2003年7月12日〜7月20日 夏休み 西表島で冒険だ!


2003年7月15日 サンコウチョウの林道


もう習慣になりつつある早朝5時起きで、林道へ向かいます。目標サンコウチョウ!昨日のアカショウビンポイントが気になってこっそり覗いてみますが、そう都合よくはいかないみたいです。車の助手席にヨンニッパ+D1X、ひざの上にはD1+VR80-400mmを乗っけてまだ薄暗いうちに出発です。

林道への道順は昨日下見してあるのでばっちり。快調に飛ばしていると、前方道の真ん中になにやら石のようなものが落ちています。スピードを落として近づいていくと、亀のようです。

セマルハコガメ

天然記念物のセマルハコガメですねえ。動くのがめんどくさいといった感じでじっとしています。こんなところにいて車に轢かれたら大変なので、車から降りて道端に避難させることにします。じーっとしているので甲羅を持つと手足を引っ込め、丸まってしまいました。とにかく草むらのそばに避難させて記念写真を撮ろうとカメラを構えると、とたんに草むらの中に駆け込んでしまいました。あんなすばやい動きをするとは思ってなかったので、びっくりです。恩知らずなやつめ。

そのあと寝静まっている集落の中をそっと走っていると、民家の生垣の角に小さな竜の置物が置いてあります。良くできてるなーと思いつつ通り過ぎながら、良く考えると「あれってシロハラクイナ?」あわててブレーキをかけてバックすると、竜の置物は生垣の中に逃げていくところでした・・・。なんか鳥は恐竜から進化したというのがうなずけましたね。

林道の入り口につく頃には大分あたりも明るくなってきました。ここからは窓全開でゆっくり車を進めます。すぐにシジュウカラとメジロの群れに会いますが、中にリュウキュウサンショウクイも何羽か混じっています。そのちょっと先の電線に止まっているハトはズアカアオバトですねえ。
 幸先いい感じです。

 リュウキュウサンショウクイ  

ズアカアオバト

しばらく車を進めると、道路に下りていた中型の鳥が飛び立ち、すぐそばの藪の中に入りました。緑光沢のある羽だったので、もしやと思い、藪の中が見渡せるポジションまで車を移動させ覗いてみると、やっぱり、リュウキュウキンバトが歩いて逃げていくのが見えました。暗くて写真は無理でしたが中々見れない鳥だと思っていたので幸せな気分でした。

でもこの後林道の車で入れる終点まで、めぼしいものは現れず、車を止めてその先の道をしばらく歩いたものの、カラスバトとアカショウビンの声が遠くで聞こえる程度でちょっと不完全燃焼というかんじです。
車に戻って、できるだけエンジンの回転を上げないよう静かにもと来た道を戻り、昨日サンコウチョウの声らしきものを聞いたところに来た時、「ぐぇっぐぇっ」というこえが聞こえてきました。すぐ車を止め、耳を澄ましていると、「ぐぇっぐぇっ」にまじって「ホイホイホイ」も聞こえます。
これはサンコウチョウ確定です。木と木の間を一生懸命探すと、おおーっ!長い尾羽をひらひらさせて枝から枝へ飛び移る影が見えました。とりあえずVRを構えて追いますが、落ち着きがなく中々ファインダーにはいりません。そのうち多少見通せる枝に止まってくれ、その暗いところで光っているようなコバルトブルーのアイリングをはっきり見ることができました。

 リュウキュウサンコウチョウ

↑ブレブレリュウキュウキビタキ 

急いでファインダーに入れ、何枚かシャッターを切りますが、シャッタースピードが遅くてブレブレでした。ああー今のレンズがヨンニッパだったなら・・・でも重すぎてこういうときブンブン振り回す気になれないんですよ。無理すると腰がねー。歳ですかね。 その後すぐにサンコウチョウは藪の奥に入っていって二度と姿を現してくれませんでした。まあまた明日があるもんね。

さっきリュウキュウキンバトが入っていった藪の所でちょっと車をとめてみると、どっかで聞いたことがあるような、小鳥系のさえずりが聞こえます。何の声だったかなーと悩んでいると、藪の中を黄色っぽいものが飛びます。止まったところをVRで探すと、キビタキです。ああ、そういえばキビタキの声だね。なんて納得してる暇はありません。あわててシャッターを押します。またもやSSめちゃくちゃ遅いので、レンズをサイドミラーに乗せて、少しでも固定しようとしますが、エンジンの振動でかえって細かいブレが出てしまいます。急いでエンジン切ってレンズを構えなおすとキビタキはもういませんでした。

ここのはリュウキュウキビタキというやつのようで、のどのオレンジが全然なくて、腹一面がレモンイエロー、背中は黒と言うよりグレーっぽくて、後頭部のハチマキがはっきりしているようでした。
まあこの鳥も見れるとは思っていなかったので、ちょっと幸せです。でも今のレンズがヨンニッパだったらー。とまた後悔してしまいます。でも重たいんだもんなー。

この先は特にコレといったものも出ないので、ラティーダの防風林のアカショウビンに賭けることにします。帰り道、小さな川を渡ったところでアカショウビンの声がすぐそばから聞こえてきました。
車を止めて声のするほうに近づいていきますが、相変わらずどこにいるのかわかりません。あんな派手なのに、なんでわからないんだろう。声の周りをうろうろしていると、アカショウビン飛びました。あーあ。
川沿いのマングローブにはいっていくのが見えます。
まだ声が聞こえるからには行ってみないと気がすみません。車で声の方まで近づいてみますが、マングローブの林の奥にいるようで、見つけるのは無理そうです。そのうち声もだんだん遠くに行ってしまいました。

ふと今来た道を振り返ると、遠くにシロハラクイナが歩いていて、その足元を蛇らしきものが這っていくのが見えます。シロハラクイナはこの蛇をいじめてるように見えますね。
咬まれないのかな。ハブだったらやばいと思うけどなあ。

そのうち両者ともサトウキビ畑に入っていってしまいました。
あれはハブだったんだろうか?(後日判明 サキシマスジオですね)
時間はいつの間にか8時を回っています。そろそろ帰って朝ごはん食べに行かなくちゃ。

戻る鳥見旅行記トップへ次へ

目次

HOME

inserted by FC2 system