2005年1月15日〜1月21日 ケアンズ探検記


2005年1月20日 アサートンへドライブ

 今回まだモリショウビンをちゃんと撮っていない。
アンドリューさんの話しだと、ケアンズ近郊に泊るんだったらセントリーレイクあたりでモリショウビン、それに運がよければヒメミツユビカワセミも見れるかも知れないということだった。
 明日はもう帰る日でドタバタしているだろうから、セントリーレイクに行けるチャンスは、今日の朝しかない。
外は結構な雨が降っているが行かないわけにはいかないよな〜

 一人早起きして、もはや通いなれた感のある雨のキャプテンクックハイウエイを飛ばし、ケアンズ市内へ向かう。
こっちは雨でも市内は止んでるかもしれないよな〜 なんて希望も空しく、セントリーレイクも土砂降りだった。
 でもここまできて引き返すのも癪なので、カッパを着てカメラ(こう言う時は信頼感のあるD2Hとヨンニッパだ)にも二重にレインコートをかけ、淡水池の周りを歩いていると「ゲゲゲ・・」という聞き覚えのある声が聞こえる。
 声の方に行って見るとびしょぬれのナンヨウショウビンがいた。お互い大変だよな〜と同情しつつ、感度をISO800まであげて撮影。

 そのあと、ソルトウォーターレイクのほうまで、水びだしで湿地のようになった芝生を歩いていくと、インドトサカゲリが営巣中のようで、こちらを気にしてケケケケ言っている。攻撃されるのもいやなので近寄るのはやめておいた。
遠くにいたllittle black cormorantを撮っていると、なんかお腹の調子が悪くなってきたのでトイレに入り、そのあともしばらく水辺をうろついてみたが、ほかにこれといった鳥の姿を見ることはなく、疲れもあったので早々にパームコーブヘ戻った。

ナンヨウショウビン llittle black cormorant


 今日もクロワッサンの残り(すごくいっぱい入っていたのだ)で朝ご飯を済ませ、みんなで再び出発。

 今日の予定は
カワセミ王国のalcedoさんの探鳥記を頼りに、アサートン方面へ足を伸ばしてみる事にする。
かみさんの運転で、通いなれたスミスフィールド先を右折し、キュランダ方面への峠道を登り、ついたキュランダもやっぱり雨。
内陸に行けば天気も回復してるんじゃないかと期待して、マリーバ方面へ向かうが天気の良くなる気配はない。
まあ雨季だからしょうがないか。前半晴れてたのがラッキーだったのかもしれないな。

 マリーバに付く手前にEmerald Creak Fallsと言う看板があった。

ここは探鳥記に載っていたところだったので、ちょっと寄ってみる事にする。 

 道路は舗装路から滑りやすい赤土のダートになり、畑の中をひたすら進む。
かなり行ったあたりに探鳥記にある通りの池があり、これも探鳥記にある通り遥か彼方にトサカレンカクがいるのが見えた。 一応写真は撮ったけど豆粒位にしか写らなかった。かといってこの雨の中ヨンニッパでデジスコするのも大変なのでこれで我慢。
水色のセキセイインコっぽいやつもいたが、雨が止みそうもないので深追いせず、そこそこで引き上げてマリーバへ向かった。

 マリーバを左に曲がり、しばらく行くと黄色い戦車が道端に置いてある。これが戦争博物館らしい。
中に入るとお金を取られそうなので、せこくこの戦車の前で記念写真を撮り、さらに進む。

 今日は雨が降っているからか、鳥はあまりみられない。単調なドライブで助手席でウトウトしかけた頃アサートンの町に到着。車を止めて降りてみると、Tシャツに短パン姿だとなんだか寒い。雨のせいかと思ったけど、後で調べたら、ここは結構標高は高いので、それもあって気温が低いみたいだ。なにせアサートン高原だからね。

時間はもうお昼を回っていたので、何を食べ様か迷うが、バーガーキングみたいなオーストラリア特有のでっかいハンバーガーを期待してマックへはいる。でもここのハンバーガーも日本と同じ、しかも子供用のハッピーセットもおまけは日本と一緒。
冷えたせいかここでまたお腹の調子が悪くなりトイレへ。疲れたのかなあ。

次の目的地はHasties Swamp National Park 。
これも探鳥記を参考にさせてもらったたのだが、ヒジリショウビンが見られるらしい。
時期的には厳しいかもしれないがモリショウビンは見られるかも知れないので行って見る事にした。
場所がよく分からなかったので、マックのバイトの女の子に聞いてみるととっても親切に教えてくれた。良い感じの子だったなあ。

この子の教えてくれたとおりに道を進むと迷う事なく看板を見つけられた。観察舎が見えるあたりまで行くと、道路の上を鳥が歩いている。
そっと近寄って行くとセイケイじゃないか。
東南アジアとかでも見たかったがなかなか見られなかった鳥なので興奮して撮影。
もっと派手なのかと思っていたが、天気のせいか黒っぽくって大きなバンってかんじだ。

