まずはちょろっと西表探検

 撮影機材を準備して車に乗り込むと、まずは浦内川に行って見る。
ちなみに宿の周りはこんな感じ。夜にリュウキュウコノハズク探しをするにはちょっと木が少ないか。

周回道路を北上して10分ほどで浦内川にかかる橋のたもとに到着。

 駐車場には川沿いに炭鉱跡へ行くトレックングコースの看板があった。こんなの知らなかった。炭鉱までは片道1km。 たいきは足が痛いからあまり歩きたくないようだが、中間地点に展望台があるというのでとりあえずそこまで行って見ることにする。装備はD7000と50−500mmの軽量セットにG12

歩き始めてすぐにカラスアゲハ登場。ここらへんの亜種はなんだか隣粉の粒子が大きくてあまり綺麗じゃない。

キラキラと青い金属光沢をきらめかせながら飛び回る小さなシジミチョウはルリウラナミシジミだろうか。
普通のウラナミシジミと比べると小型で翅の青が断然鮮やかだ。

そこらじゅうを沢山飛び回っているので開翅している所が撮れないかと思ったが、難しい。

ここで粘っていたらひーこ達はどんどん先に行ってしまったので慌てて追いかける。
道はほんのわずかにアップダウンはあるが、ほぼ平坦で歩きやすい。これならたいきも大丈夫でしょ?

 周りにはヒカゲヘゴやオオタニワタリが茂り、亜熱帯のジャングルの雰囲気満点。でも鳥はヒヨドリ、メジロ、シジュウカラの声が時折聞こえる位でアカ様なんて声さえしない。いい感じなんだけどねえ。

 やがて川側の眺望が開け、木の手すりがある場所に到着した。ここが展望台だろうか?
 でも500mも歩いた気がしないんだけど。もしかしてこれはただの手すりでちょっと先にちゃんとした展望台があるんじゃないかと進んでみたが、その先は森が続くばかり。たいきの足も痛くなってきたようなのでここらへんで引き返すことにする。

そして再び手すりのところに到着。改めて見てみるとなかなか展望開けてるからやっぱりここが展望台なのだろう。
広い川幅いっぱいにゆったりと流れる水、そしてその川岸を覆うマングローブ、いかにも西表って風景だもんな。

帰り道はメジロの群れに遭遇した位で、キノボリトカゲも見つけられないまま駐車場に戻る。
本番は明日からとはいえこのまま帰るとなるとちょっと不完全燃焼だな。

まだ晩ご飯までには時間があったので、周回道路の端の白浜まで行ってみる事にするか。
やっぱりとりあえず端っこは極めておかないとね。

そしてたどり着いた白浜港。この港からは道路が通じていない集落、船浮までの連絡船が出ている。
ウワサによるとそこにある浜はサンゴがいっぱいでとても綺麗だそうだ。
さらにその船浮は、はじめてイリオモテヤマネコが見つかった場所でもあるらしい。行ってみたいなあ。

と思いつつ船着場に行ってみると時刻表があった。2時間に一本と中々難易度は高いようだ。
もし明日行くとしたら10時35分の船で行くのがベストかな。それなら行けないことはないか・・・

 というわけで明日は船浮に渡ってみようということで話はまとまった。ひーこも新天地を開拓できる事になって
ご機嫌だ。そのご機嫌に乗じて前にアカ様が飛び込んでた堰堤に寄ってもいいかな?と聞くとOKが出た。やり〜!

大喜びで来た道を戻り堰堤へ向かう谷戸の道に入ると、水を張った田んぼを歩くシロハラクイナ発見。
やっとリュウキュウっぽい鳥に会えたぞ。と喜びながら車の窓から50-500mmで撮影する。

普段はこちらの姿を見ると一目散に逃げていくシロハラクイナだが、こっちが田んぼの中まで入って来れないのが
分かっているのかのんびりと歩きまわっていてくれたので、じっくりと撮影する事が出来た。

その先の堰堤は、6年前とあまり変わらない姿のまま、たっぷりと水をたたえていた。

堰堤の上にはルリタテハが止まっている。

その横にはコンクリに打ち込まれたボルトに結び付けられた太い糸と大きな針が落ちている。
これはオオウナギの仕掛けに違いない。確かにここなら大物が潜んでいそうだもんな。

しかしアカ様の声は聞こえない。時間帯が悪いのか、それとも今年のここはダメなのか・・・
まあとりあえず堰堤の様子も見れたし、明日の朝にでもまたゆっくり来てみよう。
それじゃ喉も渇いたしそろそろスーパーによって帰ろうかね、と周回道路に戻ってすぐのことだ。

歩道の上を歩くメタリックグリーンの鳥発見!キンバトだ!慌ててカメラを取り出そうとするが、
ストラップがサイドブレーキに引っかかって中々取れない。

 やっとの事でカメラを構えた時には既にキンバトは今にも藪の中に逃げ込みそうな所まで移動していた。姿勢も定まらないままとりあえずシャッターは切ったものの暗くてブレブレ。くそ〜もう帰るだけのつもりだったから油断してたよ。

その後はいつ鳥がでてきてもいいように膝のうえにカメラを抱えていたが、結局何も現れないまま宿の前を通り過ぎ
上原港の前のスーパーへ行ってビールやお菓子の買出しをする。

買い物を終えて宿に戻ろうと思ったら、スーパーの2件ほど先に「ロビンソン小屋」発見!

かの有名な「水曜どうでしょう」の「西表むし追い祭り」のガイド、ロビンソンの店だ。
そしてその隣には大泉さんが乗っていた迷彩のピックアップダットサンも!

こりゃどうでしょう好きにはたまんないだろうな(^^;

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