2007年1月1日〜1月8日 クラビサバイバル?


2007年1月7日 バンコクへ

 サッカーグランドに名残を残したままホテルへ戻り、スクーターの鍵をフロントに帰す。今日は池脇千鶴はいないようで、代わりに愛想のいいおねえさんが対応してくれた。やっぱホテルの方針と言うより個人の問題なんだろうな。
 部屋に戻ろうとレストランの横を歩いているたいきとひーこを見つけた。先にご飯を食べてたようだ。ぼくもそのまま急いで朝ご飯を済ませ、部屋に戻ると超特急で機材の片付けを終わらせた。しかしなんだかんだでもう10時、予定より30分遅れだ。まあ空港までの時間はかなり余裕を持っているから大丈夫だろう。なにせ今日のフライトは午後2時過ぎなんだから。

フロントで精算を終わらせ、空港まで送ってくれる車に乗る頃には雨は本降りになっていた。いつも帰り際になると雨が降り出すOrat家、天気にだけはいつも恵まれているねえ。もう2度と泊まる事はないであろうムーンライトベイリゾートを後にして車は雨のランタ島をフェリー桟橋へ向かって走り出す。

後ろの席でゆったりしながら外を眺めていると、市場に通りかかった。この大雨の中でも買い物客でとっても活気がある。うちらはもう帰るけど、ずっとここで生活していく人もいるんだよなあ。あまり印象の良くなかったランタ島(と言うかムーンライトベイリゾート)だけど、離れるとなるとやっぱり寂しいものがあるなあ。

桟橋に着くとちょうどフェリーが来た所だった。このあと2回目のフェリー乗り継ぎもスムースに進み、ちょっと強引な運転手さんのドラテクも手伝って、車は30分遅れをものともせず、予定通り12時過ぎに空港に到着。
あ〜あ、これで今回の冬遠征も終わりだなあ。もうちょっと成果を挙げたかったけどまあしょうがない。

まだ飛行機の搭乗時間までかなり時間があるせいか空港の中は閑散としている。よく考えてみたらクラビからバンコクまでは国内線なんだから出国審査もないし1時間前に着いていればいいはずなんだよなあ。なんで2時間前?まあフェリーに乗り遅れたりとか色々な緊急事態を想定しての事なんだろうけど。こんなんなら後30分鳥撮りがしたかったよ。
カウンターで機内預けの荷物をあずけてしまうとやることもない。さあ、これから出発までどうやって暇をつぶそう・・・この空港できたばかりのようでおみやげ物屋もろくにないし困った、と思っていたら2階にレストランを発見。ここでおビールでも飲んでようかな。

 レストランは結構混雑していたが、入ってすぐの所にある座り心地の良さそうなソファー席が空いていたので、そこを確保し、ひーこは食べ物を買いに行く。
その間たいきと待っていたのだが、ふと見るとその席はエクゼクティブクラス専用ってかいてある。専用のラウンジがここなの?

 そうと知ってしまってはエコノミーのうちらはここに座り続けるのも居心地が良くない。そそくさと奥の方に空いていた普通のプラスチックの椅子の席に移動して一安心。小市民だなあ(^^;

 ひーこはなんだかお腹が減ったらしく一人でトムヤンクンを食べるそうだ。まあ時間は昼時だからねえ。僕とたいきは機内食も出るだろうからと思い、フライドポテトをつまみながら一杯やって時間をつぶす。そろそろ手荷物検査を受けようかとレストランを出てびっくり。手荷物検査カウンターになんだかすごい長蛇の列ができている。さっきのがらがら具合とはえらい差だ。しょうがないのでとりあえず列に並び、自分達の順番が来るのをひたすら待つ。いつも冬遠征はお正月休み明けに行っているので、こんなに混んでいる空港は初体験かも。自分達の順番が回ってくる頃にはもうくたくたになってしまった。
やっとこさ手荷物検査をくぐり抜け待合室に入ったのだが、今度は飛行機が遅れているようでここもまた大混雑。やっと機内に案内され席に着いた時には疲れ果ててしまった。

 フライトは順調に進み、1時間半ほどでバンコクに到着。
タイに住んでいるひーこの元同僚の話だと、新しいスワンナプーム国際空港は前の国際空港より市内から離れていて、少なくとも市内まで1時間は見ておいたほうがいいらしい。結構遠そうだなあ。。今回は市内までの特急みたいなものはないのでタクシーをつかまえなきゃ。
 到着ロビーでウロウロしているとリムジンタクシーの客引きに声をかけられた。値段を聞くと空港直営のタクシーより安かったので、往復の送迎をお願いする。

