2007年1月1日〜1月8日 クラビサバイバル?


2007年1月4日 クリスタルポンドと地獄の夜

モラコットリゾートからKNCの入り口のゲートまで道端の虫を探したりしながら、田舎道の路側帯をテクテク歩いていくが、中々遠い。かなり歩いてやっと舗装路の途切れ目に到着。
「KNC左」の看板があり、そちらに入ると、ここにも宿泊施設らしきコテージがあった。値段もモラコットリゾートと同じくらいなので、KNCを目指すならこちらに泊まった方がいいかも、と言っても距離にして数百メートルといったところだが・・・・

坂を下りていくと周りに土産物屋が数件連なり、観光地の様相を呈してきた。ここまでくればあと少し、坂を降りきったあたりがKNC入り口のゲートになっている

ゲートの横は駐車場になっていて、結構車が止まっていた。
なんだか混んでそうだなあ。

ゲートには迷彩服に機関銃を持った兵士がいたがにこやかな感じだ。
受付のおねえさんに入場料を払いゲートの横から公園に入った。。

ゲート横にはいきなり綺麗な川が流れていて、かなり激しい流れは渓流っぽい。こんな水なら泳いでも気持ちいいだろうな。

この川の上流がクリスタルポンドのようで、川沿いに道があったのでそちらへ進んだ。
道はところどころボードウォークになっていて結構整備されている。
川は森の木の中を流れていてとても綺麗。クラビリバーの水とはえらい違いだ。森深い、と言う感じの場所なのだが、結構良く人とすれ違う。鳥の気配はほとんど皆無。

しばらく行くと開けたプールに出くわした。水底は苔だか藻だか湯の花だかわからないが、なにかフワフワしたものに一面覆われている。

そんな水中に魚発見。
熱帯魚屋や水族館で見たことのある〒マークの入っているやつだ。 海の熱帯魚というのは伊豆とかでも黒潮に流されてきたやつを目にすることがあり、それはそれでドキドキするが、、海は世界中繋がっているのだからそういうこともあるだろう。
しかし陸地で隔てられた淡水の天然熱帯魚と言うのは日本じゃ絶対見られない。この熱帯魚が野生で生息しているのを見ると「今東南アジアにいるんだなあ」と言うのを実感した。

 たいきは珍しく疲れたとも言わずにどんどん進んでいく。
この先に大好きなプールがあるため、たいきは鼻先にニンジンぶら下げられた馬と同じ状態のようだ。
そして入り口から1Km程遡り、やっとクリスタルポンドに到着。結構たくさんの人が泳いでいる。
うわさ通りエメラルドグリーンの綺麗な水を湛えた広いプールにたいきは一刻も早く水に入りたいようなので、岸辺にあった東屋に荷物を置いて支度をする。

 岸はなんだかヌルヌルしていて滑りやすいので、一思いに飛び込んでみると結構深い。かみさんの首まであるのでたいきなんか絶対背が届かないよ・・・と思った時には時既に遅く、たいきも飛び込んだ後だった(^^;
それでもがんばってかみさんの所まで泳いで行き、その後はプカプカ水面に浮いたり、マリタイムのプールで鍛えた水中ジャンプをしたりしてもう大喜び。
僕はたいきとかみさんが遊んでいる間、岸辺で蝶など探してみたが、いたのはシジミチョウとセセリ系くらいだった。

 散々泳ぎまくっているうちに日も傾いてきて、観光客もだんだん減ってきた。
 宿まで帰るのにも大分かかりそうなのでここら辺で戻るとしよう。
 かみさんが岸に上がろうとするのだが、岸辺ギリギリまで深い上足をかける場所もなく、そのうえヌルヌル滑るので何度も水中に逆戻り。見かねたタイ人のオバサンが手を引っ張ってくれ、やっと上がる事ができた。

 体を拭いて、来る時通ったのとは別の道を通り、ジャングルの中の道をとぼとぼ歩いていく。ひとけも大分少なくなってきたし、鳥でも出てきてくれないかなと期待したのだが、声さえロクに聞こえない。こんなんで明日の朝撮り、大丈夫なんだろうか・・・

たいきもさすがに疲れたようでかなり足取りが重い。
ゲートまでは下り坂なのでまだ何とかなったが、ここからがしばらく上り坂。たいきはもう文句たらたら、「おんぶして〜」などとごねて中々前に進まない。
道端に生えてるバナナの木を教えたりして疲れてることから何とか気をそらせ、やっと何とか宿にたどり着いたのだった。

