2007年1月1日〜1月8日 クラビサバイバル?


2007年1月2日 まずはにわとり

 さあ、クラビでの鳥撮り初日だ。5時に起きてみたがまだ暗い。ここら辺はAM7:00位にならないと明るくならないようだ。

 今朝はまずホテルの庭で鳥を探してみる事にする。支度をしてまだ薄暗い中外に出てみると、何処からともなく中華っぽいBGMが流れてきた。部屋にあった地図だとプールの向こうにラグーンがあるようなので、もしかしてカワセミ類がいるかもしれない。とりあえず鳥を探しながらそちらの方に行ってみた。

 ラグーンといっても実際は大きめの池だ。周りは芝生になっていて、それをジャングルが取り囲んでいて中々いい感じ。しかし歩いていくとBGMの音がどんどん大きくなってきて、鳥の声が聞き取れない。ラグーンの周りに何箇所かスピーカーが設置されてて、そこからこの中華BGMが大音響で流れているようだ。なんでこんなこんな早朝から・・・
あまりにうるさいのでラグーンから桟橋への道へ避難すると、こちらまではBGMは聞こえてこなかった。ほっとして歩いて行くと、林の奥からオウチュウ系の金属的な声が聞こえてきたが姿は見えない。去年ランカウイで見たカザリオウチュウかな。

 道の先には階段があり、そのあたりからアカショウビンの声を低くしたような「ギャロロロロ・・・」というチャバネコウハシショウビンの声が聞こえてきた。期待に胸を膨らませそ〜っとそ〜っと階段を降りていったのだが、途中で声は聞こえなくなってしまった、どうやら逃げてしまったようだ。残念。

 階段の先は浮き桟橋になっていて、川幅200mほどの大きな川に張り出している。周辺は全部マングローブの林だ。今は干潮時のようで泥の中洲が見えている。浮き桟橋に降りて何かいないか探していると、背後の木に大きな声で囀る小鳥がやってきた。ハナドリ系だろうか・・・こういう地味なのはよくわからない。

ホテル側の岸のマングローブの根元ではイソシギササゴイがウロウロしていた。ホントはヤイロチョウでもいてくれると嬉しかったんだが・・・

チャバネコウハシショウビンの声もちょっと離れたところからまた聞こえては来たが、マングローブの奥にいるようで、姿は全然みえない。

水面では小魚がしきりにボイルしている。水中を良く見てみると、15cmくらいのテッポウウオがそこかしこに漂っていた。もっと大きな魚が跳ねるのも見られたし、明日は釣竿持ってこようかな。

浮き桟橋で河を眺めながらしばらく待ってみたが、鳥の気配もなくなってしまったので庭の方に戻る事にする。

 さっきのオウチュウ系ポイントにさしかかるとまだ声が聞こえていた。今度は木々の中を動く影も見えたが、葉っぱが邪魔してはっきり姿は確認できない。

 ラグーンの畔に戻り、再びうるさいBGMの中を歩き出すと、池に張り出した木にカワセミ系のシルエットが見えた。アオショウビンだ。時折地面に降りて虫を採っている。 ここに住み着いているやつなら多少人馴れしているかも知れないし、この大音響の中ならこっちの気配も隠せるかと思ってそ〜っと接近を試みたのだが、あっという間に飛ばれてしまった。

 気を取り直してラグーンの周りを歩いていくとミミジロヒヨドリが何羽か群れて木の中で騒いでいた。 庭に植わっているヤシの木の花(?)ではチャノドコバシタイヨウチョウが花の蜜を吸っている。そして芝生の上にはおなじみチョウショウバトインドハッカが歩き回っているのが見える。
 木の上からキビタキの地鳴きっぽい声が聞こえてきたのでたので、何かヒタキ系がいるのかと粘って探してみると、鳴きながら枝から枝へとせわしなく動き回っているとても小さな鳥を発見。 ちょっと見通しのいいところにでてきてくれたのをファインダーごしに覗くと、声の主はサイホウチョウだった。

ミミジロヒヨドリ チャノドコバシタイヨウチョウ チョウショウバト サイホウチョウ

ホテルの敷地の隣は空き地になっていたが、その境目のフェンスにはシキチョウが止まっていた。
さらにヒラリヒラリと飛び回る、カザリオウチュウではないただのオウチュウも発見。さっきの声もこれだったのかも。しかしBGMのうるささにもかかわらず、鳥は結構色々いるようだ。

 ラグーンをひと回りして桟橋への分かれ道に戻るとサイクリングコースが有ったので、ちょっとそっちを覗いてみた。この道は駐車場の脇を通り、椰子のプランテーションの中を抜けていく。
片側はマングローブの林でショウビン系の声が聞こえてくるが、やっぱり姿は見えない。

 しばらく行くと小さな蓮池やため池がありカワセミ系を期待したのだが、いたのはアカガシラサギだけ。これも姿を見たとたん飛んでいってしまった。警戒心強いなあ。

 他にはタイヨウチョウ類が木の上のほうにちょっといたくらいだったのでラグーンに戻ることにする。
 さっき通った駐車場のあたりに差し掛かると「ジュッ ジュッ」という水蒸気が吹き出るような鋭い音が聞こえた。
スプリンクラーが壊れているのかと思っていたのだが、声の出所はオオルリチョウだった。英名で「Blue Whistling Thrush」というだけあって、中々鋭い鳴き声だ。ルリがつくけど、青と言うよりむしろ黒くみえる。
 このオオルリチョウは人懐っこくて、鋭い鳴き声をあげながら3mほどの距離を置いて、まるで道案内でもするかのようについてきた。中々かわいいやつだ。

 結局桟橋の分かれ道の所までついてきたオオルリチョウだが、ここが縄張りの境目のようでそこから先には来なかった。そのあとまたアオショウビンでもいないかなあと思いながらラグーンを一回りしたが何も現れす。これで今日の朝撮りは終了。

 そろそろ朝ごはんの時間なので一度部屋に戻り、みんなでレストランへ向かった。

 

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