ちょっとずつ車で近寄って行くと、藪の中に逃げ込んでしまった。あーあ。
雨は大分小降りになってきていたので、トイレのわきで車から降りてみる。

観察舎へ向かおうと思い歩き出すと、先の方にセイケイがまた現れた、しかも二羽。
降り向くとさっきのあたりにも、もう1羽。なんかいっぱいいるみたいだ。
観察舎の二階に上って湖を見渡すと手前の草むらからセイケイが2羽泳いで行く。こうセイケイばっかりだと、なんかありがたみがなくなってしまうなあ。

セイケイ lewin's honeyeater wandering whistling-duck

湖には中州にカモ(wandering whistling-duck)がいたのと、ミツスイ(lewin's honeyeater)がいたくらいで結局モリショウビンは見られなかった。

そろそろ出発しようと車にに戻る途中に尾羽が長いハトを発見。
渋い色合いだがなかなか綺麗だ。図鑑で調べてみるとbrown cuckoo-doveというやつらしい。

その後、ヨコフリオウギビタキカップルの大サービスをうけたあと、幹線道路に戻る途中、電線にプッポウソウがいたので、車を止めて撮っていると、向うからパトカーがやってきて、うちらの車のすぐ後ろに止まった。
なんかまずい事やったかな、とちょっとあせったが、助手席に座っていたたいきを指差して、後ろの席に座らせなさいと言われ、それだけでおまわりさんはにこやかに去って行った。
たしかオーストラリアはチャイルドシートをつけなきゃいけなかったような気がするのだか外国人だと思って大目に見てくれたんだろうな。よかったよ〜

車でアサートンへ戻る途中、何度も見かけるがなかなか撮れなかった大きな白いオウム(sulphur-crested cockatoo)が木に止まっているのをたいきが見つけてくれ、なんとか撮影できた。
たいきえらいぞ〜 とさんざん誉めたら、そのあと鳥を見かけるたびに「さっきの白い大きなやつ、たいちゃんが見つけたんだよね〜。えらい?」と調子に乗っていた。

brown cuckoo-dove ヨコフリオウギビタキ sulphur-crested cockatoo

アサートンから今日はGoldnebleを回り、ケアンズの南周りのルートをとることにして車を進めたが、途中一度道を間違え30分ほどロス。
ここらへんにもヒクイドリ注意の看板があるが、ケープトリビュレーション方面に比べると森がそれほど深くなさそうなのでほんとにいるんだろうか。

 途中大きな湖があったので、ちょっと寄ってみる。
湖畔に近付けそうな道をゆっくり走っていると、道路際の草むらから、とても綺麗なクイナ(buff-banded rail)が現れた、慌てて撮ろうとしたがすぐに
こっちに気付き、また草むらに逃げ込んでしまった。
また出てくるまでしばらく待とうともおもったが、人の家の前だったのでやめておき、湖畔に向かった。

 湖は周りが芝生になっていて、かなり整備されており、高原の避暑地って感じだが、雨がぽつぽつ降る曇り空なのでちょっと寒い。
湖面にはカモ(wandering whistling-duck)が泳いでいて、岸辺ではオーストラリアヘビウが羽を広げて体を乾かしていた。
芝生の上を歩いているのはピピットさんだ。
牧草地の草が伸びたような所にはchestnut-brested mannikinnがいた。ギンパラみたいだが、良く見てみるとけっこう綺麗な鳥だ。
雨がまた結構降りだしたので車に戻り、さっきのクイナポイントを通りすぎるとあのくいな、また出て来ていた。
しかし今度もカメラを構える暇もなく草むらに逃げ込まれてしまう。とっても綺麗な鳥だったのに残念だ。

wandering whistling-duck

オーストラリアヘビウ

australian pipit

chestnut-brested mannikinn


 ここから先はだんだん道が曲がりくねってきて、いつのまにか峠道になった。
 この峠道、箱根なんて比べ物にならないくらい距離があり、そこを後ろから車がくるのでペースを上げて走っていたら、
かみさんが酔ってしまった。かなりしんどそうなので、展望台のような所でちょっと休憩。
たいきはワインディングを走ったときの癖で、いつものように気絶しているのでそっとしておいた。

 展望台から見下ろすと、下の方に平野が広がっている。あそこまでもうちょっとだ。

 かみさんも大分復活したのでゆっくり目に走って、峠道を乗り切り、平地に降りると雨も止んできた。
道路の横の畑では、キジバンケンが羽を乾かしている。

 ここからキャプテンクックハイウェイまででると、周りはすっかり街中の様相になってしまう。もう鳥は期待できそうもない。
かみさんはヒクイドリが見られなかったのが心残りらしい。
そう言えば、パームコーブのそばに動物園があって、看板にヒクイドリの絵が書いてあったのを思いだし、
この際飼育されてるやつでもいいから見ておこうと言う事になり、ケアンズ市内をそのまま北上。
キャプテンクックハイウェイをとばして目的地のWildWirldへ到着。
しかし時間はもうPM6:30。入り口にはシャッターが下りていて、もう営業は終わってた。

 仕方ない。ヒクイドリはこんど来た時、Cassowaryhouseに泊って見ることにしようときめて、パームコーブへ戻った。

 明日はもう帰る日だ。早いなあ・・・

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