マーケットからマングローブへ |
内陸部は案の定強風が吹き荒れていた。二人そろって前傾姿勢で前輪に加重をかけながら何とかしのぎ、 カオサムロイヨートエリアを脱出。街に生還すると大きな市場があったので一休みがてら見学することにする。 時間が遅いせいかもう店じまいしている所も多かったが、それでも中々の活気だ。 魚屋には巨大魚が一杯並んでいた。一番でっかいのはナマズかな? ほかにも果物やお惣菜などがいっぱい。見ていると楽しくなってくるな。 昼ごはんを食べていなのでちょっと小腹が減ったけど、まだここから宿までは遠い。 変なものを食べてお腹がやばくなったら困るので我慢しよう。それより喉が渇いた。 タイでジュースと言えばやっぱり100plusだよな。と普通のジュースを売っている店を探すが、 その場で絞ってくれるフレッシュジュースやかき氷を売っているお店は何件もあるのだが、炭酸系はどこにもない。 そのうちひーこが干からびて死にそうになってきたので市場を後にしてちょっと移動。 するとセブンイレブンが合ったので何とか事なきを得た。 ついでに残量が微妙だったガソリンも入れる。これでホテルまでは余裕でもつだろう。 そこからちょっと走ると来る時通った大通りに合流。風も大分弱くなったのでひーこに運転を代わった。 あとはホアヒンに帰るだけだ。でも結局ボードウォークにいけなかったし、鳥に関してはちょっと物足りない気分だ。 そんな時、来る時も見た森林公園の看板が目に入ったのでちょっと行って見ようか、とそちらに曲がる。 そして看板にしたがってどんどん進んでいくと海沿いのリゾートホテルが現れた。 道を間違えたかな?と思ったが、「森林公園この先」の看板があるのでそんな事はないみたいだ。 さらに建設途中のホテル予定地みたいなのが続きちょっとめげそうになってきた頃、 道端にクジャクが出現!きっとホテルで飼われているやつだろうが、ちょっと気分は盛り上がる。 そしてさらに走ること10分ほどでほんとに森林公園が現れた。 しかもボードウォークがあるじゃないか。諦めないで来て良かったよ〜 バイクを止めて早速ボードウォークを歩き始める。 周りは全部マングローブ、時々タイヨウチョウの声が聞こえる他は パキッ パキッというマングローブが出す泡がはじけるような音が聞こえるだけでとっても静かだ。 ボードウォークから下を覗くと所々に綺麗なカニがいた。シオマネキとかに比べると全然大きい。 鳥の姿はほとんどみえない。この環境ならナンヨウショウビンの1羽位いても良さそうなんだけどなあ。 唯一見つけられたのはササゴイだけだった。 やがて折り返し地点と思われる所に到着。そこには東屋がありおばちゃんが一人いて リバークルーズのボートに乗らないか?と声をかけてきた。 1時間くらいのコースらしいが、生憎持ち合わせが心もとないので止めておいた。 その先に展望台があったので登って一休み。遠くにさっき通ったリゾートホテルが見える他はあたり一面 マングローブで中々自然が豊かそう。もうちょっと鳥さえいてくれたら明日の朝早起きして来たいくらいだ。 ここからは割りと開けた樹高の低い木の中の道が続く。明るくていいけど日差しがちょっと暑い。 やがてマングローブ地帯を一周してスタート地点まで戻ってきた。 鳥はいまいちだったけどボードウォーク好きのひーこにとっては楽しかったみたいだ。よかったねえ。 帰り道、道路の横のマングローブの中からけたたましい声が聞こえてきたので バイクを止め木の隙間を縫って覗いてみると声の主はセイタカシギだった。 さっきのリゾートホテルの入り口にはインドブッポウソウもいた。と、これだけ見れたら鳥もまあ満足かな。 それにカメラがFZ-150だけの時にすごい鳥に出られてもそれはそれで困るしね。 そしてメインロードへ戻ると無事ホアヒンの街に到着。生きて帰ってこれて良かったよ。 ホテルに戻る途中、明日バンコクへ戻る時用の高速バスのチケットを買うためバスターミナルに寄った。 ひーこは来る時一人でバスチケットを買ってここまでたどりついたんだよな。大したもんだ。 バスは結構混んでいたが12時のチケット2枚を何とかゲット。これで明日の足は確保できた。 バンコクへ行くといっても正式な行き先はスワンナムプーム国際空港なのだが。 そのあとついでに近くにあると言う大きなショッピングセンターにも寄ってみた。 駐車場に入り他のバイクの群れに付いていくと巨大な地下駐輪場に到着。すごい数のバイクだ。 店内は普通の大型スーパー。Tシャツを見てみると結構高くて1枚600円くらい。 これがタイの普通の値段なんだろうか。 それと比べるとハッポンナイトマーケットのパチモンTシャツは安いよなあ。 そっちの品質がめちゃくちゃ心配になってくる。有毒物質なんか使ってないだろうな・・・ 店中にはダイソーからローカルフルーツ、香辛料まであらゆるものが揃い日本の大型スーパーと比べても遜色ない。 広大な4階建ての店内をざっと全部見て回ったが、ツーリング疲れとバッテリー切れのカメラの入った カバンの重さにやられ腰が痛くなってきた。もうヘロヘロだ。それに喉もカラカラ、ビールが飲みたいぞ〜 さあ、レンタルバイク屋までは後ちょっと、バイクを返したらどこかで一杯飲もう。 |