2007年7月11日〜7月18日 いろんな意味で自然満喫 八重山2007


2007年7月13日 西表探検、西表温泉

 
 宿に戻り朝ご飯を食べてから受付に寄って、西表に来たら参加しようと思っていたカヌーツアーの再開は何時になるか聞くと、今日はちょっと無理だろうけど明日からはできる可能性が高いとのこと。
それじゃ明日はカヌー&ピナイサーラの滝トレッキングツアーに参加することにしよう。
 まだ海には入らない方がいいというので、今日の予定は山で遊ぶ&西表温泉でプールに決定。
それじゃ準備して出発だ。

 天気はまだ時々ザーッと降る時もあるがたまに青空も顔を覗かせるようになってきた。
風は相変わらず強いけど、もう台風はかなり遠くへ行ってしまったようだ。

 宿を出て再び白浜方面へ向かう。
祖内の集落まで来ると自然観察の森の看板があった。看板の方に曲がってみると裏山に続いていそうな道になっていたので入ってみた。

 道は森の斜面を巻くように登っていっているので、アカショウビンでも止まっていないかな、と周りに気をつけながらゆっくり車を走らせていく。

 林道の終点は広場になっていた。そこからさらに山の中に遊歩道が続いていたのでちょっとだけ入ってみたが、鬱蒼としている上に天気のせいもあって薄暗い。はるか彼方でアカショウビンの声も聞こえるが、鳥はそれだけ。

 成果のないまま車に戻り、来た道を再び下る。
 ハイビスカスがいっぱい咲いている所に黒いアゲハが何匹も飛んでいたのを見てたいきとひーこは昆虫採集モードに突入。二人で虫捕り網を奪い合いながら必死で走り回っていた。この場所は次から次へと大型アゲハがやってくるので、たいきも数撃ちゃ当たる作戦でやっと1匹カラスアゲハをゲットすることができ大喜び。

 僕も何か熱帯っぽい昆虫がいないかとあたりを探すと、道路からちょっと離れた木の葉に赤いカメムシの幼虫がびっしり着いているのを見つけた。周りを成虫が取り囲んで幼虫を守っているようだ。

 結局この場所でクロアゲハ、ナガサキアゲハ、カラスアゲハを捕まえてみんな満足したようなので、再び車に戻り移動開始。
すると今度は道の真ん中に小さい石ころのようなものが落ちているのを発見。あれはセマルちゃんに違いない!。
 車を止めて降りてみると、やっぱり縁日で売っているミドリガメくらいしかない赤ちゃんセマルハコガメだ。なんかめちゃくちゃかわいいな〜
 まだ子供で警戒心が少ないのか近寄っても逃げようとしないので、たいきに並んでもらって大きさの証拠写真を一枚。
そのあと車に踏み潰されないように脇の草むらへもっていって放してやった。恩返しにアカショウビンのドアップ撮れないかなあ・・・

 このあと白浜林道まで行くつもりだったのだが、思いのほか虫捕りに熱中してしまっていて気が付いたらもうお昼になっていた。
 午後からは西表温泉に行く予定なので、白浜林道はあきらめて一度上原の集落に戻り、食堂を探して昼ご飯にした。

 いつものようにソーキソバを頼もうと思ったら石垣島からの船が欠航でソバが品切れだそうなので、僕とたいきはカツ丼、ひーこはエビフライカレーを食べた。それにもちろんオリオン生。

ご飯の後店の外にでると、サザエの殻に入ったザリガニくらいある大きなオカヤドカリがドアの前を歩いていた。
捕まえてたいきに見せてあげたのだが、ヤドカリにビビリまくって大泣きしてしまった。もう小学生なのに情けないなあ。あまりに情けないので恐怖の元凶と一緒に記念撮影(^^;

 たいきの泣き声につられて外に出てきた店のおじさんと話ていると、ここらへんは山が近いからセマルちゃんなんかも良くそこらへんを歩いているそうだ。
アカショウビンの穴場でもないかと聞いてみたが、そんなのそこら中で鳴いているとのこと。
まあそうなんだろうけどねえ。姿が見たいんだよねえ。

