2008年2月9日〜2月17日 たいきバリ島ふたたび


2008年2月12日 ウブド発、ムンジャンガンへ

 ジャワショウビンの最高のチャンスを逃してちょっとがっくりだが、今日は移動日。ささっと朝ごはんを済ませて荷物の片付けをしなくては。撮影機材やPCをリュックにしまい、散乱していた服と昨日買ったビールをスーツケースに詰め込むと出発準備完了。

 ムンジャンガンからのお迎えは午前11時の予定だ。現地まで約4時間のロングドライブは結構しんどそうなので、時間までオープンリビングでライステラスを眺めながら最後のダラダラ過ごし英気を養っておこうと思っていたのだが、10時半になると今日もお掃除がやってきて、完全に包囲されてしまった(汗)

 隊長と交渉して、11時に部屋を出るからとりあえず大荷物だけフロントに運んでおいて、とお願いすると、にこやかに「OK!」 そして部下2名に荷物を運ぶよう命令すると、隊長率いる残りのお掃除隊は強制お掃除に突入!なんか話がつうじてなかったんかなあ・・・

 結局うちらのバンガローはお掃除隊に占領されてしまったので、泣く泣くフロントに撤退することになった(泣)

 フロントには、すでにムンジャンガンからのお迎えのドライバーが待っていてくれた。
 ひーこがチェックアウトの手続きをしている間に、お別れの挨拶にきてくれた仲良くなったスタッフと一緒に記念撮影。たいきは耳の上にお花を付けてもらってなんだか喜んでいる、変な道に進むんじゃないぞ〜

 そして手を振るスタッフに見送られながら車に乗り込み、ウブドの平和な日々に別れを告げアグンラカバンガローを後にしたのだった。

     

 車はおととい迷い込んだニュークニン村を抜け、バリ島内陸部へと進んでいく。道路沿いには竹竿に飾りをつけたものがずーっと並んでいる。運転手さんに聞くと、もうすぐ大きなお祭りがあり、あの竹はその飾りなんだそうだ。

 バリ島の内陸部はジャングルだと思っていたのだが、道沿いははポツポツと家並みが続き、あとは田んぼや果樹園が交互に現れるといった感じで結構開けているようだ。

うちらの乗った車は前方に見える標高2000m強のバトゥカウ山の鞍部を超えて北部へ抜けるようだ。山の上の方は雲がかかっていてあまり天気は良くなさそう。

途中はこんな町並みが続いていた バトゥカウ山 バトゥカウ山麓

 バトゥカウ山に近づくと平坦だった道がくねくねの峠道に変わり、車はどんどん標高を上げていく。
この道はバリ島の南部と北部を繋ぐメインルートのようで、トラックなども含め結構交通量が多いのだが、運転手さんは隙を見ては一台また一台と前に走る車を追い越していく。なかなかのファイターなのだ。

 このワインディングでは車に弱いたいきが酔ってしまうんじゃないかと心配したが、安全装置が働いたようで寝にはいってくれたのでひと安心、でも運転はちょっと怖い。振り返ると棚田の先に雲をかぶったアグン山が見えた。

 坂を登りきると高原の町ブドゥグルがブラタン湖畔に広がっている。廣済堂カントリークラブなんかもある避暑地だそうで、湖の畔には屋台が並び中々賑やかな所なのだがなにせ天気が悪い。
ここには植物園もあるので寄って見たい気持ちもあったのだが、雲が垂れ込め霧雨の降る薄暗い外の風景は見るからに寒そうだったのでパスしておいた。

 湖の写真くらいは撮りたかったのだが、運転手さんが「もうちょっと行けば湖が良く見える場所があるからそこで一度車を止めよう」というのでそのまま通過。
 ブドゥグルを過ぎてちょっと行った所を左に曲がり、20分ほどで湖のビューポイントに到着した。
 眼下には2つの湖が見える。ブヤン湖とタンブリンガン湖だそうだ、ってさっきのブラタン湖とは別の湖じゃないかっ。
まあ別にあの湖にすごい思い入れがあるってわけでもないしいいけどね。
 ここはバリの若者がツーリングに来る名所のようで、うちらの隣の展望台でもカブでやってきたらしい10名ほどのグループがおしゃべりをしていた。

 寝ているたいきを起こして外に出てみると結構寒い。周りはうっすらと霧がかかり、小雨も降っていた。短パン半袖じゃ冷え切っちゃうな。

 ドライバーさんに記念写真を撮ってもらったあと、たいきは湖に向かってトイレタイム。となりの若者集団に大ウケしてちょっと照れていた(^^;

うすら寒そうなブラタン湖畔 後ろは多分タンブリンガン湖 霧にかすむ高原の森

 さすがにこのあたりには民家も少なくて森も残っている。周りの木々も熱帯雨林とはちょっと違う雰囲気なので住んでいる鳥も低地とはまた違った種類が見られたりするんだろうな。
お天気が良ければちょっと散策してみたかったが、あまりに寒いので早々に車に戻り出発。

 しばらく行くと道は下りのワインディングなってきた。たいきは「気持ち悪い〜」と文句を言っていたが再び安全装置が働き就寝。うまいこと出来てるなあ。隣を見るとひーこも酔ったらしい。確かに結構なくねくね道だよな。

 そしてワインディングが終わりバンジャール・テガと思われる町を通り過ぎると道の傾斜もゆるくなり、すっかり平地の雰囲気になってきた。あたりには水田が広がっている。
 その後、海岸線こそ見えないものの海沿いの道と思われる道路に合流、やっと北部海岸に着いたようだ。ここまでアグンラカを出てから2時間半くらいだろうか。

あとは海岸線に沿って西へ向かうだけ。思ってたほど遠くなかったな。
道路にはジャワ島へ向かうのだろうか、大型のトラックが目立ち始めた。われらがファイターはブンブン飛ばして片道一車線の道で追い越しをかけまくる。対向車がやってきてもお構いなしだ。中々エキサイティングなドライブのおかげで退屈せずに?過ごす事ができて良かったんだか悪かったんだか・・・

そのうち海が見えてきた。ここまでくればもうすぐな感じだ。しかしえらく波が高く、まるで台風が来ているようだ。
これから滞在する「ムンジャンガン・ジャングル&ビーチリゾート」はダイビングにも最適って書いてあったけど、この波でダイビングなんてできるのかな???

山から下りてきた 北部の田園地帯 海はなんだかえらい荒れてるぞ

それからしばらく行くと、家並みがなくなりあたりは一面の森になった。ここがバリバラット国立公園だ。やった〜ついに着いたぞ〜!
そしてほどなくムンジャンガン・ジャングル&ビーチリゾートの看板も発見。道路を右にそれ、ライフルに迷彩服という物々しいいでたちのセキュリティの兄ちゃんたちのいるゲートを抜け、車はリゾートの敷地に入っていった。
さあいよいよ西部国立公園での生活が始まるぞ。

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