竹富島に行こう

 今回の宿は離島桟橋まで歩いてもそれほど遠くない。いつもの港を離島桟橋に向けて歩いていくと日差しがジリジリと肌を焼く。暑い。それに加えて青い空にエメラルドクリーンの海、やっぱり石垣島はこうでなくちゃ。

 竹富島で泳ぐとなるとほぼ海水浴スタイルになるだろうからフィンもマスクもいらないと思うけど、一応念のため1セットだけかばんに入れておく。あとはタオルと着替えをちょっと持っただけの軽装備だ。カードも使えないだろうし海にも入るので、現金も財布の中に入っているお札を適当に持って行くだけにしておいた。

 撮影機材はハウジングに入れたFinepixF30(外部ストロボなし)、FZ-18、それにEOS40Dとトキナーのフィッシュアイズームの広角風景撮りセットを持っていく。本当はサンヨンももって行きたいところだが、あまり荷物が増えるのもなんなので鳥撮りはFZ-18に一任する。

  離島桟橋に着きターミナルに入って掲示板を見ると、今日はもうほとんどの便が運行しているようだ。竹富島の便はかなり頻繁に出ているので、一番早い便のチケットを購入。3人分往復で2750円・・・結構高いなあ。残高がちょっと気になるところだが、向こうではどうせ海水浴をするだけだからそんなに心配することもないか。

 海はさすがにちょっと波が高かったものの、出航して15分ほどであっという間に島に到着。

 さて、島での足はどうしよう。サイクリングがしたいところだが案内を見ると1日借りると1500円。子供割引とかはないらしいので3人で4500円となると・・・ううっ、なんか残高やばそうな感じだ。これじゃ昼ごはん代が心もとないぞ。読みが甘かった・・・

 ここはコンドイ浜まで片道300円の送迎バスを利用するしかないか、も思ったのだが、自転車も時間貸しだと1時間なら300円、3時間なら900円、となると3人で2700円か・・・それなら何とかなるな。せっかくここまで来たんだ、サイクリングで行ってみっか、って事に決定。

 港に迎えに来ていた送迎バスに乗り込み、連れて行かれた貸し自転車屋は、選んだわけじゃないのだが前回来たのと同じ店だった。

 各自自転車を借りたら出発!絶対延長はしたくないので、みんなそこのところは心しておくように!

 集落の中は珊瑚塀の間に白い珊瑚の砂利敷きの道が続き南国ムード満点、めちゃくちゃ暑いけどいい気分。

 途中どっちにいけばいいかわからなくなったので、貸し自転車屋でもらった地図を見るがやっぱりよくわからない。

 まあ良いや、適当に行ってみようと走ってゆくと、いつの間にか集落を抜けて舗装してある外周道路に出た。
 この道は前に来たときに通った記憶にある。あの時はこのアップダウンでかなりバテたのだが、今回はたいきが自走してくれているせいか意外と楽だ。ここからまずはカイジ浜を目指す。

 そしてあっさりと到着したカイジ浜、自転車を止めるスペースの奥には、キジムナーが住んでいそうなガジュマルの木がはえている。そして防風林のトンネルの先には鮮やかなエメラルドグリーンの海が広がっていた。綺麗だ〜

 昨日までのお天気がうそのような好天だが、相変わらず風は強い。
 

 ここでは誰も泳いでいないので、うちらも散歩だけにとどめておいた。人気の少ない砂浜ではヤドカリも散歩中。

 次は本命のコンドイ浜へ向かうべく再びべダルをこぎ始め、10分ほどで到着。

 ここはさすがに竹富島のメインビーチなだけあって海水浴客でにぎわっていた。浜のはずれのひとけの少ないところまで行ってベースキャンプを設営、といっても荷物を置いただけだが。

 それじゃ早速海水浴開始だ。この浜は珊瑚はほとんどないが、白砂の遠浅の海が沖のほうまでずーっと続いているので単純に水遊びをするにはもってこいだ。サイクリングで汗だくだったので、冷たい水が気持ちいい。

 たいきはスノーケリング開始。ここはゴマモンもいなそうだしどこまで行ってもひざくらいの深さなので安心して遊ばせていられる。ただし他の魚もあまりいない。水はすごく綺麗なんだけどね。

 そのうちにかなり潮が引いてきたので沖のほうまで歩いて探検に行ってみる。
 海底は一度腰くらいの深さになるが、沖に向かうにつれ再び浅くなり、岸から100mほど離れると砂州の上をひたひたと水が流れる程度まで浅くなる。

 そして潮は見る見る引いていって、ついには沖に砂浜が現れた。

 そこからさらに沖のほうを見ると、ちょっと離れた所にある砂洲にアジサシが何羽も舞っているのが見えた。これは撮りに行くしかないだろう。 カメラを取りに大急ぎでベースキャンプに戻り、防水バッグにFZ-18とタオルを詰めると再び海中を歩いて沖の砂州へ向かった。

 途中たいき達の様子を見に行くと、それぞれに楽しく遊んでいるようだった。それじゃちょっと行ってくるね!

 目的の砂州は潮が引くにつれさらに広がっていて、アジサシたちはみんな風上を向いて休憩しながら時折潮溜まりで水浴びしている。青い海に白いアジサシ、南の島の風景だなあ。

 群れのほとんどはエリグロアジサシだが、中に1羽ベニアジサシも混じっていた。しかし残念ながら足環つき。

 そして一番沖寄りには昨日見損ねたオオアジサシも!オオアジサシというだけあって確かにほかのアジサシと比べるとかなりの大きさだ。

 毎年沖縄に来ているが、アジサシをこんなに近くでこんなにいっぱい見る機会はあまりないのでとってもうれしい。
強風でカメラが煽られる中、多少でもまともに写っているカットを残すべくFZ−18で連射をしまくった。

 ただ、今から考えたら多少危険を冒してでも40D+サンヨンを持っていくべきだったかも。まあ水没の危険のほかにも、海水浴客がいっぱいいる中でサンヨンとはいえ白い長玉を振り回すにはかなりの勇気も必要だと思われるが・・・

オオアジサシ ベニアジサシ

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