2007年1月1日〜1月8日 クラビサバイバル?


2007年1月2日 町まで買い物

 ホテルからクラビタウンへはシャトルバスも出ているようだが、午後の便はちょっと前に行ってしまったばかりのようだったので、フロントでレンタルバイクの店がないか聞くと、ゲートを出て左に50mくらい行ったところにあるという。
ちなみにクラビタウンまでは2Km位だそうだから歩いていけないこともないし、いざとなったらタクシーに乗ろう、ということでとにかくレンタルバイクを目指して出発。

しかしこのホテル、エントランスから通りまでが結構長い。
これだけでも50mどころじゃないような気がするのだが・・・
殺風景な道をとぼとぼ歩き、やっとのことで大通りまで出るころにはみんな早くもバテバテになっていた。

50mがどんなもんかいまいちピンとこないまま、、ひたすらレンタルバイク屋を目指し歩いていくが、行けども行けどもレンタルバイク屋なんてどこにもないぞ〜。かわりに現れたのはバイクの新車を売ってる店。
まさかホテルのおばさん、この店のことを言ってたんだろうか・・・・

なんだか一気に疲れてしまったのでバイクのことは諦めてタクシーに乗ろうと思ったのだが、いわゆる日本で見かけるようなタクシーは何処にも走っていない。

 しかたなく再び歩道をとぼとぼ歩いて行くと、後ろから来たトラックがやたらとクラクションを鳴らしてくる。ちゃんと端っこ歩いてんだろうがゴルア〜、とちょっとむっとしながら振り返ると、なんか荷台には地元民が満載されていた。もしかしてこれって乗り合いタクシー?でもこんなの見るの初めてだし乗り方も降り方もわからんし、値段ぼったくられるのも癪だし、ここはクラビタウンまで歩いて行ってしまおう!ということにした。さすがに街まで行けばタクシーの一台くらい捉まるだろうしね。

 さらに街中をどんどん進んで行くと道はクラビリバー沿いに出た。
川の対岸はマングローブのジャングルになっていてチャバネコウハシショウビンの声が聞こえてくる。声のするあたりを注目していると、チャバネコが川に飛び込で魚を採っているじゃないか。でもちょっと遠いな〜、惜しい!

 その頃たいきはもう体力の限界を向かえ、道路端に座り込んでしまった。のども渇いたし熱も出た〜 と言うので、近くのガソリンスタンドにあった売店でお菓子とジュースを買ってあげたらあっさり元気復活!単純だなあ

 ここまでくれば街まであとちょっと、もうちょっと頑張ろう。そしてやっと街らしき所に到着〜 疲れた〜〜
早速スーパーを探し、ビールとミネラルウォーター、ジュースなどを買い込む。あ〜 お店の中のクーラーが気持ち良いな〜

 調子に乗って思いのほか買い込んでしまったので、品物を入れてくれたコンビニ袋は取っ手のところがちぎれそうだ。
目的も達成したのではやいとこホテルに帰ってビールビール!
しかし、タクシーが何処にもいない・・・・やっべ〜この大荷物抱えて歩いて帰るのか〜!?

 途方にくれて今来た道をヨロヨロと歩き出すと、後ろからまたトラックがクラクションを鳴らしてきた。
この際乗っちゃおうかな〜とふり返るとどうやらお客を下ろしてガソリンスタンドに向かう途中らしい空荷のトラックだ。

 ガソリン入れるの待っててくれたらホテルまで送ってくれるという。
値段を聞くとみんなで100バーツ、ちょっと高いのかもしれないがこの際背に腹は変えられない。おまけに貸切だし、まあいいか。ということで乗せてもらう事にする。あ〜助かった。

 トラックに乗せてもらってガソリンスタンドに行き、給油の見学だ。
しかしこのトラック、ガソリンタンクが錆びてるからか、ちょっとガソリンを入れるたびにみんなで力をあわせて車体をぐらぐら揺らさないと中々満タンまでガソリンが入らないらしい。
乗りかかった船なので車体ぐらぐらのお手伝いをして無事給油完了。ホテルへ向かってもらった。
ちなみにこのトラック、乗りたいときは手を上げて止めて、降りたいところで天井のブザーを鳴らせば何処でも止まってくれるらしい。

