05年1月15日〜1月21日 ケアンズ探検記


2005年1月16日 ケイプトリビュレーションへ

 シラオラケットカワセミをたっぷり撮れて、とっても幸せな気分で次なる目的地、ケープトリビュレーションへ向かう。
道は相変わらず熱帯雨林の中を走り、途中何本もの川を渡る。増水したら渡れなくなりそうな所も結構あった。

なかなか良い感じの川の連続で、たまに車を止めて覗いてみると、ルリミツユビらしき鳥が飛んでいくのがみえたり、ウが羽を乾かしていたりする。

 
道路の端にはカソワリ(ヒクイドリ)注意の看板がいっぱい立っていて、その中にかの有名な「ビフォア・アフター看板」を見付け、大喜びで記念写真を撮ったり、ヒクイドリがいるんじゃないかと探しながら進んで行くと、雨が降りだした。

 そうこうしてるうちにケープトリビュレーションあと何キロみたいな看板が目立って来た。
ケープと言うから道の突き当たりにあるんだろうと思い、どんどん進んで行くが、気がつくと道路は未舗装のダートになってしまい、看板もなにもなくなっている。

しばらくそのまま行ってみるが、どんどん山深くなっていくばかりなので、これは間違えたなと思いUターン。今来た道を戻って行くと、舗装路になったあたりで横に入る道があり、どうやらそこがケープトリビュレーションへの入り口らしい。小さな看板しかなかったので見落としていた様だ。

 そっちに折れて坂を下るとすぐに駐車場があり、ここが終点らしい。
たいきはさっきのダートに揺られながら爆睡してしまったようなので車で寝かせておき、かみさんと変わりばんこで海の方を見に行った。

 雨は大分小降りになってきたが、せっかくのサンゴの海も日が出ていないとどんよりしたグレーだし、海に迫っている熱帯雨林も霧がかかっていて、キャッチフレーズの「サンゴ礁と熱帯雨林の出会う所」というイメージには程遠い。
また天気のいい時に来てみたいな。

 いちおうケアンズでも北端を制覇したので何処かで昼ご飯を食べることにして来た道を戻る事にする。
でも財布の中には現金がちょっとしかない。
ディンツリー村を出る時から気になってはいたのだが、村にはそれっぽい所はなかったのでそのままここまで来てしまったのだ。郵便局みたいな所があったので、日本円を両替できないか聞いてみたがだめだった。
次にここらへん唯一のリゾートホテル、ココナッツビーチリゾートのフロントにかみさんがお願いしにいったら両替OKという。やった〜。
でも宿泊客じゃないのがばれたら態度が急変、やっぱだめですって事になってしまった。けち〜!こんなところ絶対泊ってやらないからな〜

 不安な財布を抱えたまましばらく走るとビーチ沿いにぽつんと小さな食堂があったので、せめてたいきのご飯だけでもと思い立ち寄ることにする。
だめもとでカードが使えるか聞いてみたら大丈夫だった。こんな小さな店でも使えるんだ。

ほっとしてハンバーガーとフィッシュバーガー、それにビールを頼む。

 お店の外のベンチに座って待っていると、料理が運ばれてきた。
ケアンズの料理にはどれもフライドポテトが山盛りついているので、ポテト好きのたいきはご機嫌だ。

分厚いパティのハンバーガーには一緒にビーツやたっぷり野菜がはさんであり、これがまたうまいんだよな。
フィッシュバーガーもバラマンディのフライでタルタルソースにばっちり。
そとでのビールと相俟って,とっても幸せな気分になる。

お店の脇にはヒクイドリの看板が立っていたので、ここらへんでも見られるのか聞いてみると、朝早くと夕方に良く見られるらしい。これからの帰り道もがんばって探さなきゃ。

 おなかいっぱいになったところで,すぐ横のビーチに散歩にいくと,波打ち際で餌を取っていたクロサギ(leef egret)が飛び立つ。
カニがいっぱいいるようで、穴を掘った時の砂の玉が沢山放射状に並んでいるのをたいきは面白がっていた。
しばらく砂をほじくり返したりして遊んでいたが,また雨が降ってきたので車に戻り、カソワリがいないかみんなで一生懸命探しながらディンツリー方面へ向かう。

