2006年1月14日〜1月22日 ランカウイ3度目の正直!


2006年1月15日 これぞパラダイス

 翌朝、5時に起きだして外を見てみるとまだ真っ暗だ。

そういや前回もこんな事やってたなあ、と思いつつも気ははやるので、準備万端整えて5時半に部屋を

出る。空にはまだ満月が煌煌と輝いているが、そのうち明るくなるだろうと月明かりの下河口のカワセ

ミポイントへ向かった。

潮が大分引いているみたいで、昨日の晩と比べるとかなり沖の

方まで砂浜が出ていた。カワセミポイントに入るには流れを越し

て行かなくては行けないらしいので、これなら川を渡る事になっ

たとしても結構楽だろう。

 月を撮ったりしながらゆっくり歩いて河口へ着いたが、やっぱりまだ真っ暗。

マングローブのジャングルの中から「キョッ キョッ」っとコノハズクっぽい声が聞こえてくる。

月明かりを頼りに梢の方を探してみると、オオコオモリが飛んでいるシルエットが見える。

川の中州には夜行性のササゴイらしき鳥も見えるが、カワセミ系どころか普通の鳥の気配は皆無。

そのまま待つ。う〜 やっぱランカウイの日の出は半端じゃなく遅かった〜。いい加減学習しないとね。

  

 そして1時間程経ち、月が山の向うに沈み東の空がやっと僅かに白んで来ると、まずはナンヨウ

ショウビンらしきギャ―ギャー声、そのあとだんだん明るくなるにつれて、アオショウビンらしきキョロ

ロロロロ・・・・も聞こえてきた。ウ〜ン、中々期待できそう。さあ、チャバネコウハシを見つけよう。

 こちらから岸沿いに上流に進むのは木々が張り出していて厳しそうなので、浅瀬を選んで川を渡る。

泥質の川床はやっぱり足がのめり込むけど、今回はダイビングブーツを履いているので以外と歩きや

すい。これがビーサンだったりすると確実に鼻緒が引っこ抜けるからね。

対岸へ渡り、川岸を歩いて行くと、岩のゴロゴロしている大きな

中州に出る頃には、シウョビン系も含め色々な鳥の声が賑やか

になってきた。

そしてまず現れたのが、おなじみのカワセミ。

日本のよりちょっと白茶けてるけど、日焼けしてるんだろうか。

 
 川をさらに上流に登って行くと、ちょっと先の木のほうからナンヨ

 ウショウビンより低めのギャ―ギャ―声がする。

 声の付近を捜すと川岸の木の中程にオレンジ色の物を発見!

 三脚を下してファインダーを覗いてみると・・・ 

 やったー!7年越しのチャバネコウハシショウビンだ〜!

そのちょっと奥からもギャ―ギャ―聞こえるので良く見てみると、もう1羽チャバネコウハシショウビンが

止っている。いるところにはいるもんだねえ。

まだ日が昇っていないのでSSが上がらないが、一応証拠写真を撮って一安心。

7年前よりは良く撮れただろう。

 一度大きな中州に戻ってみると、真中で立ち枯れている枯れ木にアオショウビンが止っている。

三脚をセットしていると、そのアオショウビンのすぐ近くににチャガシラハチクイが止ってくれたので、

空抜けにならない場所を探しながら右往左往する。

 チャバネコウハシも数個体いるようで、さっきより近くに止ってくれるヤツもいたりしてこちらにもちょっと

余裕ができ、トビモノにもチャレンジ(でも失敗!)したりして、充実した時間が過ぎて行った。

   太陽も大分登ってきた8時半ころ、事態はこの日のクライマックス、ショウビンパラダイスはやって

きた〜

 まず河口よりの崖の上の木のよーく見えるところにはチャバネコウハシが止っている。そしてそのす

ぐ下の水面近くには普通のカワセミが餌採中、逆側の枯れ木にはチャバネコウハシ2羽のペアも

やってきた。

アオショウビンとチャガシラハチクイは再び枯れ木に戻ってきて、その上ひときわうるさいギャ―ギャ―

声と共にナンヨウショウビンのペアも登場して、カメラを中心にブッポウソウ目にぐるっと取り囲まれ

てしまう状況だ。シアワセ〜

どこから撮れば良いやら迷ってしまうくらいだけどとにかく撮らなきゃ〜  こんなパラダイス、今度は

いつめぐり合えるか分からないからね。

普通のカワセミも含め被写体を変え、ポジションを変え、ボディーもMk2と20Dをとっかえひっかえし

て、出きるだけいっぱい撮らせていただいた。

 パラダイスは何分くらい続いたろうか、ナンヨウショウビンとアオショウビンが飛び去った後、半ば放

心状態で時計を見るともう9時過ぎだ。そろそろ戻って朝ご飯かな。

まだチャバネコウハシは崖上に止っていたが、まだ明日も明後日もあるしな〜  というわけで

大満足で部屋に戻りこの日の朝撮りは終了。あ〜楽しかった〜

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