2008年2月9日〜2月17日 たいきバリ島ふたたび


2008年2月10日 ウブドの朝

 昨日寝るのが遅かったのでちょっと心配だったが、こういうところに来るとなぜか夜明け前に自然と目が覚める。
どうやら雨は降っていないようで一安心だ。まだ暗いうちに身支度を整え、日が出る前に宿の周りを見て回ってみよう。
 RICKさんがアグンラカ周りのジャワショウビンポイントの地図を作ってくれたので、それをポケットに入れて、ロクヨンを担ぎ出発だ。

 地図に従い部屋の裏の木戸をくぐり、ゴミ置き場のようなところを抜けると、そこには青々とした田んぼが一面に広がっていた。
空には薄雲がかかり遠くに見える山の頂上も雲に隠れているが、反対側を見ると青空も広がりだした。雨季にしてはなかなか良いお天気なんじゃないだろうか。

山の上には雲がかかっていた でも青空も見えてきた

 田んぼの中のあぜ道を歩き出して最初に見つけたのはタカサゴモズ(Long-tailed Shrike)だ。あそこらへんにはジャワショウが居るはずなんだけど姿は見えないなあ。

 緑の稲のあいだからオレンジっぽい鳥が飛び立った。リュウキュウヨシゴイ(Chinnamon Bettern)のようだが沖縄のものより赤味がずっと強い、地域差なのだろうか。

タカサゴモズ(Long-tailed Shrike) リュウキュウヨシゴイ(Chinnamon Bettern)

 畦道を歩いていると、何度も足元からシギが飛び出した。その都度慌ててカメラを下ろしファインダーに入れようとするが中々うまく行かない。タシギ系のような気がするけどシギチは良くわからないからなあ。

 耳を澄ますと時折はるか彼方、モンキーフォレストの方から、かすかに「キョロロロ・・・・」と言うジャワショウビンらしき声が聞こえてくるが、とても歩いていけるような距離ではなさそうだ。

日本の草原でもおなじみのセッカはいっぱいいる。
ここにジャワショウビンが止まっていてくれたらなあ、と思うところには大抵セッカが止まっていた。

セッカ(Fan-tailed Warbler)何処にでもいるのでありがたみは全くない(^^;

そうこうしているうちに田んぼで農作業をする人たちが増えてきた。こうなるともうジャワショウビンは難しいだろう。
そんな人達の隣の草むらに黄色っぽい鳥の群れがいた。
最初アオジかなんかだと思ったのだが、頭が特に黄色くて綺麗なやつが混じっていたので証拠写真を撮っておく。
あとで調べたらキムネコウヨウジャクってやつらしい。きっと一緒にいる地味目なやつはメスなんだろう。

キムネコウヨウジャク オス (Baya Weaver) キムネコウヨウジャク メス (Baya Weaver)

 結局この朝見かけたジャワショウビン「キョロッ キョロッ」と鳴きながら上空を通り過ぎていった一羽だけだった。RICKさんたちが来たときは数こそ少なかったもののいることはいたそうなので、時期的なものなのかな。
 まあ明日ガイドしてもらえば見ることはできるだろうから、焦る事はない。

 ふたたび裏木戸を抜け部屋に戻ると、ひーことたいきは1階のオープンリビングでだらりと寝転び、それぞれPSPとDSに熱中していた。さっ、そろそろ朝ごはんにしようかね。

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