モラコットリゾートをでてお迎えの車でランタ島へ向かう。
運転手さんは英語が分からないようなのだが、なんとか意思の疎通を試みたところホテルまでは2〜3時間くらいと言うのが解った。結構かかるな〜
ランタ島はランタ・ノイとランタ・ヤイという二つの島で出来ており、リゾートホテルなどがあるのは奥のほうのランタ・ヤイ。そのためあいだに2回フェリーにのらなくてはならないのでそれに時間がかかるんだろう。
モラコットリゾートでの生活が結構ハードだったから、車の中も思いのほか心地よく感じてしまう。
車は一度大通りに出て1時間半ほど南下してランタ・ノイへのフェリー桟橋へ到着。
フェリーと言っても実際は大きな渡し舟のような感じで向こう岸はすぐそこに見えている。
載れる車の数が決まっているので、混雑時は何便も待たされて大変だと聞いていたのでちょっとびびっていたのだが、あっさりと来ていたフェリーに乗ることが出来た。
横のほうに2階建てのデッキがあったので、車をおりて行ってみた。潮風が気持ちいいな〜
海を眺めながらモラコットへ来る途中に買ってあったスナック菓子とジュースでひとやすみ。
船は10分ほどであっという間に対岸に着いた。
そして再び車に乗り込み、10分ほど走るとつぎのランタ・ヤイへ渡るフェリーの桟橋だ。
ここも対岸はすぐそこで、海というより川みたい。
これくらいの距離なら橋を架ければいいんじゃないかとも思うのだが。
ちょうど前の便がもう出航するところだったので、一便待つことになった。
といっても向こうから来る船はもう中間点を過ぎる位のところまで来ていたので、大して待たされる事もなくさっきよりちょっと小型のフェリーに乗ることができ、5分くらいで対岸に到着。
やっと着いたランタ・ヤイ、さぞかし秘境なんだろうな〜と思っていたのだが、なんだか道路沿いはカフェやリゾートが途切れる事がないかなり賑やかなところだ。
モラコットから来てるからなおさらそう感じるのかもしれないけど・・・
ここから15分ほど走って、これから3日間滞在する「ムーンライトベイリゾート」に到着。
このホテルの周りも鳥撮り出来そうな感じじゃないし、遠くに見える山も徒歩でいける距離じゃない。やっぱり朝撮りはスクーターでも借りるしかないかな。
フロント棟でチェックインの手続きをすると、今回予約していた「シービューヴィラ」が、オーバーブッキングで泊まれなくなってしまったと言われた。その代わりの部屋を用意してくれると言うのだが、どんなだろう。
このホテルは敷地内に川が流れていて、その川沿いに「リバービューヴィラ」と言うのがある。
なんか部屋にいながらにしてカワセミが見れそうな名前なので予約の時、そっちに泊まりたいと提案してみたのだが、かみさんの「蚊が多そう」の一言で一発却下。
そんなわけであきらめていたのだが、もしかしてそっちにチェンジか?と期待が膨らむ。
しかし向こうがおわびに提示してきたのは「ハネムーンスイート」
これってもしかしてすごいアップグレード?やった〜 !「リバービュー」の事はすぐに吹っ飛んでしまった。
チェックインの手続きをおえると、フロントの周りにいた少年達が荷物を担いで部屋まで持って行ってくれる。
フロントの横はレストランと小さいプールがあって白人の子供が遊んでいた。
噂の川はレストランの裏手を流れていたがなんか鳥はあまりいなそうな感じ。
リバーサイドコテージも川沿いに建っていたが思ってたのとはちょっとイメージが違う。なんか掘っ立て小屋のようでここにされなくて良かったよ(^^;
川にかかった吊橋を渡ると、ヴィラのあつまった小山があり、そこにある階段を登る、登る、登る・・・・いつまで登るんじゃ〜〜〜
くたくたに疲れ果てたころ、やっとヴィラ横に到着。あ〜しんど〜
しかし入り口の門を開けてバルコニーに入ってみると・・・・すげ〜!広いっ!
バルコニーにはサマーベッドにテーブルセット、さらにその奥にはジャグジーまであるよ!スゲースゲーッスゲー!
バルコニーの先は眼下に海が広がっていて景色も抜群。
部屋も広いしきれいだし、シャワーブースだけでもモラコットリゾートの部屋より広いんじゃないだろうか。
もうみんな大興奮だ。オーバーブッキングしてホンットよかったよ。
昨日の晩と比べると天国と地獄ってかんじだなあ。
とりあえず冷蔵庫のビールで乾杯してひと息いれる。部屋もせっかくのハネムーンスイートだし、少しでも長くいないともったいない気がするなあ。昨日のハードな一日の休養をとるべく、今日は一日宿でのんびりする事にしよう!
