2008年2月9日〜2月17日 たいきバリ島ふたたび


2008年2月11日 はやくもウブド最終マッタリ

 部屋に戻るともう3時を過ぎていた。このオープンリビングで心行くまでマッタリできるのも今日が最後だということで、たいきとひーこはふたたびゲームモードに突入。そうやっておとなしくゲームやっててくれるとこちらとしては非常に助かる。来る時の飛行機でコツコツ育て上げた勇者トラオのデータの上にうっかり上書きされちゃっても我慢できるってもんだ。

 その隙に僕は裏の田んぼへ鳥撮りに向かった。この田んぼもこれで最後だ。
 しかし今日もジャワショウビンの姿はなく、いるのはセッカばかり。まあこの草丈じゃ餌も採りずらいだろうかなあ。
 その分シギが隠れるのにはもってこいのようで、今日も足元からシギが何羽も飛び出す。
 昨日は田んぼにいるからタシギ系かと思っていたのだが、飛んでいるところを撮って拡大してみるとキアシシギのようだった。ここから日本まで渡って行ったりするんだろうか。

 畦道を行ったりきたりしているうちに日は傾き始め、田んぼで作業していた人々が帰り支度をはじめた。今日の仕事もそろそろ終わりなんだろう。 仕事帰りらしい兄ちゃんたちがホテルの裏の椰子の木に登って実を落としている。器用なもんだ。鳥も居ないし僕もそろそろ部屋の方へ引き上げよう。

 宿に戻ると、裏木戸のあたりでよく通る良い声で鳴いている鳥を見つけた。フタスジハウチワドリ だ。 
 部屋の脇の椰子の木にはタカサゴモズが止まってキチキチやっている。ここらへんでは普通に見かけるけれど結構綺麗な鳥だ。普通種のメグロヒヨドリだって東南アジアに来なきゃ撮れないんだから一応押さえておかなくちゃ。
田んぼより敷地の中のほうが鳥が多いみたいだ。

フタスジハウチワドリ  Bar-winged Prinia タカサゴモズ Long-tailed Shrike メグロヒヨドリ
Yellow-vented Bulbul

結局夕方まで鳥を探し、日が沈む頃部屋に戻る。空には雲が広がりだした。また昨日のように夜になると雨が降るんだろうか。


 明日から泊まる宿にはバスタブがないらしいので、当分おあずけの湯船を名残惜しみつつ心行くまで浸かってから、先程買い込んできたビンタンを片手にオープンリビングに行きソファーに寝転び、暮れて行く田んぼを眺める。はぁ〜、至福の時間だ。 

 そのうちあたりもすっかり暗くなってしまった。ふと部屋の横にある電灯を見ると、今日も何か飛んでいる。みんなはまだゲームに熱中しているし、時間はタップリある。これは徹底的に正体を確かめるしかないだろう。

 レンズを18−70mmのズームに付け替えて、40Dの感度を1600まで上げ、ピントは電灯あたりにあわせ両眼視で飛んでいる影を捉えシャッターを切る。これが中々上手くいかないのだが、30分ほど頑張った末、一枚の画像の画面の隅に小型のコウモリが写っていた。
昨日の晩飛んでいたのもこいつかな。

もうちょっと良く撮ろうと粘っているとポツポツと雨が降り出し、コウモリも何処かへ行ってしまった。もういい時間だし、そろそろ晩ご飯に行くとしよう。 なんか今日は食べてばかりのような気がするが、それでもお腹は経るもんだ。

 傘を差すほどの降りではなかったので、そのままフロントまで行き、アグンラカカーに乗り込む。
 さっきの両替したお金は昼ごはんとコンビニですでに半分以上使い果たしてしまったので、まずはモンキーフォレストの所にある一番レートが良いという両替屋に行ってもらった。
 そのあと今日の晩ご飯はどこにしようか迷っていると、運転手さんが「バリ料理の店がオススメだよ、普段みんなが食べているのはインドネシア料理でバリのスペシャルフーズじゃないので、ぜひホンモノのバリフーズを食べてみて欲しい」と薦めてくれたのだが、また迎えに来てもらうのも悪いしホテルのすぐそばにあったレストランが気になっていたので、そこまで戻ってもらう。雰囲気良さそうだったし、ここからならホテルまで歩いてすぐだしね。でも今から考えたらバリフーズの店も行ってみたかったなあ。

 店の前に着く頃には雨が本降りになってきた。中に入るとお客はうちらだけだったので、迷わず店奥窓際のお座敷へ陣取る。店内はオープンエアで風が通っていい感じだ。
 雨の音を聞きながらまずはビンタン(こればっか)とつまみのフィッシュアンドチップスを注文した。

     

 たいきと一緒に外を眺めていると、雨音に混じって何処からかガムラン音楽が聞こえてきた。
お店の裏は駐車場になっていて、その奥がぼんやり光っている。音楽はあそこから聞こえてくるようだ。
お店の人に聞くと、今日は裏のステージでレゴンダンスをやっているらしい。
こんな近くでやっているんだったら見に行けばよかったな。
でもこの雨の中、野外ステージで濡れながらレゴンダンスを見ているより、生演奏のガムランをBGMに食事をできたうちらの方が運が良かったのかも知れない

 夕方まで三脚を担いでウロウロしていた僕はお腹がぺこぺこだったので、昼に続いてナシチャンプルーを頼んだ。運ばれてきた皿の上には今回もまたさっきの店とは違うおかずがのっている。頼む度に違うものが出てくるこの料理はとっても楽しいのだ。

今晩のナシチャンプルー 内山君ではありません(汗)

 昼ご飯の後ひたすらゴロゴロとゲームをしていただけの二人組みはあまりお腹が減っていないそうで、たいきはハンバーガー、ひーこはトルティーヤと、二人とも軽そうなお食事を注文。
しかし運ばれてきた料理は結構なボリュームだ。
ひーこは食べきれないといってちょっと分けてくれたがたいきはつまみと一緒にしっかり独りで平らげていた。全然食べられるじゃん、さすがだね。

トルティーヤ、思っていたのと違う・・・ 照明はロウソクのみ たいきのハンバーガー

 食事を終えるころには雨も止んでいた。食後の腹ごなしにレゴンダンスが終わったステージまでちょっと散歩に行ってみよう。 来る時は気が付かなかったけど、入り口の階段を下りたところにアルマ・ミュージアムと書いてある看板があったので、今のレストランはガイドブックで見かけたカフェ・アルマだったようだ。

さらにステージの方に回りこむと、公演のご案内が書いてあり、今日は本当にレゴンダンスやっていたようだ。

 雨露に濡れた草原を通り抜けたどり着いたステージはまだ照明に照らされていたが、誰も居なくてさびしい感じだ。
街灯のまわりにフクロウ系でも居ないかと探したかったのだが、たいきが「暗くて怖いよ〜」とビビリだしてしまったので、すぐにレストランの方に引き返す羽目になった。
そして雨上がりの夜道をちょっと歩いてアグンラカに到着。明日も朝が早いから早く寝よう。

 

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