2007年1月1日〜1月8日 クラビサバイバル?


2007年1月7日 遅すぎた幸せ

 ランタ島最終日、9時半にはホテルを出なきゃいけないのであまり時間がないけどちょっとだけ朝撮りに行く。

 昨日の晩の大雨はもう止んでいたが、空はどんよりしていて今にもまた降り出しそうな感じ。
最初は昨日の洞窟の方に行ってみようかと思っていたのだが、今朝トイレに入りながら地図を眺めているとフェリー桟橋方面に少し戻ったあたりから山の中に入っていく道があるのを見つけたので、今回はそっちに行って見ることにする。狙いは期待薄だけどKNCで見られなかったカザリショウビンだ。

 メイン道路から右に入り進んで行くと舗装が途切れ山道になってきた。周りは結構熱帯雨林っぽくて、期待がもてそうだ。しかし林と林の間に微妙な間隔で民家が建っていてなかなか落ち着けそうな所がない。何処の家も朝が早いらしく、外でお母さんが朝ご飯を作っているので、なんだかレンズを出しにくいんだよな〜。
 いずれもうちょっとまとまった林があるだろうと思いどんどん先に進んで行くが、民家が途切れる事がないまま大きな舗装道路に突き当たってしまい、結局リュックからレンズを出す事もなく山越えは終わってしまった・・・

 脳内シミュレーションでは山を越えるとランタ島東側の海岸線に出て、そこから南下していくと昨日の泥にはまったあたりに出るはずだったのだが、海なんて何処にも見えないぞ。はて、ここはどこだろう・・・。とりあえず右方向へ行ってみるが、道は左右を山に囲まれ海岸線はおろか平地も現れない。やべ〜また迷ったかなと思っていると、何いつのまにか昨日土曜市が開かれていたあたりに出てしまった。なんだか貴重な時間を使って島の真ん中あたりをぐるっと回っただけだったようだ。ここからホテルはもうすぐそこ。このまま帰るのも癪だなあと思い、市場の隣のサッカーグランドにバイクを乗り入れる。

 昨日は試合をやっていて大賑わいだったグランドも今日はひっそりと静まり返り、なぜか水牛が草を食べているだけだった。グランドの芝生の上を歩いている地味な鳥がいたのでカメラを準備。この際撮れれば何でもいいや。
とりあえずファインダーに入れて確認するとタヒバリ系のようだ。図鑑とかを見るとマミジロタヒバリのような気もするけどどうなんだろう。こういう地味系は良くわからないんだよな〜。あまり萌えないし(爆)
牛の糞がそこら中に落ちているのでふんづけないように気をつけて近寄り撮影。良く見ると何羽もいて、グランドじゅうを歩いていた。

 これで今回の鳥撮りも終わりかな〜 と思っていると「キョロロロ〜」とショウビン声が聞こえてきてドキッとする。
声のほうを探すと、昨日のサッカー大会で設営されたらしいテントの鉄パイプの骨組みに止まっているアオショウビン発見。最後に見られてよかったよ〜。

 このアオショウビン、擦れているのかかなり警戒心が強くって、ちょっと近づくとすぐ飛んでしまう。なのでちょっとでも大きく撮るためにボディーをMk2から20Dに付け替えて撮影開始。サッカーグランドなので、止まる所といえば鉄パイプとかゴールポストとかしかない。枝どまりを期待するのは無理っぽいけど贅沢かな。でも一度撮れちゃうとだんだん欲も出てくるんだよね〜。
 するとグラウンドをはさんで反対側の木でもキョロる声が聞こえてきた。別個体のようだ。こっちの方が期待できそうなので木の方へ移動すると、ちゃんと枝に止まっているアオ様がいた〜。
でもアオ様の止まっている木の下には水牛が寝転んでいてちょっと近づきがたいシチュエーションだ。近寄ろうとすると牛がこっちを見る。君には興味ないんだからおとなしくしててくれ〜。しかしあまり近づくのも怖いので、牛のいないほうへ回り込んで枝かぶりのない場所を探し、ここならOKというところをやっと見つけてやっと撮影!ヤッタ〜!今回のアオショウビンの中で一番大きく撮れたぞ〜 と喜んでいたのだが・・・ん?くちばしが微妙に枝かぶり・・・枝を外そうとこっちがもうちょっと左に寄るとこんどは背中に葉っぱがかぶっちゃうし困った〜、と思っていたら一瞬逆方向を向いてくれたので、なんとか数枚だけ連射することができた。

アオショウビンはその後すぐにかなり遠くの木に飛んでいった。後を追おうかとも思ったが、時刻はもう8時。そろそろ撤収したほうがかなと思ってバイクに戻ろうとすると、ちょっとはなれた建設中に建物の柱の上に輝くような青い鳥が止まっているのが目に入った。遠くて良くわからなかったのだが、あれはもしかして〜と思いレンズを向けると、やっぱりインドブッポウソウだ!今回の遠征では結構期待していた鳥だったのでとっても嬉しい。そーっと距離をつめて行って撮影成功。風切羽の青がなんともいえないきれいな鳥だ。カワセミがブッポウソウ目って言うのが納得できる色だよな〜

 それにしてもアオショウビンもインドブッポウソウもこんなホテルの近くにいたなんて。昨日気が付いていればなあ。
それに今頃出てこられても時間がないよ。ほんとはもうちょっとじっくり詰めていきたかったのに・・・
まだ見える所に止まっているインドブッポウソウに後ろ髪を日からまくりつつスクーターの所に戻り機材を片付けようとすると、今度はすぐ近くにアオショウビンが飛んできた。

 みんなさあ・・・・・今頃続々出てこられてもかえって辛いんですけど・・・・

 時間はもう8時半を過ぎ、チェックアウトまで1時間もない。きっと部屋ではたいきとひーこがやきもきしている事だろう。もうこれ以上鳥撮りしているのは無理なので、アオショウビンを目の前にしながら機材を片付け、泣く泣くグランドを後にしてポツポツ降ってきた雨の中をホテルに戻ったのだった。

 

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