2008年2月9日〜2月17日 たいきバリ島ふたたび
2008年2月12日 第1回バードウォッチングツアー |
そのうちバードウォッチングツアーの出発時間になったので、一度部屋に戻りひーことたいきを連れてフロントに行くと、ナガ君がウィルスミスと谷村新司を足して縮めて半分に割って愛嬌のパラメータを+に50%ほど上げたようなおじさん(後で聞いた話だとまだ20代だそうで(^^;)を紹介してくれた。彼が今回のバードウォッチングのガイドのJarotさん。 うう〜ん、なかなかプロっぽい人だなあ。 本格的にバードウォッチングのガイドなんてしてもらうのは初めてなのだが果たして効果はどれほどのものなのだろう。お互いに簡単な自己紹介をすると、期待に胸を膨らませ、ロクヨンを担いでダブルデッカーの2階席に乗り込んだ。
席に着くと早速Jarotさんに「ヒメアオカワセミとセアカミツユビカワセミが見たくって来たんだけど、見られる?」とたずねてみる。するとヒメアオは海の方で見たことがあるらしいがセアカミツユビに関しては首をかしげている。Jarotさんの図鑑をめくりながら「この鳥だよ」と指差すと見たことがないという。たしかに敷地内にはカワセミの好きそうな川はないようだから、まーさんのレポートのようにラブアンラランの方まで行かないと無理なのかなあ。 車は雨上がりの涼しい空気の中を走り出す。そしてまず見かけたのがさっきのニワトリ。なかなか警戒心が強く、すぐ藪に隠れてしまうので撮影はできなかった。 アレは食用のチキンなの?と聞くと、アオエリヤケイ(Green junglefowl)という立派な野生の鳥で、しかもインドネシアの固有種だそうだ。そんなお方を野良ニワトリだと思ってたなんて、ホント申し訳ないことをした。だっていっぱい居るんだもん。 つぎに現れたのがこのリゾートおよび沖に浮かぶ島の名前の由来になっている小型の鹿、ムンジャンガン。
その後しばらく走ると木造の塔が見えてきた。この建物がバードウォッチングタワーだそうだ。 ここでJarotさんの無線がなり、他のゲストの移動にダブルデッカーを使うので一度車だけモンスーンフォレストヴィラに戻して欲しいとの要請が入った。ひーことたいきはもう飽きちゃたようでついでにに部屋に戻るという。 バードウォッチングタワーの上で鳥を探すがソデグロムクドリは数羽の群れがあちらこちらの木の上に止まっているのが見える。 しばらくすると再び小雨が振り出してきた。鳥も目新しいものは見当たらないので、お迎えが来るまでJarotさんとおしゃべりしていたのだが、彼は実は正式なバードウォッチングのガイドではなく、本職のガイドさんは別にいるのだけどこの日はお休みだったんだそうだ。
30分ほどしてあたりも薄暗くなってきたころ、迎えのダブルデッカーが到着した。 二人を急きたてて再びダブルデッカーに乗り、バリタワーのレストランまで連れて行ってもらった。 雨はもう止んでいたので、4階まで登りテラス席に座り、まずはいつものビンタンのラージを注文。
メニューはインドネシア料理からイタリアンまで色々あったが、僕はインドネシア風ローストチキン、ひーこはミークヮというインドネシア風ラーメン、たいきはフライドチキンをメインにして、あとはつまみにフィッシュ&チップスを頼んだ。 お料理はどれも美味しかった。盛が少なめなせいかちょっと物足りない。なので追加でサテをもう1皿注文。幸いご飯付きだったのでありがたく頂き何とかお腹いっぱいになった。 食後バリタワーから下りて、デッキの方に行って夜のジャングルを見下ろすと、照明に照らし出されて小さい虫がいっぱい飛んでいたが、カブトムシのような大型甲虫はいなそうだ。 ダブルデッカーはバリタワーの前で待機していてくれたので、当然2階席に登って座席の前に設置されている自由に動かせるサーチライトで周りの木々を照らして何かいないか探しながら、ナイトサファリ気分でモンスーンフォレストリゾートまで戻っる。 フロントにはNega君に変わって、滞在中これまた仲良くしてくれたMadeさんがいたので「これからよろしくね」と挨拶をして、ちょっとおしゃべりしてから部屋に戻る。 その夜中の事だ。夢のなかでで「コン、コンコン、コンコンコン・・・」という何かを落とすような音が聞こえたとおもったら、目覚ましのような大音響で「トッケーッ!トッケーッ!」が始まりやがったのだ。 この声の主は東南アジアに生息する隊長15〜20cm程、黄緑地に赤い斑点模様という凶悪な姿の「トッケー」またの名を「ゲッコー」と呼ばれるトカゲの野郎だ!非常にうるさい。しかもこの大音響、どう考えてもこの部屋の中で鳴いている。天井の梁おかげに隠れているに違いない。去年のKNCの悪夢を思い出す。 そして案の定、この晩30分置きぐらいに鳴きだすトッケーのせいでろくに眠れず、フラフラになって朝を迎えたのだった・・・ |