たいきも大変だったろうが、明日の朝ここまでロクヨンを担いできてまた帰るのはかなりキツそうだなあ。なにか移動手段を考えた方がいいかも。レストランの横にスクーターがあったから、あとで貸してもらえるか聞いてみよう。

宿に着いたが部屋の中でのんびりって雰囲気ではない。
なので蚊が多そうなので、虫除けスプレーをいっぱい塗って庭においてあるテーブルでみんなで一服。まだ明るいし、風が涼しくって中々気持ちいい。

部屋においておいたビールは大分ぬるくなっていたが、のどが渇いていたのでそのまま飲む。
たいきは原色のジュースを飲んで口の周りが真っ赤になっていた(^^;

一息ついたところで宿の周りを探検してみると、入り口のところの祭壇にお供え物がしてあって、なんかバリ島みたいだ。マリタイムのロビーに飾ってあった、国王を祭る祭壇と比べると、とっても素朴な感じがしていい感じだ。

庭の木の高い所ではセアカハナドリがウロウロしていた。
奥の方に芝生に何かが下りたので探にいくと、尾羽を横に振る小鳥がいた。イワミセキレイだ。
その先の松のように木にはコサメビタキらしき鳥がいて、しばらく眺めているとこっちにやってきた。う〜ん、コサメビタキだよなあ・・・多分。

セアカハナドリ イワミセキレイ コサメビタキ

庭で鳥撮りをしているうちに日も大分傾いてきた。夕日がとってもきれいだったのでちょっと道路の方に出てみた。
あたりを見渡すと、道を挟んだ向こう側の丘を登ったところに一軒民家があり、あとはちょっとknc側に行ったところにもう1件家があるだけ。
車の通りもほとんどなく、あたりは鳥と虫の声意外何も聞こえないとても静かなところだ。
空気が綺麗だからか夕日もとっても綺麗だった。

道ではそこら辺の民家の子供が遊んでいて、たいきの事が珍しいらしくこっちの様子を見ている。
声をかけて仲間に入れてもらうとすぐになじんだようで、しばらく一緒になって遊んでいた。国際的だなあ。

そしてあたりもすっかり暗くなったので晩御飯にする。

レストランの照明は道路際にあるランプとテーブルのロウソクのみ。いい雰囲気だ。

たいきとかみさんはスープヌードル、僕はスープのかかったフライドヌードル。それにスペアリブとチキンの炒め物にシンハビールでお腹もいっぱい。これでトータル1000円しない位なんだから安いよな。
ついでに明日の朝KNCに行きたいんだけど、とたずねると、ピックアップトラックで入り口まで送ってくれると言う。それならバイク借りなくても大丈夫だ。良かったよ。それじゃ朝6時半にレストラン集合と言う事にしてもらった。

食後はコテージに戻ったが、クーラーを入れているとちょっと肌寒いくらいだったので水だけのシャワーは遠慮しておいた。まあさっきクリスタルポンドで泳いだしいいかな、って感じだ。
ビールを飲みながらテレビでやっていたサッカーの試合を眺めていたらだんだんウトウトしてきた。熱帯とはいえ夜はむしろ涼しいくらい。今日は良く眠れそうだ・・・・・

とおもったら、いきなり目覚ましくらいの音量で鳴り響く「トッケーッ トッケーッ ケケケケケ〜」と言う声に飛び起きた。
かみさんの話だと、僕は飛び起きてあわてて外に出て行こうとしてたらしい。それ位びっくりしたのだ。どうやら天井裏にトッケーが住んでるらしい、時計を見るとまだ11時、人騒がせなやつだ。

 再び寝入ると今度は遠くから犬の遠吠えが聞こえてきた。それもかなり複数。その群れがだんだんこっちにやってきて、しまいには宿の前当たりで大騒ぎを始めた。ギャンギャンうるさいの何の、まるで絞め殺されるような声で騒ぎ立てるものだからすっかり目が冴えてしまった。あまりにうるさいので何かほかの獣でも出てきて犬がそれと戦ってるんじゃないかとか色々考えてしまい、ますます眠れない。犬の群れは遠くに行ったかと思うとまた戻ってきてを繰り返し、こっちもやっと眠れるようになったかと思ったらまた起こされ、で散々だ。
そして4時頃、ようやく犬達は静かになってくれた。これでやっと眠れるよ。

と思ったら今度はトッケーの大声に目を覚まされる。

そしてまた犬が・・・・

と言うわけで今までの海外旅行史上最悪の夜を過ごし、集合時間にヘロヘロになってレストランへ向かったのだった。

 

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