2007年7月11日〜7月18日 いろんな意味で自然満喫 八重山2007


2007年7月17日 マンタだらけ〜

 一本目を終え、アンカーを上げると2本目のポイント、今回潜りのメインイベントの「川平石崎マンタスクランブル」へ向かう。石垣まで来てここに潜らないでどうするのってくらいの人気ポイントで、マンタ遭遇率がすごく高い。
 十数年前、マンタをはじめて見たのもこのポイントだった。あの時は途中でエア切れしてしまい、一人水面に浮上してスノーケリングでマンタを見たのだ。このポイントならたいきも水面からマンタをみられるかも知れない。

 マンタスクランブルまでの海はさっきよりさらに荒れていて、船は波に突き上げられ叩き落されて大揺れだ。
 何とかポイントまでたどり着き、アンカーを落とす場所を探すためスノーケリングで海に入ったスタッフが「もうマンタが居る」と教えてくれた。そういえば水中を何か黒くて大きなものが動いているのが見えるぞ。
よしっ、たいきチャンスだ。水中眼鏡をつけて水の中を見てみな!
しかしたいきは「きもぢわるい〜、もうちょっともうごげない〜」と半泣きしてる。すっかり船酔いしてしまったようだ。せっかくいい機会なのにもったいないなあ。

 たいきに付き合ってこっちまで潜らないってのもなんなので、彼のことはお姉さんに任せ、うちらは潜らせてもらう事にしてマンタを見る上での注意点などのレクチャーを受ける。
マンタウォッチングのガイドラインみたいなのができたようで、いかにマンタにストレスを与えないかと言う事を考えて、根のてっぺんより上に頭を出さない、マンタが上に来たら、エアーが当たらないように気をつける等色々ルールを確認した。

 ルールをしっかり頭に刻みつけたら、機材を装着してエントリー。

ジャイアントストライドで飛び込み、目の前の泡が消えたあと海底を見下ろすと、いきなりダイバーに囲まれて根の上でホバリングしているマンタの姿が目に飛び込んできた。
慌ててボートのスタッフからカメラを受け取り、上から一枚撮影。
 今までは探しまわった挙句やっとお目にかかれるってパターンばっかりだったので、こんなに簡単に見られちゃうとはびっくりだ。

 海底からじっくり見るため、マンタを驚かせないようちょっと離れたところまで水面移動してからみんなで潜行し、海中をマンタがホバリングしている根まで移動する。根に着くと一度マンタを見失ったが、頭を上に出さないようにしてじっとしていると、向こうの方からぼんやりと、巨大な影がこちらに向かってきた。

 マンタの姿が徐々にはっきりしてくる。でかい、畳2畳分ほどはあるだろうか。
ついにはうちらの頭の真上、触れるほどの近さまで寄って来てくれた。

   

頭上を通過していったマンタは一度見えないところまで行ってしまったが、
ここらへんをグルグルまわっているようでしばらくすると再び姿を現した。
こんなにじっくりマンタを見たのは初めてだし、水中でワイドコンパーターがこれほど役に立ったのも初めてだ。



そのうちもう1頭も現れて、2頭で根の上をホバリングし続ける。すごい!

たまにマンタがいなくなり手持ち無沙汰になると辺りを見回すのだが、さんごも綺麗だし他の魚もいっぱいだ。
今回は移動がまったくないので、じっくり撮影できてうれしいのだが、あまり撮影に興味のないひーこは退屈そうだ。

その後も潜水時間の80%はその巨大な姿を見せてくれ、大サービスしてくれた。



何度目かの頭上通過を見届けた後、予定潜行時間の40分が終了。
エアはさすがにまだ半分以上残っているが、たいきのことも気になったので浮上する事にする。
再び水中を移動して根から離れる。15mくらいの所にずっといたため水深5mほどの所でしばらく安全停止。

 そして船に上がるとたいきは運転席のところで爆睡していた。
おねえさんの話だと、最初は気持ち悪いといってピーピー泣いたり吐いたりしてしまったらしいが、そのうち酔い疲れて眠ってしまったらしい。

 お姉さんもちょっとだけでもマンタを見せてあげようとしてくれたらしいのだが、そんな状態じゃしょうがないよな。
今回は海が荒れてたからいけなかったけど、また今度穏やかな時にしっかり酔い止めも飲んでリベンジしよう。

 全員がボートに上がり、アンカーも回収してふたたび大荒れの海を跳ねる様に宿に向かったが、たいきは宿前のビーチに着くまでずっと眠りっぱなし。きっと安全装置がかかっちゃってるんだろう。 ビーチに付き、船のエンジンが止まったらすぐ目を覚ましたからね。

そして船から降りて浜に上がると一言。

「いや〜まいったまいった」

懲りてないようで良かったよ(^^;

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