2003年7月12日〜7月20日 夏休み 西表島で冒険だ!


2003年7月16日 マングローブの中の橋・由布島・ちょっとシャングルトレック

昨日も早く寝たので今朝もちゃんと早朝に目が覚めました。
今朝も目標はアカショウビン。部屋からそっと外に出てみますが、この前のアカショウビンポイントには何もいません。
今日は昨日の林道以外のところを開拓してみることにします。
とりあえず畑の中の道を走っていると、そこらじゅうでシロハラクイナが走っています。
昔はとっても珍しい鳥だったような気がするんですが、とりあえず2003年の西表島ではきわめて普通の鳥ですね。

周遊道路からの脇道を色々入っていってみますが周りは乾燥して荒れ果てた畑ばっかりです。殆どの道はそのまま行き止まりになってしまい、だんだんうんざりしてきます。
そんな中、何本目かの脇道でアカショウビンの声を聞きました。ここは期待できそうです。上り坂を上りきって下っていくと、仲間川の支流と思われるところに架かっている橋に出ました。おおーっ、周りは一面マングローブの林。これぞ西表!って感じのところです。

   

シルエットのカンムリワシ

アカショウビンの声もその中から聞こえてきます。とっても良い所なのでここにいるだけで嬉しくなってきてしまいます。
 アカ様がこっちに出てきてくれるまでしばらくここでじっと待つ事にして、暇つぶしに釣竿を出し、ホッパーを投げてみました。すると一投目、3アクションしたあたりでいきなり何かがヒット!久しぶりの魚の感触です。気持ち良いー。でもぐんぐん引っ張られて結局ばらしてしまいました。結構大きそうだったけど何だったんでしょうか。クロダイとかゴマフエダイかはたまたメッキか想像は膨らみます。張り切ってキャストしまくりますが、結局あたりはそれっきりでした。

暇つぶししてる間に川の向こう側のマングローブ林からはサンコウチョウの声が聞こえてきます。でも姿は見えませんねえ。山の方から「ピィー」と言う甲高い声が聞こえてきたかと思うと、斜面に止まっていたらしいカンムリワシがこっちに飛んできます。初見のカンムリワシにあわててカメラを構えますが間に会わず、橋の上空を通り過ぎてド逆光になる樹にとまってしまいました。あーあ。
そのうちさっきカンムリワシが飛び立ったあたりの斜面からアカ様の声が聞こえてきました。レンズで探してみると、中腹の枯れ木に豆粒のようなアカ様発見。でも全然降りてきそうもありません。しばらく粘りましたがタイムアップです。宿に戻って朝ごはんにしないと太輝に怒られます。

今日の日中のスケジュールは由布島コースということで、朝食後すぐに出発します。
由布島に向かう前に残り少なくなってきたビールを補充するため大原地区唯一のスーパーに寄ったのですが、店の目の前に大きなナナフシ発見!見事に擬態してるんで、最初は全然気がつきませんでした。車に轢かれそうなので、お店の前に置いてあった鉢植えに避難させてあげてからしゅっぱーつ。

スーパー前のナナフシ

水牛車

ミナミトビハゼ

シオマネキ


 由布島は野生動物保護センターのちょっと先、アカショウビンが横切る周回道路を走って車で30分くらいで着きます。ここは水牛車に乗って島に渡るのが有名です。駐車場の横で、水牛水浴びしてます。

 一般の観光客用の水牛車の出発までちょっと時間があったので、発着場脇のマングローブの干潟をのぞいて見るとトビハゼとシオマネキが沢山います。大アサリほどもある巨大なシジミも転がっています。西表っぽいなー。
そのうち「きょろろろー」とアカ様の声が聞こえてきたと思ったら、目の前を横切りました。ああー でもアカ様は密集したマングローブの奥のほう、とっても近づくことはできません。あきらめてやってきた水牛車に乗り込みます。
この水牛車、乗り心地はお世辞にもいいとはいえません。それに地元のオジイがサンシンの弾き語りをしながら風情豊かに行くのを想像していたのにうちらの担当はバイトの若者で雰囲気はいまいちでした。

 由布島も全島土産物屋組合って感じでバタフライハウスの温室はむちゃくちゃ暑いだけで蝶は一匹もおらず、あとは寂れた鶏くらいしかいない動物園があるだけです。とにかく異常に暑いので、冷房の効いた御土産物やからお土産物屋へと渡り歩き、ビールを飲みまくりました。飲んでも飲んでもすぐに汗で出てしまう感じで全然酔っ払いません。
長居すべき所でもないようなので早々に帰りの水牛車に乗り込みました。今度の担当は良い感じのオジイだったのですが、サンシンは弾くものの歌は得意でないみたいで歌は歌ってくれませんでした。

 

