2004年2月8日〜2月14日 だらっとランカウイ


2004年2月12日 最後の希望 ジ・アンダマンへ

 ここに滞在するのもあと1日。明日の朝は早いので、鳥見してる暇がないので今回最後の朝撮りチャンス。
気合を入れて真っ暗のうちから部屋を出た。
暗い中、フロント脇の大きな木からアオショウビンらしき声が聞こえてきたのでしばらくじっと待っていたが、結局声は聞こえなくなってしまった。
 いつもの川に出る頃、日が昇り始めた。上空にはシロガシラトビがすぐ近くに飛んでいる。
あたりも大分明るくなり、ショウビン類の捜索を始めると、すぐにアオショウビン発見!久しぶりー。
やっぱりプーケットのより色が濃い気がする。あまり寄せてくれず、すぐ飛んでしまった。
 そのあとナンヨウショウビンがいつものようにそこかしこで現れた。ほんと、ここではありがたみが薄れるな。
このあともしばらくアオショウを探してウロウロしたけど、結局時間切れ。朝ごはんを食べに戻る。
夜明けのマングローブ帯 シロガシラトビ アオショウビン ナンヨウショウビン

 今日はレンタカーを借りて、前に来た時泊まった「ジ・アンダマン」というリゾートへ、チャバネコウハシショウビンを探しに行くことにした。
このリゾート横の入り江には、チャバネコウハシはほとんど居ついてたし、ヤマショウビンも30分おきくらいでやってくる、夢のような場所だったのだ。

 プールの準備したりしていたら、結局出発は11時位になってしまったが、フロントへ行って手続きをする。
地図をもらってレンタカーを見に行くと、黄緑色のプジョーのオープンカーだ。かっこいい!
でもドアの横に思いっきり「Tanjung Rhu Resort 」って書いてあるのでレンタカーだってのバレバレ。

 外車もオープンカーも運転ずるの初めてなので緊張だ。係りのおっちゃんに使い方の説明を受け、いざ出発。屋根はどうするかと聞くので、
もちろんオープンにしといてといったら、なんか二ヤッっと笑われてしまった。
なんかなめられてんのかなと思い、ちょっとむっとしてアクセルを踏む。
お約束でウィンカー出す時思いっきりワイパー動かしてしまった。完璧なめられたな・・・

zオープンカーは風が入ってきて気持ち良い。車通りもそんなに多くないのでのんびり良い気分でジ・アンダマンに向かう。
だが10分もすると、照りつける日差しにみんなぐったり。さっきのおっさんの「ニヤッ」はこの事だったようだ。納得。
路肩に車を止めて、屋根を閉め、クーラーガンガンで再度出発。うちはオープンなんていらないなー。

 一度道に迷ってセメント工場に入ってしまったくらいで、ジアンダマンへの一本道へはわりとスムースに入ることが出来た。
この道に入ってしまうともう民家とかはなくなって、ほんと山の中って雰囲気になってくる。
アップダウンの多い道を良い気分で走っていくと枯れ木のてっぺんにシロハラウミワシが巣を作っているのを見つけた。良い感じだなー。
 その後しばらく走って目的地のジ・アンダマンに到着。タンジュンルーに比べると、周りはジャングルだらけ。
車寄せにいるスタッフに、「昼ごはんが食べたいんだけど、何処に車を置けばいいですか」と訪ねると、ドアに「Tanjung Rhu Resort 」って書いてあるにもかかわらず、
親切に駐車スペースまで案内してくれ「Nice car!」だって。良い人だ。
車を降りると綺麗なチョウが水溜りの水を飲んでいた。うーん熱帯雨林だー(^^)

たいき曰くメロンの車

シロハラウミワシとその巣

ジ・アンダマンの車寄せ そこにいたチョウ

 ロビーもこんなに良かったかなというくらい雰囲気が良い。
水泳道具とカメラ一式を持って、プールサイドに降り、サマーベッドに拠点をつくる。
かみさんが宿泊客のような顔をして、バスタオルを借りてきてくれた。たいしたもんだ。
ここでちょっと皆と遊ぶべきなんだろうが、気が急いてしまい早速入り江に向かった。

 はたして、その入り江は4年前のすがたのままだった。
ドキドキしながら入り江の奥まで見渡せるところまで行くと、入り江の奥に一本白っぽい木がはえている。
ああーまだあったんだ。良かったー。この木ではじめてチャバネコウハシショウビンを見たんだ。
当然赤いものは見えない。そううまくはいかないよな。でも感慨深い。
それで入り江には前の時のように、オオトカゲがゆったり泳いでいる。元気だったかーって感じ。

どこか他のところに止まっていまいかと、そろそろと偵察しつつ奥の方までいってみると、なにやら黒っぽいものが2羽、
チャバネコウハシショウビンの止まり木に止まってる。なんだろう。もうちょっと寄ってレンズのぞいてみると、なーんだ・・・のナンヨウショウビンだった。