今回バンコクで泊まるのはコンラッドというかなり高級なところらしい。タクシーの運転手に行き先を告げ空港を出る。
バンコクもさっきまでけっこう雨が降っていたようだが、街に近づくにつれ、雲間から太陽も顔を出してきた。
道も意外とすいていたし、運転手さんもかなりの飛ばし屋でどんどん車を追い抜いていってくれたので、予想に反して30分ほどでホテルに到着。

しかしホテルのエントランスには「メリディアン」と書いてある。運転手さんに「ホントにここがコンラッド?」と聞くと「Yes!」と自信満々なので彼を信じる事にする。超特急の運転に「シューマッハのようだったよ!」とお礼を言ってタクシーを降りた。
さすが超高級ホテル、タクシーから降りるや否やポーターが3人がかりでやってきて、にこやかにスーツケースを運んでくれた。静かで落ち着いた雰囲気のロビーにTシャツ短パンはそぐわないんじゃないかと気後れしつつもフロントへ行って名前を告げるがさすが超一流ホテル、カウンターのお姉さんも上品で、お客様をお客様と思ってくれている。どこぞの池脇千鶴とはえらい違いだ。ようこそいらっしゃいました、と胡蝶蘭の手折ったものをプレゼントしてくれた。
しばらく待っているとお姉さん、「失礼ですが予約が見当たりません」というのでひーこがプリントアウトしてきたバウチャーを見せると、「これ、裏のホテルですねえ^^」だって!あの運転手のやろう、やっぱ違うじゃないか〜!

しかし高級ホテルは何処までも優雅だ。フロントのお姉さんの支持ですぐにタクシーが止められ、ポーターのお兄さん達はにこやかに荷物を再び積みなおしてくれた。さっき頂いた胡蝶蘭を返そうとすると「それは記念に持っていってください」だって。ホントにサービスが良い所だったなあ。次回はメリディアンに泊まろうかな。

タクシーに乗り込み建物を1周すると、そこには「コンラッド」と書いてあるホテルがあった。今度は間違いなさそうだ。ここも高級さではメリディアンに負けていない。タクシーが止まるや否やポーターのお兄さん達がスーツケースを運んでくれる。フロントに行ってバウチャーを見せると今度はホントに予約が取れていた。良かったよ〜

ここでもフロントのお姉さんは腰が低くて優雅な感じ、どこぞの池脇千鶴とはえらい違いだ。部屋の場所を教えてもらい、ルームキーを受け取り部屋へ向かう。
エレベーターホールからして豪華な感じだが、部屋も都会的に洗練されていて、今までどちらかというとアウトドア系の部屋が多かったこの旅行でギャップが激しい。ちなみにお風呂はガラス張り、カーテンは電動開閉式だ。なんか未来のホテルみたいだなあ。ベッドの上にはちいさな象のぬいぐるみが置いてあった。解説を見ると、タイの地方特産の布でできた色んなパターンがあるらしい。欲しい方はギフトショップで売ってます、って書いてあるのでお祖母ちゃんへのお土産はこれにしよう。

部屋に荷物が来るまでの間にタクシー会社に電話して、「違うホテルに連れて行かれた!」と文句を言った。しかしなんだか糠に釘って感じで手ごたえがない。「そうですか〜それじゃ明日はコンラッドに迎えに行けばいいんですね〜」って感じだ。その前にそっちのミスについては何にも言う事がないんだろうか・・・
とにかく明日朝来てもらえないのは最悪なので、何度も「コンラッド」と念を押して電話を切った。

そのあと大荷物も届いたので、とりあえすミニバーからシンハを出してまずは一杯だ。後で買ってきて補充しとかなくては(^^;
一息ついたところで街を探検に行く事にする。ホテルのフロントを通り、車寄せから外へ出たが、なんだか何もないぞ。出口を間違えたのだろうか・・・雨上りの上、もう5時を過ぎて薄暗くなってきた裏通りを、高速の通っている大通り目指してとぼとぼ歩いていく。