 来る時あれだけ遠かった道も、車だとあっという間だ。文明の利器のありがたさを実感しつつ無事ホテルに戻ることができた。あ、ロングテールボートの手配はすっかり忘れてた・・・

 まあしょうがないので部屋に戻ってほっと一息。
とりあえず戦利品のビールで乾杯した後に、また一人で朝の桟橋へ行ってみた。

 桟橋に近づいていくとチャバネコの声が結構近くから聞こえてくる。
慎重に慎重を重ね、そーっと浮き桟橋に降り声のするあたりを探してみると、チャバネコいた〜!
でもかなりの葉っぱかぶり。隙間から辛うじて顔が見える程度だ。
これじゃ満足はできないよな〜

何とか抜けるところがないかと四苦八苦していると、ホテルの宿泊客らしい中国系のお兄さんがやってきた。何してるのか聞かれたので、鳥を撮っているんだ、と言ってファインダーにチャバネコを入れて見せてあげるととっても喜んでいた。鳥はこのチャバネコ以外たいしたものも出てこないので、暇つぶしにしばらくお兄さんとおしゃべりする。
 話によるとこの人バンコク在住のタイ航空のフライトマネージャー(飛行機の運航スケジュールを作る人)だそうで、このホテルは空港から近いので休暇によく利用しているらしい。
日本から来ると、バンコクでのクラビ便の乗継が悪すぎるから何とかしてね、と頼んでおいた。
奥さんはタイ航空のフライトアテンダントで、お休みのスケジュールが合わないから今回は一人で遊びに来ているそうだ。なんだかうらやまし〜な。

 この兄さん、晩御飯のおかずを買った帰りにこの桟橋に立ち寄ったようで、そのにおいに釣られてカニクイザルが集まってきた。
 このままじゃおかずを取られてしまいそうな気配が濃厚になってきたので、食べ物の袋を服の下に隠し非難しようとしたところでお客さん2人を乗せたホテル所属のロングテールボートが帰ってきた。
サル達も多勢に無勢と思ったのか何処かへ行ってくれたので一安心だ。ここでこのロングテールボートをチャーターできないかと思い、タイ航空兄さんにタイ語の通訳を頼んだのだが、船頭さんはフロントに頼んでくれとつれない返事。
もうちっと仲良くなれば何とかなるかなと思い、チャバネコの話をすると、タイ語では「バッカン」と言うらしい。これは菊ちゃんの「イヤン、バッカン」で覚えるしかないだろう(^^;
さらに詳しい話では、オスは赤いそこに止まって鳴いているやつで、メスは青いという。それってヤマショウビンのことじゃないかなあ、と思ったのだがここで船頭さんの気分を害しても良い事なし、と判断し、へ〜〜〜〜〜っ と大げさに感動しておいた。
そうこうしているうちに川の向こう岸で青い鳥が飛んだ。もしやと思い船頭さんに「バッカン??」と聞くと「バッカン(うむうむ)」と言う返事が返ってきた。
かなり遠いけれど、何とか証拠写真を撮っておいた。

 撮った画像を船頭さんに見せると「バッカン(これはメスじゃな)」とナットクのご様子。タイ航空兄さんも「綺麗な鳥だ〜」と感動してくれた。
船頭さんともかなり打ち解けたかな〜と思って、ふたたび交渉してみたものの、最終的な回答は「フロントに頼んでくれ」とのこと。ダメだった〜

あまりたいきとママをほって置くのも気が引けるので、ここらへんで桟橋の皆さんに別れを告げて部屋に戻る。

 部屋ではみんなお腹をペッコペコに減らして待っていたので、大急ぎでシャワーだけ浴びさせてもらってレストランへ。
今日の晩御飯はタイ料理のブッフェだった。

パッタイやフライドライス、サテなどあまり辛くない系のお料理をいっぱい食べて、ビールも3杯ほど頂きすっかりいい気分。

食後は腹ごなしにプールサイドを散歩してみたが、ヤシの木などがライトアップされていてかなり華やか。
そういえばこの風景には朝から聞こえていた中華BGMが妙にマッチしてるような気がするなあ

しかし今回鳥撮りはなかなか思うようにうまくいかない。
やっぱり何とかしてロングテールボートをチャーターするしかないかな。

あ〜あヤマショウビン、ちゃんと撮りたいよ〜

 

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