チャバネコウハシショウビンの
入り江
オオトカゲ ナンヨウショウビン 共にAF-S400mmF2.8+TC20E

 なんか何処に行ってもうじゃうじゃいるナンヨウショウビンって、カワセミ類の中の優勢種で、どんどん勢力範囲を広げて在来種を駆逐していってしまう、
あんまりありがたくないやつなのかなー?もしかしてチャバネコウハシショウビンも縄張り乗っ取られちゃったのかもしれない、と思うとちょっと鬱になったが、
結構寄せてくれたので撮りまくる。いちおうカワセミだからね。

 かなり撮ったところで落ち着いて周りを見渡すと、以前密林だったところが透けていて、その先にテニスコートが出来ている!ショックだー。
これじゃ深い森の中が好きなチャバネコウハシはいなくなっちゃってもしょうがないかもしれない。

 がっくりしたらのどが渇いたので、皆のところに戻りビールを注文する。ボーイさんは現金でも快く受け付けてくれて感じがいい。
プールもタンジュンルーの四角いのと違い、曲線主体で、寝転がれるくらい浅いところやウォータースライダーのちっちゃいのとか
トンネルがあったりして変化に富んでいる。周りは熱帯樹林が適度な木陰をつくってくれていてまさにジャングルの中のプールって感じ。

 たいきもたいそう気に入ってくれたようで、大はしゃぎでプールに入り浸っていた。ビールもキンキンに冷えてて最高だ。まさにパラダイス。
これでチャバネコウハシさえ出てくれれば(もうヤマショウビンは見れるかもしれないリストから脱落)来年必ず泊まりにきちゃうんだけどな。

 しばらく皆と遊んでいたが、もしかして、今行ったら来てるかな・・・という淡い期待を胸に、再び入り江へ。
途中ビーチハウスの横を通ると、担いでいるカメラを見たおじさんが、ヒヨケザルがいると教えてくれた。オオー。初見だぞ。
おじさんの指差す木の幹を見てみると、こぶのような物があり、レンズを通してみたらヒヨケザルのつぶらな瞳発見!
赤ちゃんを抱いているから、ちょっと待っていれば見られるよというのでカメラを置いて待っていると、ホテルスタッフが何人かやってきて、
しきりとヒヨケザルの解説をしてくれる。
 ついでにチャバネコウハシショウビンの事を聞いてみると、午前9時前までなら入り江で見られるとの事だった。
いる事はいるんだ、と思うともしかして今この瞬間に来ているかも知れないと気になってしょうがない。
ヒヨケザルはまた後でゆっくり見る事にして、皆さんにお礼を言って入り江に向かった。

 そーッと覗いた一番奥の木には・・・またナンヨウショウビン。しょうがない、来年に賭けるかな。
ここのナンヨウショウビンはことのほか人馴れしているようで、テレコン外してヨンニッパ単体でも結構な大きさで撮影できるくらい寄らせてくれた。

他に大きな木を茶色と白の綺麗なリスが走り回っていたし。上空にはサイチョウが飛んでいたりして、チャバネコウハシをさっぴいてもやっぱり良いところだった。

ジ・アンダマンのプール ヒヨケザル カササギサイチョウ
ヨンニッパ+TC-20E
ナンヨウショウビン
ヨンニッパ単体

アオショウビン
VR80−400mm


 皆のところに戻り、もう一遊びした後、お腹が減ってきたのでタンジュンルーリゾートに戻ることにする。(タンジュンルーなら食べ放題だからね。せこいかな(^^;)

 トイレで着替えて、かみさんとたいきにもヒヨケザルを見せてから車に戻り(結構喜んでた)再びドライブ開始。

 来た道を引き返しながら、鳥を探すと、学校らしき建物のフェンスにかみさんがアオショウビン発見!
車を止めて2枚ほど撮ったところで飛んでしまった。このあとは大したものも現れず、無事タンジュンルー着。
そしてチャバネコウハシショウビンへの希望は絶たれたのであった・・・。絶対リベンジしてやるぅ〜

 ホテルでお昼ご飯を食べた後は、今回最後のプールへ。日本に帰ったら真冬なんだから、せいぜい楽しんでおかなくちゃ。
プールにはうーちゃん一家が来ていたので最後に皆で記念撮影をして、日が傾くまで一緒に遊んでもらった。
今回はうーちゃん一家のおかげでたいきもとっても楽しかったみたいだ。色々ありがとうございました。

美男美女のうーちゃん一家(左)となんだかなーのOrat家

うーちゃんとたいき。
いっぱい遊んだねー

三人で記念撮影

風呂上りの至福の一時

 ランカウイ滞在も明日の朝で終わり。最後の晩餐の後は、お風呂にゆっくりつかってのんびりした。
チャバネコウハシは見れなかったけど、また来年があるからね。

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