005年1月15日〜1月21日 ケアンズ探検記


2005年1月16日 ディンツリーリバーツアー

翌朝はワライカワセミ(laughing kookaburra)の「クワクワクワカカカアア・・・・・・・」というけたたましい叫び声で目が覚めた。

みんなをたたき起こし、6時に2階のテラスに集合。お天気は曇りだが夜のうちに結構雨が降った様だった。。
デンマークさんの車の先導で10分ほど離れた場所にあるリバークルーズの船着場に向かう。
船着場といってもただの道路だ。路肩に車を止めて待っていると、ガイドのソースさんがやってきてご挨拶。
大泉あきらみたいなおじさんだった。
道から川まで鬱蒼と木の生い茂った斜面を下ると川幅10メートルくらいの支流に小さな桟橋があり、
オープンデッキのボートが舫ってあった。


今日の装備はボート上からの撮影という事もあり、10Dとサンヨンに1.4Xテレコン。
念の為一脚も持ってきたが、ボート自体が揺れるので手持ちでホールドした方が具合が良さそうだ。

ソースさんの話しだと、ルリミツユビカワセミ(azure kingfisher)は確実、ヒメミツユビカワセミ(little kingfisher)は運が良ければとの事。期待が高まる。

ボートは鏡のような水面を走りだすが、すぐにたいきが「ウンコもれそう〜〜(unkomoreso~~~)」と騒ぎ出す(^^;
メンバーは昨日から一緒のデンマークさん夫妻だけだったので、申し訳ないとあやまりつつ慌てて船着場に戻してもらった。
上陸して木陰でウンコを済ませ、再度出航!みなさんゴメンナサイ。

川を上流にちょっと進み、ついたポイントにはガマグチヨタカ(flogmouth)がいた。ソースさんが懐中電灯で照らしてくれるが顔が枝に隠れていてよく見えない。残念。帰りしなにもう一度寄ってもらうことにして、キムネタイヨウチョウを眺めたりしながら今度は下流に向かう。

支流から川幅200mはありそうな本流に出て岸沿いをゆっくり流していくと、テリヒラハシがいた。
サンコウチョウが真っ黒になったような鳥で、金属光沢があって綺麗な鳥だ。
こっちのボートに付きまとってくるのでどうしたのかと思ったら、ボートの進む先に巣があってメスが抱卵中だった。

判りにくいけどガマグチヨタカ テリヒラハシ ♂ 巣の中のテリヒラハシ ♀

川の中州にカササギガン(magpie goose)の群れが休んでいたり、岸辺の木にGreat-billed heronが止まっているのを眺めながらボートはゆっくりと下流へ進む。さあカワセミ類は何処だろう。

カササギガン Great-billed heron

 しばらく行った所で青い鳥発見!ルリミツユビカワセミ(azure kingfisher)だ!でもすぐに飛び去ってしまう。みんな悔しがっているがソースさんは余裕の表情だ。
更にちょっと進んだ所でまたもやルリミツユビカワセミ発見。暗い木陰で光り輝いている。しかも今度はなかなか飛ばないぞ!
何がいるのか良くわかっていないらしいデンマークさん達に場所を教えてから本格撮影開始。
昨日RedMillHouseの庭の池に来ていた個体よりきれいな色をしている。
発光しているような青とオレンジはめちゃくちゃ綺麗だけど、なんか天然とは思えないすごい色でもあった。

ソースさんはボートをルリミツユビカワセミに寄せて行っているらしく、連写しているファインダーの中で、ルリちゃんどんどん大きくなって行き、しまいにはファインダーいっぱいになってしまう。
ふとファインダーから目を離して見ると、ルリちゃんとの距離はほんの数メートル。
こんなに近寄って良いのってくらい近寄っっちゃうと言う噂は本当だった。

でも当のルリちゃんは慣れているのかこちらを大して気にもせず、魚をとるためダイブしたついでにちょっと先の枝に止まるって感じで少しづつ移動して行く。
こちらも大部余裕が出来てきたころ、ルリちゃんはちょっと遠くに移動。
大満足の一同は深追いせず、その場所を離れた。

  ルリミツユビカワセミ

移動中、中洲にワニの子供を発見、とおもったらでっかいトカゲだった。東南アジアで見るミズトカゲよりイグアナっぽい顔をしていて、背中にぎざぎざもあり中々怪獣っぽい。

次の目標はヒメミツユビカワセミだが、こいつは中々見られないらしい。
対岸のマングローブ帯に移動しゆっくり進んで行くと、「カワセミ!」というかみさんの声がする。慌ててそちらの方を見ると、セルリアンブルーの鳥が飛んで行く所だった。ソースさんによればあれがヒメミツユビカワセミだったらしい。
結局ヒメミツユビカワセミが見られたのはこの一回だけ。次回への課題になってしまった。

このあとガマグチヨタカのところに戻ったが、やつは先ほどと同じ格好のままでやっぱり顔が見えない。今回は諦めるしかないようだ。


更にちょっと先までボートを進めると、木から垂れ下がったごみ袋のようなサイホウチョウの巣
があり、しばらく待つと親鳥がやってきて、巣の中に入って行くのを見ることができた。

水面に落ちたサガリバナを眺めながら船着場に戻ると、そこらへんの森の中からルリミツユビカワセミが飛び出した。
ここらへんも縄張りになっているらしい。結構いっぱいいるんだな。

船から下り、ソースさんと話しながら道路まで歩いている途中、カワセミ系の「チィー」と言う声が聞こえた。
声のする方に小さなクリークがあったので覗いてみると、目の前にいたルリちゃんと鉢合わせしてしまった。
きっとさっき飛び出して行ったルリちゃんなんだろう。
目が合うとすぐ飛んで行ってしまったが、明日の朝はここで粘ってみようかな。


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