なんだか大漁?支給自足生活

 林道を後にして底土港に着くと8時50分。待ち合わせ10分前着なんて、朝撮りしてた割りはかなり頑張ったんじゃないだろうか。まあそれだけ成果がなかったんだけれど・・・

 駐車場の前の木にイソヒヨドリがいたので撮影し、ちょっとでも撮った感を得たいところだったが、やっぱ今朝はどう考えてもハズレだったよなあ。明日は昨日のポイントにいってみよっと。

 きっとたいきたちも何にも釣れずにがっくりしてるんだろうと思い岸壁に迎えに行くが、角のポイントでは知らないおじさんが竿を出していて、二人の姿はどこにもない。どうしちゃったんだ?そういえばさっき救急車の音が聞こえていたれけどもしかして・・・

 なんて嫌な予感が頭をよぎったが、改めてあたりを見渡すと、高台の東屋から出てくるたいきの姿を見つけホッとする。あの様子じゃ、今朝もポイントに入れなかったんだろうな。

 しかし近くまでやってきた二人は大興奮して我先にと話しかけてくる「すげ〜大漁だったよ!」「いっぱい釣れたよ!」オモシロカッタ〜」「めっちゃ引いた〜」

・・・ なんですと?

と半信半疑でバケツの中を見たら・・・お〜〜!いいサイズのシマアジがいっぱい!

すげ〜〜!

 話を聞くと、親切なおじさんが場所を譲ってくれて、良く釣れるサビキの仕掛けをくれた上、
コマセを撒いて魚寄せまでしてくれたそうだ。母子二人でかわいそうだと思われたのかな(^^;

お陰でシマアジが次々とかかり、バラシも入れたら10匹はヒットしたらしい。
結局取り込めたのは8匹だったけど、これだけいりゃ十分だよな。つうかこんなに食べられるのか?

二人は鼻高々。よかったねえ、でもなんだか悔しいぞ・・・

それじゃ朝ご飯はシマアジ定食にしよう!

意気揚々と宿に戻り、まずはシマアジのお披露目から。前に大島で釣ったショッパチよりはるかにでかい。
これだけあれば結構引いたんじゃないか?いいなあ・・・

そしてここからひーこさんのクッキングタイム。
なんせ昔料理学校に行ってたから、魚を下ろすのなんて楽勝なんだそうだ。

あの〜・・・

それって3枚下ろし?なんだか捌いているってより分解してるって感じなんだけど・・・
でもこれは包丁が切れないのがいけないらしい。そうかそうか。

目玉が飛び出しちゃったねえ。内蔵もグジャグジャだ・・・ウッ・・・

ウ〜ム、これ以上は怒られるから止めとこう(^^;

結局2匹を刺身に、3匹を塩焼きにして、スーパーで買ってきたオニギリと一緒に朝ご飯。

しかしあの解体バラバラショーを見たあとじゃいまいち食欲がわかない・・・

 たいきはそんな事全然気にせず、大喜びで「やっぱり自分で釣った魚は最高だね!ウンメ〜〜」とモリモリ食べている。う〜む、食に関しては正直立派なものだと感心する。さらに釣人魂も持ってるな。僕には真似できないぞ〜

 お腹も胸もいっぱいになった所で朝ご飯はおしまい。
食後残りの3匹は開いて干物にすることにした。これまたなんとも食欲をなくすスプラッター的作業だったが、なんとか開きにしてビールケースやバーベキュー用の網でネコ避けを作った。これで一夜干にしたら多少食べる気になるかも。
そしたらお土産に持って帰る予定だ。

作業を終えたらカフェラテで一服。たいきにとっては大満足の朝だったようだね。

 そこに宿の清掃をやっているおばちゃんがやってきた。たいきが自慢げに干物を見せると「うちの父ちゃんは全然釣れないみたいだよ、すごいねえ」と褒めてもらっていた。
 ちなみに島の女の人は魚がちゃんと捌けないとやっていけないらしい。ひーこにはきっと無理だろうな(^^;

 畑の向こうの茂みでは今日もアカコッコが飛び回っていた。それを見たおばちゃんが「あれはここではコッコメって言うんだよ。気まぐれな鳥だから、洗濯物を干してたりするとすぐそばまで遊びに来るかと思えば、いざ探そうと思うとなかなか見つからないんだよね」と教えてくれた。気まぐれなのか〜確かに朝晩あれだけ沢山鳴いてるのに昼間はほとんど見かけないもんな。

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