 昼ご飯も食べたし、それじゃ西表温泉でも行きましょうか。
 上原から船浦を抜けさらに大原方面に進む。

 電線にリュウキュウサンショウクイが止まっていたので車を止め撮らせてもらう。この鳥はあの台風を乗り切ったんだよな。そう思うとリュウキュサンショウクイも心なしかほっとしているように見える。

天気はかなり回復して雨が降ることもなくなった。
晴れ間も大分出てきて、台風はもう完全に離れたようだ。良かったよ。
でもまだ海は荒れている。こんな日に水に入るなら西表温泉のプールがいいところだろう。

そして程なく西表温泉に到着。
この西表温泉、4年前の西表旅行のときも遊びに来たことがある。たいきはそれをしっかり覚えてたようで、来る前から「絶対行こうね!」と言っていたのだ。
早速受付を済ませ、海パンに履き替えまずはプールだ。

たいきに付き合ってしばらく泳ぎ、体が冷えてきたらジャングルを眺めながら露天風呂であったまる。
前に来たときはカンカン照りで灼熱地獄だったけど、今日は風も強いし日差しもそれほど強くないので、熱い温泉も中々気持ちがいい。

 3時間ほどプールと温泉で過ごしたが、たいきもさすがに飽きたらしく、帰ろうというと文句も言わずに着替えてくれた。

 西表温泉から宿に戻る途中、湾を横切る橋から明日向かう予定のピナイサーラの滝が見えたので車から降りてみた。
橋のたもとにはカヌーが数隻置いてある。
途中までカヌーで行くらしいが、もしかしてここからこの湾をずっと漕いで行くのだろうか。なんだかえらくハードそうだなあ。

 そして宿に戻ったのだが、夕食まではまだ結構時間がある。
どうしようかなあと思っていたところ、受付にいたお姉さんが宿の近くに夕日の綺麗な隠れ浜があると教えてくれたので行って見ることにした。

 教えてもらったところに車を止めガードレールの隙間からブッシュに入ると、なるほど踏み跡のような小道がある。これは普通の人じゃあわからないだろう。

急な斜面を降りていくと、道の脇に直径2cmくらいの綺麗な実がなっていた。赤カブみたいで美味しそうだが、後で聞いたところによるとこの実は「オバケスイカ」と言うそうで、食べるとひどい下痢をするらしい。名前共々なかなか恐ろしい植物だ。

 斜面を降りきり藪を抜けるとそこには誰もいない砂浜が広がっていた。
沖のほうはまだかなり波が高いが、空はもうすっかり晴れている。
 みんなでコブシメの甲羅や貝殻拾って遊び、浜の端っこまで行くと猫のような岩があり、ひーこは「ここはネコ科乙女の会の聖地じゃ〜」と喜んでいた。
このままここで夕日が沈むのをみようかとも思ったが、暗くなってからあのブッシュの斜面を登るのはちょっとね、ということで日没を待たずひきあげる。

隠れ浜 ニャンコ岩  

 宿に戻り、軽くシャワーを浴びてからオリオンビール片手にベランダに出ると、空はとっても綺麗な夕焼けだった。
もう台風の心配は完全になくなったみたいだ。なんかお祝いしたくなっちゃうような気分だなあ。


 そして今日の晩御飯は台風が去ったのをお祝いするように、昨日とはうって変わって盛りだくさん。
かつおのたたきとイラブチャーのお刺身の盛り合わせに豚のしょうが焼き、冷奴、サラダ、ご飯はカレーライス食べ放題、デザートのパイナップルも食べ放題だ。
カレーとしょうが焼きを同時に食べちゃうなんてなんてもったいないんだろう。せめてどちらか1品でも昨日の晩御飯にまわしてくれてたらどんなに幸せだったか・・・

もちろんカレーライスとしょうが焼きのっけライス2杯を食べたのは言うまでもない

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