チャレンジ・八丈富士登山
 さあ、それじゃ今日のお出かけ先はどこにしよう。
 ひーこは八丈富士に登りたいというが、たいきは大反対。さてどうするか。

 パンフレットによると八丈富士の8合目までは車でいけるらしい。そこから先は頂上まで階段が1000段ほど、と言う事は一歩登ればもう残り3桁段しかないってことか・・・

 それを聞いたたいきは「それくらいならいけそうじゃね?」と方針転換しやがった。僕としちゃあんまり行きたくないけど、今朝は二人を港に放置して一人で鳥撮りしていた負い目もあるし・・・ここはひとつ付き合うしかないか・・・

 というわけで10時半ころに宿を出発。ひーこの運転で何度か見かけた八丈富士登山道入り口の看板まで行くと、あとは8合目の周遊道路までひたすら登り続ける。軽自動車にはこの坂の斜度はかなりきついようで、エンジンはうなりまくっていてなんだか焦げ臭いにおいもしてきた。大丈夫かねえ・・・

 でも運転しているひーこさんはそんな事はお構いなし。途中追いついた原チャリをぶち抜いて周遊道路手前の展望台に到着。ここまで登ると眺めがいいねえ。つうか、この眺めが見れたんだからもう登らなくてもいいんじゃない?という僕の意見はあっさり却下された(^^;

 ここで飛び回っているイワツバメやアマツバメを撮ろうと悪戦苦闘していると、さっきの原チャリの兄さんが追いついてきた。 挨拶をするとなかなかさわやかな青年で、お互いにカメラを交換して記念写真を撮ってもらった。

 そのあとまだしばらく景色を眺めるという彼と別れ8合目周遊道路まで上りつくと、看板にしたがって登山道入り口に向かった。するとそこには路駐する大量の車が。
 こんなに大勢の人が登ってるのか〜。しかしみなさん朝早くから登っているようで、もうぼちぼち引き上げる人もいるようだ。駐車スペースにも空きがあったのでそこに車を停めた。

 万が一鳥がいるといけないので50-500mm付きD7000と記念撮影用のG12、それに山頂は標高が高いから寒いかもしれないということでウィンブレも持って登山開始だ。

 ちょっと歩くと早速階段が始まった。よっしゃ、たった1000段だ。がんばるぞ〜

道は階段の真ん中に段差のない坂道の舗装路が作られていて、いちいち段差を登るよりここを歩いて行く方が
楽な気がする。それに今日は三脚もロクヨンも担いでいないから、足取りは思っていたより軽いかも。

一方たいきはちょっと歩くとすぐバテてきた。まあ階段はどこまでも続いているし、傾斜もかなり急だからねえ・・・

 しばらくするとさっきの原チャリ兄さんも追いついてきて、あっさりとうちらを抜き去ってゆく。
まあうちらは休み休みのんびり行こう。足もを見るとオカダトカゲの幼生がいたので撮影タイム。

潅木の中ではホオジロが囀っていた。低地で見かけなかったのは、ここが南の島だからだろうか。

すれ違う人たちと挨拶がてら頂上までの道のりを聞くが、まだまだだそうで少々ウンザリする。
最初の頃は疲れた〜と文句を言っていたたいきだが、この頃になると口数が減りうつむき加減になってきた。
なんだか顔色も悪いみたいだけど大丈夫か?いきなりぶったおれられても担いで歩けないぞ・・・

それでも一歩一歩登ってきたおかげでなんとか中間地点の看板まで到着!

この看板にちょっと元気付けられ、再び元気復活。さあ、もうあと半分だ!

でもたいきさんはそうでもないみたい。相変わらず苦しそう、と言うより具合悪そうだよ。ほんと大丈夫か?
まあここは登るしかないからがんばるんだぞ。

そのうち野生化したヤギの植物への食害防止用ゲートまで到着。ここで大休止をとることにした。ひゃー疲れたねえ。

ゲートの横には鳥居があった。ここも富士山信仰の一部なのかな。

一息ついて下のほうを見ると八丈島がぐるっと見渡せた。いい景色だ。

頂上の姿も見えてきたぞ。もうあとちょっとじゃないか

大休止と頂上を見たことで元気が出てきたのだろう、たいきは再び歩き出した。

路肩を見るとマムシソウだろうか、面白い形の草が生えていた。
これがヤギの食害を逃れた八丈島の原生の植物相なのかな。

さらに歩く事5分ほど、これが最後の登りか!?

この坂を越えると道の斜度が緩くなった。頂上もほんとにもうすぐそこ!みんなのペースも上がってきた。

そしてついに頂上到着!おつかれ〜!

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