05年1月15日〜1月21日 ケアンズ探検記


2005年1月17日 アウトバックを突っ走れ!

 ちょっとしんみりしながら(たいきとかみさんはなんとも思ってないらしい、薄情なやつらだ)ディンツリーに別れをつげ、キャプテンクックハイウェイを南下開始。

ディンツリーのあたりでは今日も電線にモリショウビンが数羽とまっていたが、村から離れるとそれがモリツバメに取って代わってくるようだ。
モスマンまでたどり着き、とりあえず心もとなかった現金を両替するため銀行へ寄る。

今日はここから右に曲がり、アウトバックを走って、マリーバを目指す予定だ。
そこから海のほうへ出て、最終目的地はこれから4泊するパームコーブ。結構距離がありそうだけど、車の少ない快適な道路なので、車嫌いの僕でもちょっと楽しみ。

天気は内陸側に行くほどよくなっていくようだ。
昨日までの熱帯雨林と打って変わって、今日はまず白い幹のユーカリの木が目立つ牧歌的な草原の中の丘陵地帯を走る。

途中モリショウビンやパプアンオオサンショウクイを見つけ、くるまをとめて写真を撮ったりしながらのんびりドライブしていくと、丘陵地を登りきったあたりで、でっかいシラオラケットカワセミの看板を発見。ここがあのキングフィッシャーパークのようだ。

きっとシラオラケットカワセミ撮ってなかったら中に入っていただろうが、シラオちゃんは昨日さんざん撮ったでしょ、というかみさんの説得で記念に写真を撮っただけで先に進む。

モリショウビン パプアオオサンショウクイ


たいきがトイレにいきたいと言い出したので、さてどうしようと思っていると、とっても良いタイミングで公衆便所つきのキャンプ広場が現れた。さすがオーストラリア、痒い所に手が届くねえ。
どうやらここらへんがMt.Mollyみたいなので、ちょっと休憩してそばを流れてる川をのぞいたりするがカワセミ類はいないようだ。

Mt.Mollyを左に曲がると、あたりはいよいよ本格的にアウトバックの様相を呈してくる。
天気はまだ少々曇り空だが、窓を開けると外は灼熱の世界。こんな所で故障したくないもんだ。でも赤土が剥き出しの乾いた台地のまっすぐな道をひた走るのはとってもきもちいい。
民家なんて全然なく、あるのはまばらなユーカリ林と大きなアリ塚ばっかりだ。

途中車を止めてアリ塚写真のを撮ってると、昔かみさんと二人でケアンズに来た時わくわく動物ツアーってのに参加したのを思い出す。
あの時はバスに乗せられて、ロックワラビー、カンガルー、カモノハシを見に行ったんだよな。
よし、今回は自力でこいつらを探して見よう!ということになり、ここからセルフわくわく動物ツアー開始となった。



一本道をさらにまっすぐ行くと。左に湖らしき物が見えてきた。地図を見るとミッシェルレイクという所らしい。
猛禽が2羽、絡まり合うようにしてバトルしている。やっぱり水のそばは住み易いんだろうな。


ここまでくればマリーバはあと少し。だんだん民家が目に付くようになってきて、ほどなくマリーバの町に到着。
たしかわくわく動物ツアーの時はここらへんのゴルフ場にカンガルーを見に行った記憶がある。
そこでナントカカントリー倶楽部という看板目指して行って見ると、見覚えのある風景が現れた。
でもカンガルーはどこにもいなかった。似てるだけで違う場所なのかな。

とりあえず昼ご飯をたべることにして町に戻り、ケンタッキーでチキンフィレサンドとLIFTのセットを頼む。
オーストラリアのケンタはやっぱパンとかでっかいんだろうと期待してたのだが、出てきたのは日本と同じサイズでちょっとがっかり。
食事をしながら地図を眺め、ロックワラビーがいるはずのグラナイドコージの場所を確認するがいまいちよく分からない。



食後、ガソリンを入れるためスタンドに入り、店のおばさんにロックワラビーは何処にいるの?と聞くと、親切に地図をかいて教えてくれた。みんなやさしいなあ。
ついでにカンガルーの事も聞いてみたが、やっぱりさっきのゴルフ場がポイントらしい。
お礼を言ってついでにジュースとお菓子を買い込み、も一度ゴルフ場に行って見るがやっぱりカンガルーはいない。
今日はお休みみたいだ、残念。

このころには空も大分晴れてきた。グラナイドコージを目指し、再びアウトバックを走り出す。
ここらへんにはおおきな岩が重なって出来たような丘がいっぱいあり、どれも記憶の中にあるグラナイドコージのようだが違うみたい。
かなりの距離を走り、噂どおり道を間違えたかと思う頃、やっと入り口の看板を見つけた。

ダートのわき道を走っていくと、なんか鳥が沢山とんでいる。車を止めて見てみるとこれもケアンズに来たら見たかったハチクイだ。そこら中の木に止まっているので、大喜びでヨンニッパを引っ張り出し撮影開始。かみさんとたいきも車から降りてしばらく眺めている。一応カワセミの親戚のブッポウソウ目なので、色もかなり派手な鳥だ。

ハチクイ(rainbow bee-eater)

