部屋に戻り、ひとっ風呂浴びてからベランダに出てビール片手に涼ん
でいると、すぐ下の芝生をリスが歩いていた。
かわいいなーなんてみんなで眺めているとカニクイザルもやってきた。
なんだか上のほうを見て物乞いをしているのでうちらもそっちのほうを
見てみると上の部屋の客が部屋にあるフルーツをなげていた。
最初は面白がって見ていたが、そのうちサルがベランダまで登ってく
るようになりこっちを見て物欲しそうにしている。
野生の動物に餌なんかやってもろくなことないと思っているので無視
していると、そのうち干してあるダイビングシューズやたいきのシュノー
ケルに手を出し始めたので、歯をむき出して威嚇したら逃げていき、
二度と寄ってこなかった(^^;
猿とのバトルも片がついたので部屋に戻り、夕食を何にしようか相談
したところ、今日は何にもしなかったので、晩御飯はちょっとイベントっ
ぽくグライハウスにでも行こうか、ということになった。
グライハウスを改めて説明すると、ホテルから海岸沿いの小道を
500mほど行った森の中にに建つ伝統的なマレー風建築の一軒屋で、ちょっと高級なマレー料理のレストランになっている。
7年前、まだたいきが生まれる前に行った事があり、その時はマレー風寿司なんてものを食べた。
とっても雰囲気が良いところなので、ジ・アンダマンに泊まったらまた行ってみたいと思っていた。
一応予約しておいた方が良いと思い、電話でPM8:00からの席をとる。
7時半頃部屋を出て、みんなでのんびり夕暮れのビーチを散歩がてら歩いていると、人相の悪い現地の人がぶらぶら
歩いているのとすれ違う。目が合うとこっちによってきて、僕の持っていたデジカメを指差し何か言い出した。
やっべ〜、盗られるかも・・・と警戒しつつ、もう一度話を聞くと、何の
ことはない、写真を撮ってあげるからカメラを貸しなさい、って言って
るだけだった。そういえば暗くてよく判らなかったけど、この人昼間会
ったホテルのスタッフじゃん。
疑ってゴメンナサイ。カメラを渡して夕暮れの海をバックに記念写真
を撮ってもらった。
そのまま海辺を散歩して、ザ・グライハウスに着く頃にはすっかり日
も暮れてあたりは真っ暗になっていた。
森の中の小道は、道沿いに松明が建っているので明るいのだが、
たいきはまたちょっとびびり出している。
この建物は高床式になっていて階段を登るとフロントになっている。
前回はこのフロントの横の大きなホールで食事したが、今回はちゃ
んと予約をしていたので、スタッフに名前を告げると奥に案内された。
そして通された先は、広い廊下とうすいカーテンで
仕切られている4畳半くらいの半個室のお座敷だった。
窓は開け放たれていて、手摺の外はジャングル
の闇が広がっている。
照明はロウソクだけで、聞こえるのは遠くで演奏
しているかすかなガムラン音楽と虫の声だけ。
クーラーなんてないけれど、そよ風が心地いい。
すばらしい環境だ。
こんな所で食事できるなんてうれしくなってしまう。
担当のおねえさんにまずはビールを頼み、みんなで乾杯。
そのあとメニューを見せてもらうが、最近はファミレスの写真付きメニューしか見ていないので、字だけのメニューじゃ何がなんだか見当もつかない。
それでも説明文をなんとか解読して大体の見当をつける。
せっかくマレー料理なんだからサテは外せないし春巻きもおいしそう。
たいきはいつものナシゴレンでいいとして、タンドリーチキンも良さそうだ
なあ。あとのメインが良くわからないので、こういうときは素直におねえさ
んに相談。すると、カレーっぽいヤツが美味しいというので、それとス
チームライスを頼み、きっと足りないだろうからこの料理も頼めば?
といわれるままにそれも注文。なんか頼みすぎた気もするけどこんなも
んかなあ。
ハア。注文が終わるとほっとする。これがいつも疲れるんだよな〜。
たいきもつかれたのかなんか眠そうだ。
あとは真っ暗な外を眺めながらビールを飲んで料理を待つだけだ。
しばらくしてサテと春巻きが運ばれて来る頃には、たいきはもう爆睡しちゃ
っていた。昼間のプール入りすぎだよ。
まあたまにはゆっくりご飯が食べられていいかな。
かみさんと静かにいい気分でサテをつまむ。
やっぱ美味しいな〜
そしてメインのお料理たち登場。
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手前が春巻きで、奥がサテ。
盛り付けもいい感じだ。
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タンドリーチキン、ヨーグルトに漬けて食べる
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手前がシーフドカレー
右奥が厚揚げの旨煮で奥がスチームライス
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カレーはさらさらタイプでちょっと辛いけど、とっても美味しかった。
もう一品薦められるまま注文した料理は厚揚げの旨煮だった。
まあ、自分じゃきっと選んで注文しないだろうから、これはこれで良かったかも。
中華風の味付けで、カレーの辛さを中和してくれる。
これらの料理をスチームライスにかけて食べるのだが、このスチームライスもなんかいい香りがして美味しかったなあ。
しかしすでにビール数杯飲んだ上にこの量は結構きつかった。
たいきも寝たまま頑として起きようとしないので、運ばれてきたナシゴレンも
手付かずのまま。
もったいないからこっちも食べたらもうお腹はちきれそうだ。
このままここでごろんと寝てしまいたい気持ちでいっぱいになってしまった。
さっきのおねえさんがデザートメニューを持ってきてくれたが、もう何処にも
入るとこありません〜
しばらく涼しい風に吹かれて気力を回復させてからたいきをたたき起こすと、やっぱりお腹は減ってるんだろう、ナシゴ
レンとサテの残りをコーラで流し込んでいた。でもやっぱりもうヘロヘロみたいだからそろそろお開きかな。
ここは頼めばホテルのフロントまで車で送ってくれるようだが、たいきも頭の方はだいぶすっきりしたようなので、みんな
で歩いて部屋に戻る事にした。
グライハウスを出てほろ酔い気分で松明に照らされた森の中の小道を通り
ぬけ、プールサイドに差し掛かると、高い木の上にフライングコルーゴがい
ないかチェックしてみたが、やっぱりサーチライトがないと暗くてわからない。
しばらく目を凝らしていたが、動きは全然見えないのであきらめる。
きのうはたまたま運が良かったのかな、
カエルの声が聞こえてくるので探してみたら、こちらは植え込みの影でゲコゲコやっているやつを発見。
ここは生き物いっぱいでその上クリーン、ほんと極楽だ。
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