たいき2本目 巨大ウミガメとの遭遇

 うちらが上がるのと入れ替えに、インターバルの休憩を取っていたファンダイブチームは2本目のダイビングに行った。
笹川さんはガイドとして連チャンで水中へ。大変だよなあ。

 一方大仕事を終えたたいきは誰もいなくなったデッキで大の字で寝転びしばし休憩。

 アジサシでもいないかと、一応サンヨンと40Dを持ってきていたのだが、鳥の姿は全然見られなかった。
 しょうがないからたいきと一緒に昼寝でもしようかね。

 しかし船の揺れでまたちょっと気分が悪くなってきたたいき。
どうしよう。こういうときは気を紛らわすのが一番かな。 それじゃ船から飛び込み大会だ〜

 これが功を奏し、すっかり元気になったたいきさん。ひたすら飛び込んでは船に上がり・・・を繰り返しているうちにファンダイビングチームも帰ってきた。さあ、2本め行こうか、と思ったら一度宿に戻るらしい。まあうちらだけ好きなように潜らせてもらっているんだから文句は言えないな。

 宿の前のビーチの戻り、お客さんと空のタンクを下ろすと再び出航。2本目はタイゾーさんがたいきの面倒を見てくれることになった。

 そして着いたのは宿から500mほど沖の「伊戸名水路」。こんな所にもポイントがあったんだ。

 ブリーフィングのよると、このポイントには大きな根があって、そこにスカシテンジクダイが群れているそうだ。今回はたいきのことはタイゾーさんに任せ、魚撮りに専念させてもらうべく一足先にエントリーする。

 珊瑚のガレ場にいくつかの根が点在するポイントは深いところで水深5mほどだろうか。
水深が浅い分太陽の光もたっぷり降り注いでいて海中も明るい。これなら安心して潜れそうだ。

海底でまず最初に出会ったのがこの魚。

 ハタ系の幼魚だと思うのだが、調べ切れなかった。なんだろう?

 そのうちたいきもタイゾーさんと一緒にエントリーしてきた。今回も順調なようでよかったよかった(^^)

 今回はボートが見える範囲で適当に撮影してていいということなので、僕は予定通り魚撮りに専念させてもらおう。まずは定番、デバスズメから。

 ヒトスジギンポもよく見かける魚だけど結構綺麗だし、寄るのが楽しくて好きな魚だ。

そのあとうわさの根に移動。おお〜根を覆うくらいの勢いでスカシテンジクダイが群れている。
 ちなみに小さい透明の魚がスカシテンジクダイだ

 

 たいきはどうしてるかな?おお〜なんかマスククリアしてるぞ。これならCカード取るのも難しくないだろう。

そしてここでもクマノミと2ショット。こっちがほんとのニモのモデル、カクレクマノミだ。

その後もたいきはタイゾーさんに連れられて根の周りをブンブン泳ぎ回り、いろんなものを見せてもらっていたようだ。
マスク越しで、いまいち表情がわからないが、きっと楽しんでるんだろう。

 そんなたいきと目が合った時、手招きをするので行ってみると、根の影に40cmほどあるオニダルマオコゼがいるのを教えてくれた。うまく擬態しているのでよく気をつけないとどこにいるのかわからない。しかしほんとに余裕だねえ。

 根の上には珊瑚がたくさん生えていて、宿からほんの500mの所とは思えない。

ほかのお客さんのペースを気にしないでいいので、カクレクマノミもじっくり撮ることができ幸せだ。

魚撮りに熱中していると、後ろで誰かが動く気配があった。

 そろそろ予定潜水時間も終わる頃だからタイゾーさんが呼びに来たのかな?
と思って振り返ると、確実に1m以上あるは巨大なウミガメがすぐ後ろにいたのでもうびっくり!

海中で、こんな近い距離で、これだけ大きいウミガメに出会ったのは初めてだ。
おまけに背中には毛のようなものが生えていて獣じみていて、正直恐怖感さえ覚えたもんな。

亀は目が合ったとたんグルンとからだを翻し悠然と去っていったので、こっちも反射的にフルダッシュで追いかけたのだが追いつくわけもなく、ウミガメは海の向こうへ消えていった。しかしほんとにびっくりしたよ。

後で画像をチェックしたら、背中の毛は藻のようなものだった。
ウミガメは歳をとるとあまり泳がず、岩陰にじっとしていることが多くなるので、
背中に藻が生えてきてしまうことがあるらしい。
鶴と亀の絵で亀の後ろに髪の毛のようなものが書き込まれていることがあるが、あれはこの藻のことなんだそうだ。
となるとあの亀は結構なお歳だったんだろうな。
「亀は万年」は言い過ぎにしても少なくとも僕よりは年上だったんじゃないだろうか。貴重なものが見られたなあ。

興奮冷めやらないままタイゾーさんにこのことを知らせに行くと、
そのままエキジットすることになり、たいき2本めも無事終了。

これで今日のダイビングの予定は終了。たいきもほっとしたことだろう。
それにしてもたいきがこんなにスムーズに潜れるとは思わなかったよ。ほんとうによく頑張った。

真夏の日差しの下、宿に向けてエメラルドグリーンの海をゆっくり進むボートの上、
ウェットスーツを脱いだ開放感も手伝ってかいつもにもまして饒舌なたいきさん。
「ダイビング、すっげー面白かった!またやりたい!」と大はしゃぎだった。それじゃまた明日も潜ろうね。

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