クロサギ 羽を広げて水浴びをするモリツバメ
Drスランプを彷彿させる格好だ

途中、アンドリューさんに教えてもらったアイスの美味しい店を見つけたので寄ってみる。
農場の中にアイスを売るカウンターがあって、あとは雨よけのテントだけという小さなお店だった。
さすがにここでアイス2カップのためにカードを使うのは気が引けるので現金でお支払いし、お勧め味のアイスを食べていると(美味しかったけど何味かよくわからなかった)スコールみたいな土砂降りになってきた。そんな中,畑の真中に立っている木ではモリツバメがシャワーを浴びるように羽を広げて水浴びをしていた。

雨はすぐ上がったのでちょっと周りを散歩して見ると,色んな果物の木が植わっている。ここで取れた果実でアイスを作ってるみたいだ。ここではおなじみメガネコウライウグイスがいたくらい。

 車に戻り、シラオラケットポイントを通りすぎ(ほんとはもう一度寄りたかったのだが)しばらくいくと展望台があったので寄ってみた。白い大型インコとパプアンソデクロバトがとんでいる。
眼下にはディンツリー川が海に流れ込んでいるのが見えた。
ここから坂を下ればフェリー乗り場ももうすぐだ。結局ヒクイドリは見られなかったな。また次回の課題が増えてしまった。

フェリー乗り場に着き、係りのおっさんに切符を渡すとまたなんやら文句を言ってくる。どうやらこのフェリーとは相性がよくないみたいだ。
何度もきっぷを見せるが「それじゃない」という。良く見てみると、行きにくれたそれは折りたたみの地図で、一緒にもらったレシート
見たいなのが帰り用の切符だった様だ。そっちをみせると「やれやれ」ってかんじでOKがでた。あーしんど。

対岸まで渡り、ディンツリーに向かう道路まで出る頃には雨もやんでいたが、夕方と曇り空のせいで、あたりはかなり暗い感じだ。
電線にモリショウビンやモリツバメが泊っているが、空抜け逆光のため,綺麗には写らない。
道路も反対側をなにげなく見てみると、black-shoulderd kiteが木に止まっているのが目に入ったので車を止めて、ヨンニッパを引っ張り出す。
何かを食べている様で、しばらくお食事に夢中だったが,こちらに気付いた様で飛んで行ってしまった。

モリショウビン black-shoulderd kite RedMillHouse上空を飛んでいたオオコウモリ

レッドミルハウスに戻り、すぐにアンドリューさんとトリッシュさんに「シラオラケット撮れたよ!」と報告に行くと,自分の事の様に喜んでくれた。ほんと良い人達だ。
デンマーク夫妻もでてきたので、2階テラスにD2Hを持っていき、アンドリューさんのノートPCにつないでビール
を飲みながらみんなに見てもらった。デンマークさん達も良かったねえと言ってくれる。みんな親切だな〜
ついでにCDに焼いてくれると言うので,2枚焼いてもらい、そのうち一枚をレッドミルハウス用にとっておいてもらった。

テラスから上空をみると、遥か上空を何かが飛んでいる。アンドリューさんが「オオコウモリだよ」と教えてくれる。
ごま粒みたいだけど,レンズを通してみると、コウモリの形がよくわかる。
ねぐらから餌を取りに出て行くんだそうだ。
密度はそんなに高くないが,空全体にいるのでかなりの数だ。

庭の池には今日はルリちゃん来ていない様なので、プール遊びをしたいというたいきと一緒にちょっと泳いでから晩御
飯を食べに行く。
昨日の店はお休みだったがもう一軒のお店があいていたので否応なくこの店にはいることになる。すると今日も当然デンマーク夫妻が来ていたりする。
                                                   こちらデンマーク奥さん→

さいしょオープンエアの席に座ったのだが、たいきが外はいやだとおお泣きしてしまい、室内の席に移動すると、お店のオジサンがペットの手乗りインコと共にやってきて、たいきを慰めてくれた。
初めはビビっていたたいきもそのうちインコのシッポに触れるようになり、それをデンマーク夫妻やお店のオジサンと大笑いしながら眺めているうちに今日の料理がやってきた。



ちょっとお腹にたまるものが食べたかったので、ライスが添えてあるチキンのサワーソースというやつと、サイドディッシュにシーフードグリルの盛り合わせを頼んだのだが、このシーフードが半端な量じゃない。
エビ、貝、フィッシュフライなどが全品2人前のボリュームのうえにポテト山盛り。
とっても美味しかったんだけど、すごい量。ビールを3本飲んだ腹には結構きつい物がある。
チキンはいまいち(特にライスが)だったのでこっちだけにしとけば良かった〜とかなり後悔したが、お店のオジサンに悪いので必死でつめ込み、フラフラになりながら宿に戻って爆睡してしまった。
あ〜今日も濃い1日だったな〜

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