満足いくまで撮らしてもらってから、ちょっと走ると駐車場に出た。
車を止めて。カメラやジュースを出していると、これもまた噂のじいさんがよぼよぼやってきて、ロックワラビーの餌をくれ、○×△ドルくれという。
ここで皆さんはちゃんとお金を払っていた様だが、財布の中を見てみると数セントしかないじゃないか。
困ってしまい、カードは使えないのかとか色いろ言ってみるがやっぱり伝わらないし、何言ってるのかもよく分からない。
最後に財布をひっくり返し、これで全部!というと「・・・・・OK」と言って、首を振りながら向うへ行ってしまった。
なんだかわからないが餌だけもらっちゃって悪いことしたなあ。もしかしてすげー貧乏と思われたのかな(^^;


まあ餌ももらった事だし岩山を降りていくと、ロックワラビーがあちらこちらからやってきて餌をねだる。
かわいいんだけど結構つめが鋭い。たいきはまたしてもビビってしまい、パニック状態で泣き喚く。

びびってママにしがみつき とことこ逃げていくたいき たしかにちょっとなれなれしかった

しかたないのでとっとと餌をあげてしまい、川を渡って
岩山の向うに登ると、川が天然のプールのようになっていて気持ち良さそう。

しばらく水遊びをするが、すっかり晴れ渡った空の下、あまりの暑さに車に戻ると、木のてっぺんにブッポウソウが止っていた。yellow-faced honeyeaterなんかもいたりして、ちょっと鳥撮り。
でもかみさんとたいきはつまらなそうにしてるので早々に切り上げ、再びマリーバに戻り、今度はキュランダ方面を目指す。

yellow-faced honeyeater

ブッポウソウ

 

マリーバを出てすぐバロン川を渡ると駐車場があったので、ちょっと降りてみる。
前にカモノハシを見に来たのはこの近くの様だ。
あの時は随分秘境まで来たもんだと思ったけど、ディンツリーからくらべるとと、意外と町の近くだったんだな〜。

道を走っていると、わくわく動物ツアーで見た覚えのあるフルーツの露天があったりしてなつかしい。
やっぱここらへんをうろうろしてたようだ。

ちょっとつかれたのでかみさんに運転を代わってもらい、うつらうつらしているうちにキュランダに到着。
ここからカーブが連続する峠道を下ればパームコーブはもうすぐだ。

キュランダからの下り道にはカソワリ注意の看板がある。ここらへんでも見られるんだ〜と、今日最後の期待をかけて
じっくり道路際を観察するが、期待も虚しく峠道はおわってしまい、再びキャプテンクックハイウエイに出た。

途中スミスフィールドに立ちよりビールやジュース、明日の朝ご飯用のクロワッサン、あとスパゲッティなどを買い込んで
パームコーブのホテルに到着。
ここは鳥仲間の
RICKさんが泊ったことがあるホテルで、かみさんはRICKさんの旅行記を見てすっかり気に入ってしまったのだ。
ちょっと強面のおばちゃんに案内され入った部屋は、やっぱすごく広い。
ベッドルームが2つにLDKがついた豪華コンドミニアムだった。
でもRedMillHouseの後だとちょっと寂しい気がするな。

こちらリビングルーム 広かった〜 こっちがベッドルーム


とりあえず荷物を広げてからちょっと外を散歩すると、ビーチ沿いに小さな公園があり、たいきはすっかり気に入ってしまい離れようとしない。
こっちはビールが飲みたかったのだが、中々売っていない。それでもかみさんがどこからか冷えた缶ビールをもってきてくれたので、
公園のベンチに座って乾杯した。



たいきもたっぷり遊んで満足した様なので部屋に戻ると、庭の木でワライカワセミが大きな声で鳴いていた。
シャワーを浴びて新しいビールを開け、部屋の前のテラスに座って飲んでいると、庭でおじいさんがパンを持って何かやっている。
おじいさんの視線の先にはワライカワセミいた。
どうやら餌付けしようとしてるみたいだが、見てるとにらみ合いが続いてる。

けっきょくおじいさんが投げたパンをワライカワセミはもらって行って、手渡し作戦は失敗したようだ。

あたりも大分暗くなってきたので、日本から持ってきたそばとさっき買ったスパゲッティをゆでて晩御飯にした。

それにしてもオーストラリアのパスタは、ソース共々どうしてこんなに不味いんだろう。
レストランで食べるスパゲッティは茹で過ぎなのかと思っていたが、普通に茹でてもべちゃべちゃのソフト麺のようになってしまう。こういうものなんだな。それにしてもオージーには「コシ」という感覚がわからないんだろうか。
たいきは久しぶりの大好物、ザルソバに舌鼓をうっていた。

さあ、明日も早いのでご飯を食べたら寝てしまおう!とおもったらたいきが泣き出した。
どうしたのか聞いてみると、壁にかかった民芸品のお面が怖いらしい(^^;
タオルと帽子をお面に引っ掛けて隠してやると、そのまま泣きながら寝てしまった。ちょっと疲れてきたのかな。

これが   こうなった(^^;

あしたはクルーザーでミコマスケイに行く予定。晴れてくれると良いのだが。

戻る目次次へ

鳥見旅行記トップへ

Orat Bird Expedition HOME

inserted by FC2 system