  キチョウの仲間

由布島で見つけた
タマムシの仲間

由布島、あづかったー

ビールでも飲まなきゃ
やってられません

 車に戻り、お昼ご飯を食べるべく西表温泉の向かいにあるレストランまでコルトさんで行きました。
ここも団体客専門でやっているようで、一般客メニューはソーキそば位しかないので迷わずソーキそばとオリオン生を注文します。
ここの前は海岸になっているのでご飯のあと散歩しましたが、たいきは相変わらず水辺がだいすきで大喜びです。どんどん沖に向かっていってしまい付いてくほうは大変です。でも小さな魚を見つけたり、イソギンチャクを見つけたりと結構楽しかったな。沖のほうから歩きで戻ってくる釣り人は、大きなシイラをぶら下げています。きっとリーフエッジから釣ったんだろうな。うらやましい。でもまあ今回は釣りメインじゃないし、リーフエッジまで歩いていくのも大事なのであきらめも付きやすいって物です。太輝が満足するくらい遊んでから宿に戻りました。

 

今日のお昼もソーキそば

太輝はどんどん
歩いて行っちゃいます

 部屋に戻るといつもルームメイクをしてくれるお兄さんが「西表島らしいところに案内しましょうか」と声をかけてきてくれました。このお兄さん、オオクワガタのいる場所を教えてくれたり、アカショウビン情報をくれたり、とっても親切にしてもらいました。お名前を聞きそびれてしまいましたが、その節は本当に有難うございました。

 お兄さんが仕事上がりのPM5:00出発ということで約束をして、太輝とお昼寝したら、あっという間に約束の時間になってしまいました。それにしてもここの生活は朝が早いんでお昼寝は必須ですねえ。

 かみさんと太輝は連れて行けないようなハードな場所ということなので、みんなにはお留守番してもらって、お兄さんの車で出発!目的地は野生動物保護センターの先辺りです。道中いろいろなお話をうかがいましたが、雨上がりの夜にはイリオモテヤマネコも、車に轢かれたカエル目当てで周回道路まで出てくる時があるそうです。
でもお兄さんも半年ここで暮らしてイリオモテヤマネコを見たのは2回だそうです。そう簡単にはいかないんでしょうね。

 現地に着き林道を歩きはじめると、すぐにアカショウビンが目の前の枝から飛び立ちます。期待大!
道は未舗装ですが、一応轍は付いています。この先の貯水槽のメンテナンスのためにたまに車が通るということですが、回りは鬱蒼としたジャングル、良い雰囲気です。
 しばらく行くと道が下って川に突き当たります。川をジャボジャボ歩いていくと20cmはありそうなテナガエビとかギンユゴイがいるのが見えます。川をあがってまた道に出て、どんどん登っていきます。
目印は木の真ん中あたりに結び付けられたビニール紐なんですが、台風などでしょっちゅう木が倒れるのであまりあてにならないということでした。

 森の上の方にはオオゴマダラが飛んでいます。アカショウビンも2度ほど手前の木から飛び立って森の中に逃げていくのを目撃しました。サンコウチョウの声も聞こえてきます。森に包まれてるって感じですね。

 さらに進み、もう一本川を渡ると急な斜面になり、そこを登りきるとさっきの川の上流がプール状になった、開けたところにところに着きました。ここが今回の終点ということです。しばらく鳥の姿を探しますが鳥の姿はあまりありませんでした。
 でも今回の西表島旅行で、一番西表らしいと感じた時間が過ごせました。お兄さん、ホント有難うございました。
ここの写真はヨンニッパしか持って行かなかったのでありません。

遭難の可能性もあるので、くれぐれも一人で来ないようにと念を押されたその夜ニュースを見ると、遭難者が発見されたとのニュース速報が流れていました。そういえば昼間ヘリコプターがやたら飛んでいたなー。まじで気をつけよう。

 宿について部屋に戻ろうとすると、初日アカショウビンが留まっていたところに赤い影が!送ってくれたお兄さんに「いたー!」とさけんでから大興奮してシャッターを切りつつ近寄りますが、アッという間にとばれてしまいました。きびしい。でふと手前の枝を見るとリュウキュウズグロミゾゴイが留まっています。距離にして5mほど。まわりに溶け込んでいて、全然気付きませんでした。
 近寄っても逃げる気配がないので、ヨンニッパ単体で連写したあと、部屋に戻ってかみさんと太輝を連れてきて見せますが、あまり感動はないみたいですねえ。まあしょうがないか。
満足いくまでシャッターを押して、部屋に戻り、ビールを飲んでから晩飯を食べに行きました。

リュウキュウアカショウビン
 D1X AF−S400mmF2.8 TC−20E

リュウキュウズグロミゾゴイ
D1X AF−S400mmF2.8 

 レストランからの帰り、芝生のところで見覚えのある向かいの部屋の人が飲んでいるところに遭遇。すすめられるままに泡盛をいただき(ごちそうさまでした)すっかり盛り上がってしまい、一部屋に戻ったか判らないくらい酔っ払って就寝しました。あー楽しかった。

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