目指せリゾート
 機内からボーディングブリッジに降り立つと、機体との隙間から流れ込んでくるいつものモワっとした生暖かい空気の洗礼を受けた。やっぱり熱帯はこうでなくちゃ。気持ちいいねえ。

 みんなも昨夜からの長い飛行機移動が終わって開放感一杯、元気も一杯で続々と機内から降りてくる。

 今回は人数が多いので機内預けの荷物が全員分揃うのにも少々時間が掛かったが、みんなと一緒だとそれもあまり苦にならないね。それにこれからまだ1時間ほどの車での移動があるのでこの隙に子供達は(一部親も)トイレタイム。

 荷物を受け取って到着ロビーを出ると、Aママの名前が書かれた看板を持ったおっちゃんが出迎えてくれた。なんと今回はホテルの送迎に日本語のガイドさんまで付いてくるのだ。まるでツアーみたい。

 おっちゃんに付いて建物の外に出ると、いきなり襲ってきたすごい暑さにちょっとびっくりする。暖かいどころじゃなく「暑い!!!」って感じ。
 この時期タイは乾季と雨季の境目の一年で一番暑い「暑期」らしい。まだ肌寒かった日本との温度差はめちゃくちゃだ。でもやっぱり南の国に来たんだから暑くなくちゃね。これはこれでまたいい気分だ。

 おっちゃんはここに車を回すから待っていろというので、早速ズボンのすそを外して短パンにチェンジして熱帯装備になる。かるろすなんて上までタンクトップに着替えてるよ(^^;

 それじゃ車が来る前に両替でもしておこうかと両替所に行って見ると、レートはバンコクの空港内よりちょっといいみたいだった。それならとほぼ全財産の50000円をバーツに変えてもらう。これでクラビへのタクシー代、モラコットリゾートの宿泊と飲み食い、Yotinのガイド代、その他諸々を全てまかなうつもりだが(どこもカードが使えないのだ)ここのところの円安のせいで、帰ってきたバーツは思っていたより1割ほど少ない。でも余裕を見てのこの額なんだから多分大丈夫だろう。

 両替を済ませみんなの所に戻ると送迎車が到着していた。って普通の観光バスみたいなんだけどこれに乗るの?うちらだけで?すごいねえ!

 中はやっぱり広い、一人2座席使ってもまだ席が余ってる。それじゃノビノビとホテルへ向けてしゅっぱ〜つ!

 車が走り出すとガイドのおっちゃんのトークが始まった。マイクのボリュームがでかすぎて聞き取りづらいが、一生懸命しゃべっているので最初は真面目に聞いていた。
 やたら「タテウリ」を連発するおっちゃんだが、これは外国人が購入する不動産物件の事。そんなタテウリが増えたせいもあるんだろう、プーケットもおっちゃんがガイド業を始めた20年前に比べるとすごく開発が進んでしまい、居間は昔の面影がなくなってしまったそうだ。その頃は今よりずっと綺麗なところだったという。
 それとタイは交通事故が多い国なので、道路を渡る時はみんなで渡るようにとの注意を受けた。そんなもんか?(^^;

そしてだんだん観光案内は「ドコソコノ島ハトッテモ綺麗ダカラ、ワタシニ言ッテクレタラツレテケルヨ。人数オオケレバディスカウントモアルヨ」ってな営業トークなってきた。このままだとホテルまでひたすら営業し続けそうなので、
ここは強制的に選手交代。まってました〜!隊長の出陣のご挨拶だ!なんだか育成キャンプみたいだね〜

 何を言ってたか忘れてしまったが(^^;マイクをおっちゃんから奪うのが一番の目的だったのでまあいいのだ。心に染み入る素敵なお言葉をちょうだいした後、トークを断ち切られてふてくされ気味のおっちゃんに買い物をしたいからどこかのスーパーに寄ってくれるように頼む。

 そこからちょっと先にセブンイレブンがあったのでバスを停めてもらってみんなで買出しタイム。

 しかしタイのスーパーはビールは陳列してあっても午前11時までは販売してはいけないルールがあるらしい。ただいまの時刻は午前10時50分だ・・・しかしここでタイのプロAママが登場。何故だか購入OKにしてくれた。頼りになるな〜

 というわけでビールやジュースもたっぷりゲット。これでしばらくは安心して生きていけるね。

 再び走り出した車内では早速シンハがプシュプシュと空けられ、センエツながら僕が乾杯の音頭を取り、みんなで無事プーケット到着を祝って乾杯となったのであった。 ビールが入ってしまえばあとはあっという間。みんなで騒いでいるうちにほどなくホテルのあるカロンビーチに到着〜

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