂降りの雨が降っていた、これが昨日じゃなくてよかったよ。
でもこの天気じゃ飛行機も揺れそうだなあ。雷が落ちたりしないんだろうか・・・と心配になってくる。

しかしそんな雨などものともせずB747はチャンギ国際空港を離陸。
そして一気に雲の上に出ると雲海を見下ろして青空の中一路日本へ向かった。

 さっきまでの天気のわりに、帰りはそれほど揺れず平和なフライトが続く。
しばらくして出てきた機内食はあんかけヤキそばのような感じだったけど味はいまいち。今回は最後まで食べものに恵まれない遠征だったな。デザートのカスタードデニッシュは美味しかったけど。

 お腹が痛いはずのたいきは相変わらず食欲旺盛で、全て貪るように平らげていた、ふつうお腹痛かったら食欲もなくなると思うんだけどなあ・・・そこら辺、おかしいと思うぞ。

 しかし機内では心配していたほどのゲリゲリにはならずに済み、
あとは惰眠を貪っているうちに飛行機は無事成田に到着。

 外を見るとシトシトと雨が降っていてうすら寒そうだ。シンガポールの勢いの良い土砂降りがなつかしくなる。

 こうして今回のあまりやる気の出なかった遠征も終了。
南の国に行けただけでもいいけれど、やっぱり暑い所は寒い時に行くほうが萌えるねえ。

内容的にもプールで泳いで街を散策して、とかなり普通の旅行になってしまったが、たまにはこんなのもいいか。
でもダナンバレーのあとだと激しく物足りないのも事実。次回は絶対秘境に行ってやるんだ!

 一方でたいきは大変だったろう。こんなにお腹の不調が続くなんて珍しいよね。でも原因はこれ以上ないってくらい明白に「食べすぎ」以外考えられないので、あとは「懲りる」って事をおぼえてくれれば大丈夫だろう。この頃になって正露丸の効果が現れたようで、彼はこのあと数日便秘に悩まされたようだ(^^;

さ、ゴールデンウィークはまだ2日残っている。家に帰ったらコイノボリでも立てて日本の休日を楽しもうかね。

おしまい

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