2008年2月9日〜2月17日 たいきバリ島ふたたび


2008年2月10日 今夜はケチャダンス!

 迷子のダメージから何とか復活し、集合時間にちょっと遅れてフロントに行くと、まだ他のお客さんが来ないのでもうちょっと待っててくれと言う。うちらより遅い人が入るんだなあ、安心したよ。

 ソファーに座って待っていると、さっきから門の側にいてこちらをちらちら見ていたお兄さんが話しかけてきた。
どっかで見たことあるなあ。あっ、もしかしてケトゥさん!?
どうやら顔見せに来てくれたようだ。さっそくジャワショウビンの事を話していると白人の子供2人連れ一家がやってきた。
今日のお客はこれで揃ったようなので、ケトゥさんに「じゃあ明日6時半にここでね」と約束をしてアグンラカカーに乗り込んで出発した。

 ケチャダンスの会場があるナンタラ集会場に着く頃には日も大分傾いていた。
 今朝の日本語スタッフはアグンラカ専用の席を予約しておくと言っていたが、そんなもんは何処にもないぞ・・・まあ座りきれないほどの人出ではなかったので真正面2列目の席に座り開演時刻を待った。
 そしてあたりが夕闇に包まれたころ、門の間から上半身裸のおっさんたちが「チャッチャッチャッ」と叫びながら走り出てきて会場に円陣を組み、ダンスが始まった。

夕闇迫る中、ケチャダンスが始まった

 おっさんたちの「チャッチャッチャッ」をBGMにして暗闇の中、松明の光に照らされて進んでいくダンスはなかなか神秘的だ。

主人公の2人、緑の方がごつかった 正義の味方 悪者?のサル

 お姫様とフセインっぽい悪役との戦いみたいなあらすじのようだが、それより踊りと音と夜の雰囲気にすっかり魅入られているうちにダンスは終了。たいきは後半かなり飽き気味だったが、実はちょっとびびっていたのかな(^^;

 ケチャダンスの後は馬になりきったおっさんが火の付いた椰子殻を蹴飛ばしまくるファイヤーダンスが始まった。
これはたいきには大好評で、かぶりつくように見入っていた。
馬役のおっさんは、踊りのあとヒンドゥーの和尚さん?に聖水をかけてもらっていたが、後で聞いた話だと、踊りの時おっさんに乗り移った神様にあの世に帰ってもらうための儀式だそうだ。
ケチャダンスはわりとエンターテーメントの要素が大きく、むしろこのファイヤーダンスやこのあとやっていた小さい女の子2人で踊るダンスの方が宗教色が強いらしい。

馬のおっさん 白い服の人がヒンドゥーのお坊さん 小さい女の子のバリ舞踊

そして3本立てのダンスも終わり、出演者全員揃ってのカーテンコールが終わったとたん、突然土砂降りの雨が振り出した。絶妙のタイミングだ。やっぱバリ島には神様がいるのかな。

 土砂降りの中、アグンラカのスタッフが迎えに来てくれたので走って車に駆け込んだ。
 白人一家はホテルに帰るようだが、うちらはどこかで晩ご飯が食べたいんだよな。スタッフにその旨伝えると「ドラゴンフライ」と言うレストランに連れて行ってくれた。

 まだ雨は降っていたが大きなパラソルがあるオープンエアの席に座り、ビンタンのラージでまずは乾杯。
 メニューには洋食からインドネシア料理まで何でもあったので、サテやナシゴレン、生春巻き、などを注文する。

 運ばれてきた料理を美味しくつまんでいると、途中で雨がさらに激しくなってきた。
 パラソルから流れ落ちる雨が滝のようになり、ちょっとこのままここにいるのはつらいかんじになってきた。
すると店員さんが傘をもって救助に来てくれたので、店内の席へ避難した。

そして食後アグンラカからお迎えに来てもらい、ホテルに着く頃には雨は止んでいた。
カエルの合唱を聞きながら部屋に戻るとたいきと一緒に一風呂浴びてさっぱりする。
ビンタンを1本冷蔵庫からとりだしバルコニーに出て、ベッドに座って夕涼みをしていると、部屋の脇の電灯の周りを何かが飛んでいる。なんだろう?正体を見極めようとビールを飲みつつ眺めていたら眠くなってきてしまったのでもう寝ることにする。さあ、鳥撮りは明日からが本番だ。ジャワショウ見られるだろうか。

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