2003年7月12日〜7月20日 夏休み 西表島で冒険だ!


2003年7月19日 至福の朝

 西表島も昨日でおしまい。なんか気合入りませんが沖縄もあと二日、もったいないので早起きしました。
 昨日の予定通り町外れに見える山に行こうと思い、フロントのおじさんに道順を教えてもらい出発です。
 山に向かう途中畑の中を走っていると、シロハラクイナやシロガシラの姿がちらほら見えます。
そのうち雨が降ってきました。この旅行で初めての雨ですねえ。するとどうでしょう、いろんな所からアカ様の声が聞こえてくるじゃないですか。西表を去ってアカ様のことはほとんどあきらめてたのに、こんなところにもいたんですね。でも声のするほうをシラミ潰しに探しますが姿は見つけられません。やっぱ手ごわいです。

 結構期待に高まる心を抑えつつ山に到着しましたが、がーん 芝生にジャングルジムとかがあるほんとに普通の公園です。これじゃちょっと期待薄。
 でも山頂に登る車道があったので、気を取り直して行ってみることにします。ゆっくり車を進めていくと結構鬱蒼とした感じになってきました。路肩をシロハラクイナが歩いていますが暗くってSSが稼げません。VRをもってしてもブレブレです。あとはキジバト位で特にこれといった鳥もいないまま山頂に到着。
 電線にハトが何羽か止まっています。このハト、レンズを通して見てみると、なんとみんなズアカアオバト。キジバトだとばっかり思っていたもんだからちょっとびっくりです。やっぱり南国ですねえ。
 車を降りて写真を撮っているとまたもやすぐそばからアカ様の声。木をすかして探すとかろうじてシルエットを見ることができました。でもとっても写真に撮れる感じじゃありません。残念。

シロハラクイナ

リュウキュウズアカアオバト

 道はまだのぼりが続いているので先に進みますが、ちょっと行くとすぐ下り始めました。
この頂上付近は木の背丈も低く結構開けていますが、山の向こう側に下り始めると道路の上に木がかぶさってくるようになってきます。

 そして運命の瞬間は訪れました。
ふと見ると道路に張り出した木の枝にアカ様が!!!
距離にして15m位でしょうか。今回の旅行でこんなに近くでアカ様を見たのは初めてです。とりあえず助手席のVR80〜400とD1のセットでおさえショットを撮った後、さらに車を近づけます。
最初かなりの逆光だったのである程度光がまわるところまで移動し、そーっと車を降り、屋根にヨンニッパ+2Xテレコン(事情があって取れなくなってしまいました)とD1Xを乗せて撮りまくりです。


データが重いなんて言ってられません。興奮で手が震えますが、車の屋根は最高の三脚になります。とにかく数撮らないとまともなのが何枚あるか判らないですからね。

 そのうちこちらの殺気に気付いたのか、ちょっと先の枝まで飛んでいったアカ様。でもそこはもろ日光が当たってます
急いで車に乗り込みいい感じのところまで移動、でもちょっと近すぎたようで、テレコンが取れないD1換算1200mmでは尻尾が切れてしまいました。順光でばっちりの日当たりだっただけに残念。

 そのあと後ろを向いてくれ、背中が紫色に光り輝いているのをファインダーでは確認したのですがいざシャッターを押すと合焦してくれず、そのまま飛ばれてしまいました。ちょっとくやしい。でも最初のショットで結構大きく撮れたんでまあ良かったかな。それにしても西表のあの苦労はなんだったんでしょう。やっぱ石垣のアカ様の方が人馴れしてるんでしょうか。
こんな近くまで寄らせてくれるなんて、感動です。今までの苦労が一気に報われました。




 幸せな気分のまま山を降りきるとそこでもまた道端の木にかえるを咥えたアカ様が止まってます。
なんか今日はアカ様祭りじゃー。ホント幸せだー。

 と喜んでいると道に迷ってしまいました。まあ海の見えたほうに行けばなんとかなるかと適当に走っているとまた雨が降り始めました。かなり局地的なようですが、雨脚は結構激しいです。
どちらに行けばいいかと車を止めると、サトウキビ畑からリュウキュウヨシゴイがひょこひょこ出てきました。初めて見ましたが以外に小さいです。こいつも今回の旅行で見たかった鳥だったので大興奮で撮りまくり。

そのうちやっと海岸沿いの道路にたどり着きました。海岸ではクロサギが餌をとっています。

クロサギ シロガシラ

 さあ、そろそろみんなが起き出す頃なのでホテルに帰りましょう。
ちょっと寄り道をして畑の中を通ると電線でシロガシラがさえずっているのをGET。
かなり満足して朝の鳥見は終了です。充実して幸せな朝のひとときでした。

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