2007年7月11日〜7月18日 いろんな意味で自然満喫 八重山2007


2007年7月18日 林道で最終朝撮り

 さあ、これが今回最後の朝撮りだ。目指すはもちろん昨日の林道。
アカショウビンはいつものポイントより難易度が高いけど撮れる可能性があるし、サンコウチョウも期待できるかもしれないし。

 林道に着き、ゆっくり車を走らせているとアカショウビンの声が聞こえてきた。さすがに朝は動きが活発なようだ。
声のするあたりに森の中へと続く踏み後があったのでハブに気をつけながら入っていく。
しかしいきなりこっちの気配に気付かれたようで、キョロッキョロッっと鳴きながら遠くへ行ってしまった。

 折角なのでちょっと奥まで行ってみるとなにやら地面でうごめくものがある。
近づいてみるとセマルちゃんだ。道路以外で見るのは初めてだなあ。
セマルちゃんの向かう先には誰かが仕掛けたらしいパイナップルの昆虫用トラップらしいものが置いてある。このにおいに惹かれてきたのかな。 撮影しようと思ったら、セマルちゃんは顔だけ出して手足を引っ込めてしまい、その状態から動こうとしない。やっぱり山の中に住んでいる個体だから警戒心が強いんだろうか。


 セマルちゃんに別れを告げ林道に戻り車ををゆっくり走らせていくと、またアカショウビンの声が聞こえてきた。
道路の横は他のところよりちょっと視界が開けていたので、ここに車を止めてアカショウビンが出てくるのを待ってみる。
キョロロロロ・・・という声は近づいたり遠ざかったりとかなり頻繁に移動していた。時にはキョロッキョロッ・・・と鳴きながら遠くへ飛んでいったりまた戻ってきたりするのだが、戻ってくるって事はここらへんが気に行ってるのだろう。
時々すごく近くから声がすることがあるのだが、姿は全然見つけられない。

 30分ほどねばったころ、20mくらい先の枯れ木にいきなりアカショウビンが飛んできた。
チャンスだ!助手席のヘッドレストにレンズを乗せて連写連写。
ここでしばらくキョロっていたアカショウビンはまもなく森の中に飛んでいった。

 ほんのワンチャンスだったがここでアカショウビンが撮れれば大満足だ。
幸せな気分でこの場所を後にして、昨日の親水公園まで行って見る。
川のそばに生えている木にセセリチョウが止まっていたが、これがアサヒナキマダラセセリだろうか。でもかなり小さかったし違うだろうな。

昨日は入らなかった川沿いの遊歩道を奥のほうまで行ってみるとかなり広い草原があり、東屋なんかが立っていて公園のようになっていた。

草原の向こうの斜面から「ピョ〜」という声が聞こえてきた。
何か動くものが無いかレンジ越しに探すと、枯れ木のてっぺんにカンムリワシが止まっていた。昨日のと同じやつだろうか。
一度飛び立ったカンムリワシは斜面の中腹に下りて、しばらく羽繕いをしたあと山の向こうに飛んでいった。

しかしサンコウチョウは声さえしないなあ。アカショウビンで粘りすぎたため、そろそろ戻らなくちゃいけない時間になってきた。最後の望みを昨日声が聞こえた野鳥観察所にかけてみる。

昨日の場所に車を止め、カメラをセットしてそこらをウロウロしていると、藪の中から小鳥のさえずり系の声が聞こえてきた。サンコウチョウかも知れない。
こっちに出てきてくれー!と祈りながら待つ事数分、小鳥が藪の上に飛び出してきた。
慌ててレンズを向けるとリュウキュウキビタキだ。3枚ほど連写したところでまた藪の中に入ってしまったが、成鳥をまともに見るのは数年前の西表依頼2度目。ちゃんと撮影できたのは初めてだ。これはこれでかなり嬉しい

その後しばらくサンコウチョウを探してみるものの鳥の気配はない。アカショウビンの所で粘りすぎたため時間も迫ってきたので今回の朝撮りはリュウキュウキビタキを最後に終了することにして宿に戻った。

前へ目次次へ

鳥見旅行記トップへ

inserted by FC2 system