2007年7月11日〜7月18日 いろんな意味で自然満喫 八重山2007


2007年7月13日 台風通過中

 屋根が飛んだりガラスが割れたり停電したりする事もなく無事に台風の夜は明けた。ただ風の音がうるさかったのでいまいち熟睡は出来なかった・・・ような気がする。

 遠征の時の常で朝早くに目が覚めたのだが、雨戸が閉まっているので部屋の中は真っ暗だ。
廊下に出て外を見ると、相変わらずかなりの雨が降っていて風も強そうだ、今最接近中ってところだろうか。

 せっかくなので、ちょっと台風の中を出かけてみよう。
一応フル装備で玄関まで行き、雨が弱くなったのを見計らって車に乗り込み出発。ちょっと期待していた昨日のアカショウビンポイントは雨にぬれた布団干しがあるだけだった。

 畑の中の道を何かいないかとゆっくり走っていったが、草陰でシロハラクイナがうろちょろしているのを見かけたくらいで鳥影はほとんどない。

 周回道路に出て白浜林道を目指す。 風は相変わらずかなり強く、雨は時々これでもかっってくらいの勢いで降ったりちょっと小降りになったりと不安定だが心なしか空が明るくなってきた気がする。
途中漁港があったので寄ってみると、すごい風にもかかわらずエリグロアジサシが2羽飛んでいた。
雨が止んだのでカメラをを持って車から出るが、フードをつけた手持ちロクヨンは風にあおられまくって構えるのがやっとだ。車の屋根に上にレンズを載せてなんとか撮影した。

 この頃から雨の止み間がだんだん長くなってきた。もう台風の峠は越えたのかもしれない。
白浜林道に入っていくと、木の枝や葉っぱが道路に一杯落ちていて、道の真ん中は川のようになっていたが、走れないこともないので通行止めの看板があるところまで進んでいった。

 つきあたりまで行くと雨も完全に止んでくれたので三脚にロクヨンをセットして、車両進入禁止の林道にはいってみる。
道路の上には木が覆いかぶさってトンネル状になっているので多少の雨が降っても大丈夫そうだ。

 道を横切る枝の上に綺麗な緑色の甲羅のカタツムリが乗っかっていた。
これってチョコエッグのおまけについてたやつだよなと思ってあとで名前を調べたらアオミオカタニシというやつのようだ。殻は透明なのだが、中身が緑色なのでこんな色に見えるそうだ。

ここも鳥の気配はほとんどないが、雨が上がったからか蝶がいっぱい飛び始めた。
一番目立つのは道路の上にとなって羽を広げているアオタテハモドキ。金属光沢のある青がすごく綺麗だ。
いっぱいいるのはウラナミシジミ。こっちの亜種なんだろう。蝶は鳥より飛翔力が弱いから地域差が出やすくっていろんな亜種がいるんだそうだ。
なんだか怪しい雰囲気をかもし出しているスミナガシもやっぱりこっちの亜種らしい。

アオタテハモドキ ウラナミシジミ スミナガシ

 結局蝶は色々いたけれど鳥は気配ゼロ。西表島は相変わらず手ごわいようだ。
とりあえず宿に戻って朝ご飯を食べて出直そう。

台風はちょっとづつ離れていっているのだろう、帰り道は雨が降っている時間より止んでいる時間の方が長かった。

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