とりあえずいつでも入れるようにジャグジーに水を張ったのだが、温水スイッチはどこなのか良くわからない。ひーこと協議の結果、これはきっとジェットバスのスイッチを入れるとそこからお湯が出てくるんだろう、と言う結論に達し、それじゃそれはまた後でのお楽しみ、と言う事にする。
そのまえに今日はまだ昼ごはんを食べていないのでお腹が減ってきた。たいきもプールプール!とうるさいので海パン装備でレストランへ行った。
かみさんは連日の極辛カレーで胃が疲れたようでスープを注文、僕とたいきはミートソーススパゲッティーとハンバーガーを半分ずつ頂く。それともちろんシンハビールだ。
ここの所タイフードばかり食べていたから洋食が新鮮だ。スパゲッティもオーストラリアみたいなマズマズ麺じゃないかと心配していたのだが、ちゃんとアルデンテで美味しかった。
たいきは食事中から海パン一丁になってしまって泳ぐ気満々。
レストランの真横がプールなのでそっちが気になって仕方ないようだ。
ごはんを食べ終えると早速プールへ向かおうとするが、その前にプール横に置いてあったレンタルのフロートに気がついた。
どうやらホテルの貸し出しアイテムのようなのだが、もしかして遊んでいる外国人の子供のおもちゃかもしれない。
ちょっと解りかねたので「それならレストランのおねえさんの所に行って貸りてもいいか聞いておいで」というとフロートを持ってカウンターにいたおねえさんをつかまえてなにやらお話している。最後に「こっぷんか〜!」と言ってフロートを手に戻ってきたので無事借りられたようだ。
そして借りてきたフロートを装着した姿がこれ→
ゴーグルとお腹がなんだかあやしいぞ(^^;
ほんとはウエストにつけるらしんだけど、ちょっとサイズ的に無理があったので結局この位置におちついた。
一緒に借りた足ヒレをなぜか手に装着するとキャーキャーいいながらプールにはいって水遊び開始!
「パパも来なよ〜」とよばれ、ちょっと水に入ってみたのだが、このプール、もう心臓麻痺を起こしちゃいそうなくらいめちゃくちゃ冷たい。
オマケにだんだん雲が増えてきて日差しがなくなってしまったのでなおさら寒くなってきた。こんなんでプールに入るのはちょっと辛いなあ・・・
たいきは独りでもプールで遊ぶと言うので、しばらくかみさんにプールサイドでたいきの監視をしていてもらい、その隙にちょっと海のほうを覗きにいってみた。
レストランの横を流れている川は、そのまま海に流れ込んでいる。
河口はちょっと広いプール状になっていて小魚が泳いでいるのも見えるのだが、ランカウイの時のような木が周囲にないのでカワセミ類はちょっとここじゃ期待できなそうだ。
水の中を歩いて海まで出ると、遠くにチドリ系の鳥1羽ウロウロしていた。
水温はプールより断然暖かい。これくらいならずっと入ってても大丈夫なんだけどなあ。
一通り偵察を終えてプールサイドに戻ると、かみさんが入れ替わりでマッサージに行ってしまったので、しばらくたいきと2人で海二泳ぎに行ったりプールに入ったりして時間をつぶす。ア〜寒い。
そしてかみさんがマッサージを終えて帰ってきたのを期に、プールを引き上げ部屋でジャグジーに入ることにする。お風呂はあったかくて気持ちいいだろうな〜
部屋に戻っていそいそとジャグジーのスイッチオン。早く暖かくならないかな〜
お湯になるのを待つ間、とりあえず温水シャワーを浴びて一息つく。
やっぱ久しぶりのお湯は気持ちいいけど、あまり出が良くない。丘の上だからしょうがないのかな。
それよりジャグジージャグジー♪と入ってみたがまだ全然水じゃん。
なんだか全然暖かくなる気配もない。噴き出てくるのもただの水。
もしかしてこれは水ジャグジーなのか?
その後もジャグジーの水は全然暖かくならず、結局最後まで水ジャグジーのままだった。それでもプールの水よりは多少ぬるめなので、一応記念にみんなで浸かっておいた。
たいきは調子に乗ってジャグジーのふちを歩いて足を滑らせ、チ○チ○の横を湯船の角にぶつけ、青あざを作って大泣きしていた。でもタ○タ○直撃じゃなかったのは不幸中の幸いだったねえ(^^;
ジャグジーのあとはもうショボショボしかお湯の出なくなってしまった温水シャワーでなんとか温まりなおしバルコニーに出る。外の気温自体は暑いので、水にさえ浸かっていなければいい気持ちだ。シンハを飲みながらサマーベッドに寝転がってのんびり寛ぐ。
たいきは部屋に備え付けてあったDVDプレーヤーで、日本から持ってきた雑誌の付録についていた戦隊モノのDVDを見ているうちに青あざショックからも立ち直ったようだ。
空は雲が多くなっていたが、なんとか雲の切れ間から日没を眺める事が出来た。明日はお天気良くなってくれるといいのだが。
日もどっぷりと暮れた午後8時、夕食を食べにレストランへ降りる。
今日は昨日の禁欲生活?のご褒美に、本日のスペシャルメニュー、シーフードのグリルの盛り合わせを頼んでちょっと豪華に晩御飯。
やっぱり海のほとりだからシーフードは美味しい。氷の上に並んでるシーフードを自分で選んで焼いてもらう。
クルマエビ、伊勢海老、イカと山盛りだった。でもソテーにしてもらったキングサーモンはここで取れるかなあ・・・
サラダはバイキングになっていて取り放題。ほかに春巻き、サテ、ピザなどいっぱい食べて、ビールもいっぱい頂きお腹はもうパンパン。
いい気分で食後の散歩がてらフロントに寄って、明日の朝6時30分からのバイクを借りられるか聞くとOKだという。
それじゃ明日の朝はバイクで朝撮りに決定だ。これで足の心配もなくなり一安心。
しかしここからがまた大変だ。部屋までの長い登りが待っている。
みんな最後の力を振り絞り、途中何度か休憩して、ゼーゼーいいながらがら階段を登りきって部屋にたどり着いた。 そして戻った部屋はやっぱりパラダイス。
トッケーや盛りのついた犬の吠え声は聞こえず、遠くかすかに潮騒の聞こえる広〜いベッドに寝転がるとまさに極楽。
やっぱりOrat家は軟弱だなあ、と心の隅で反省しつつも心地よさに身をゆだね、昨夜の寝不足も手伝ってあっという間に爆睡してしまった。
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