ウブドでジャワショウビンを撮れるのも今日でラスト。
昨日と同じ6時半にケトゥさんとフロントで落ち合った。
昨日はジャワショウビンまでの距離がちょっと遠かったので、新たな可能性を求めて別の場所に行って見ようと言う事になり、前回RICKさんたちがジャワショウビンを撮ったという、ウブドの町からちょっと離れた田んぼへ向かった。
しかしその田んぼは稲の丈がかなり伸びていてジャワショウビンの姿もまったく見られなかった。すぐに気持ちを切り替えて昨日の場所に移動開始。
移動中、とあるお寺のぞばを通りかかると、すぐ近くから「キョロロロ・・・」とジャワショウビンの声が聞こえてきた。
ケトゥさんが車をゆっくり走らせながら姿を探すと、街灯の支柱の上に止まっている姿を発見。かなり近い。
そーっと車から降りてロクヨン手持ちで撮影するが三脚がないせいかなかなか逃げない。でも残念ながら止まっていたのは街灯の柱の上、さらに逆光なのでちょっと萌えない。もうすこしいいところに止まって欲しいところだけど自然相手じゃしょうがないか。
結局このジャワショウはそれ以上のサービスはしてくれず、森の中へ飛んでいってしまった。
この場所から10分ほどで昨日の場所に着き、また棚田の中の畦道を登り始める。
スタート時間が遅くなってしまったのでジャワショウビンがいるか心配だったが、きょうもはるか彼方の竹竿の上に綺麗な姿を見せてくれた。空が薄雲に覆われているので、逆光でもまあまあ光が回ってくれるので昨日より条件は良さそう。
昨日はでっかちゃん一本狙いだったので、今日はトビモノを中心に狙ってみる事にして、ボディーは1Dmk3にした。
40Dの方が大きくは写るけど、連写性能、レスポンス、信頼性、撮った時の手ごたえ、画像などを考えるとやはり撮れるものなら1D系で撮りたい。ほんとはこのボディーでAPS-Cのセンサーを積んでくれれば絶対買うんだけどなあ。
時間的なものもあるのだろうか、ジャワショウビンとの距離は昨日にもまして詰められない。
昔来たときはここまで警戒心が強くはなかったと思うんだけど、なんて5年前のバリの事をケトゥさんと話していたら、「そのとき泊まったピタマハは谷の向こう側に見えるあの建物ですよ」と教えてくれた。
へ〜、今いるのってピタマハの向かい側だったのか〜 あのときはホテルの前の田んぼにジャワショウビンがいて、結構近くまで寄らせてくれたんだよな。時間があったら寄ってみたかったなあ。
昨日のレストランを通り過ぎてしばらく行くと、はるか先の道の上に張り出した椰子の葉のうえにジャワショウビンが止まっている。これで空抜けじゃなければ良い感じなんだけどねえ。
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空抜けジャワショウ |
ジャノメチョウの仲間だろうか |
この個体は自然物が好きなのか、椰子の葉から飛び立つと田んぼの中に生えた木の枝に移ってくれた。ただしさっきよりかなり遠い。それでも竹竿よりこういうところに止まってくれた方がうれしいな。
この木はお気に入りみたいでしばらくじっと止まっていてくれた。こうなるとやっぱりでっかく撮りたくなってしまうのでボディーをデジスコシステムに切替えて撮影するが、曇りでSSが上がらないためだろうか、なんとなくモヤっとした画像になってしまった。
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mk3でトリミング |
デジスコノートリ |
時間が経つにつれ農作業の人が増えてきたのだが、ジャワショウはそういう人はあまり警戒しないようで、わりと近くを人が通ってもそのまま佇んでいたりする。やっぱりケトゥさんが言うように三脚がよくないのかもしれないな。
でも三脚がないとロクヨンは使えないし・・・ゴーヨンなら手持ちでもいけるかな・・・ああ〜物欲が〜
このあと上の方から欧米系のバードウォッチャーのオバサン2人組みが降りてきたのでちょっとお話したのだが、先の方ではあまり芳しい成果はなかったようだ。
うちらもここらへんで引き返すことにして、昨日のオーガニックレストランに立ち寄りジュースを飲んでひと休み。今日はケトゥさんの奥さんが出勤していたので紹介してもらった。ここのレストランのオーナーだという白人のおじいさんもやってきて、カメラを興味深そうに見ていたので遠くに止まっていたツバメをファインダーに入れて覗かせてあげると喜んでいた。
そうこうしているうちに今日もまた帰宅予定の9時を大幅に過ぎてしまった。やばいやばい。サギ類など撮りながら急いで畦道を下る。
田んぼから住宅街に入ったところでケトゥさんが「塀の上に黒い鳥がいますね〜」と教えてくれた。
おお〜、なんかヒタキ系の体型だ。クロノビタキってやつだろうか。結構うれしい。
そしてこのクロノビタキを最後にウブドでの鳥撮りは終了。ケトゥさんにホテルまで送ってもらい、お支払いもあったので部屋まで付いて来てもらったのだが、ここで緊急事態発生!なんと部屋のすぐ前の木に裏の田んぼからジャワショウビンが飛んできて止まったのだ。ここにはジャワショウいないんじゃなかったのか〜!?
しかも順光で背景も森でバッチリ、距離もすごそこと最高のシチュエーションじゃないですか〜!
一瞬固まってしまい、我に返ってケトゥさんに「ジャ、ジャワショウビンが〜」と言いながら大慌てで三脚を降ろしたとたんに飛ばれてしまった。くやし〜〜〜
まさに灯台下暗しってやつだなあ。実は僕が他所に鳥撮りに行っている間に毎日きてたりして、と思うともう数泊したくなってしまうがしょうがない。次回は2階のバルコニーで迷彩ネットかぶって固まってようかな。
とにかくジャワショウビンは要リベンジ決定、覚えとけよ!
そのあとガイド代などの精算を済ませると、ケトゥさんはにこやかに手を振りながら帰っていった。
どうもありがとう、きっとまた来るからその時はまたよろしくね〜
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