前に来た時は大きなショッピングモールがいっぱいあってもっと賑やかだったと思ったのだが、あれは何処だったのかなあ・・・きっと地区が違うのだろう。

高速脇に出てもなんだか今ひとつパッとしなくて寂しくなってきた。しばらくいくとやっとショッピングセンターらしき建物があったので中に入るが、電飾こそ立派に飾り付けられてはいるものの、なんだか人出がすくなくて閑散としている。とってもお正月とは思えない。やっぱり東南アジアの人たちははチャイニーズニューイヤーにすべてを賭けているんだろうか・・・

とにかくみんなのお土産を買わなくちゃいけないので、お店を覗いていくと衣料品のアウトレットのお店があった。お土産はスーツケースに入れやすい衣料品が一番だ。KLのアウトレットのように豊富にブランド物を置いてはいなかったが、よく探すと掘り出し物もあったりして気合が入リ、気が付くと結構買い込んでいた。その後食料品売り場でお菓子のお土産とビール、明日の朝ごはんのパンを買っておく。

一通り買い物が終わり外に出るとあたりはもうすっかり暗くなっていた。どこか晩御飯を食べる店を探そうと大通り沿いを歩いていくと、道端にはいかにもバッタ物っぽいTシャツや帽子、民芸品などをうる露店が増えてきて、なんだか賑やかになってきた。

そんななかで目を引いたのが、昆虫の標本を売っているお店。タランチュラやサソリに混じってコウモリまで標本になっていたりして(ちゃんと中身抜いてあるのだろうか・・・)中々おどろおどろしい雰囲気をかもし出している。その中でもカブトムシやクワガタ、きれいなタマムシの入った甲虫セレクトはムシキングがブームのたいきの心を鷲づかみにしたようだ。虫好きの父へのお土産にもピッタリなので、一箱買っていくことにした。

店番のオバちゃんにいくらか聞くと1000バーツという。3000円か、ちょっと高いなあ。こういうお店だからきっとぼっているに違いない。まずは半額から行こうとおもい500バーツでどう?と聞くととダメだと言うので「じゃあやめた」と帰ろうとすると900バーツでOK!と下げてきた。そこでこっちも600バーツまで歩み寄ると「そんなんじゃ商売にならないよ」って感じだったので「じゃあ買うのやめる」と言うと800バーツまで下げてくれた。それならいいかとも思ったけど、ここでもうちょっと粘らなくちゃ面白くない。結局もう一声頑張ってもらって700バーツで購入。果たして安かったのか高かったのかよくわからないが、たいきが喜んでいるからまあいいか。しかしワシントン条約とかに引っかかったりしないのだろうか・・・ちょっと気になる。

ゲテゲテのお買い物も終わり本来の目的、晩御飯を食べる店探しを再開。さて何を食べようかと迷ったが、結局ショッピングモールの地下に入っていた和風居酒屋に入った。やっぱ日本食見ると食べたくなっちゃうんだよね。

 鳥の竜田揚げや豚キムチ、鉄火巻きなど久しぶりの日本の味に舌鼓を打ちながらシンハビールを頂いていい気分。たいきは納豆ご飯を頬張って幸せそうだった。そしてシメは焼きうどんと冷やし中華でお腹一杯になったところでホテルへ戻る。

帰り道、「BNE」のステッカーが貼ってあるのを見かけた。ひーこの話だと、今世界中に貼られまくっている正体不明の謎のステッカーなんだそうだ。日本にも貼られているのかはあまり街中に縁のない僕には良くわからないが、バンコクではポストにも電柱にも色んなところにいっぱい張られていた。果たして何の意味があるんだろうか。

ホテルに戻り、部屋においてあった象のぬいぐるみをお祖母ちゃんのお土産に買っていこうとギフトショップを覗くともう閉まっていた、残念。一応フロントに聞いてみると、「OK!」といってお姉さんがわざわざギフトショップを空けてくれた。さすが一流ホテル、サービスがきめ細かいなあ。
結局象のぬいぐるみ4個パック400バーツ也を購入し部屋に戻り、湯船に熱いお湯をためながらおみやげ物をスーツケースにねじ込む。
荷物の片付けが終わったら風呂だ。熱いお湯に浸かるのはホントに久しぶり、気持ちいい〜

そして芯から温まったあとはビールでしょ。風呂上りのいっぱいは最高だ〜。でもあまりのんびり飲んでもいられない。明日の朝はえらい早いのだ。あ〜あ、鳥撮りじゃない早起きはつらいな〜

 

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