ガソリンが〜〜〜

 宿に戻るとまずはシャワーを浴びて潮気を落とす。なんかひと仕事した後の充実感があるよなあ。

 プールの横の東屋には昼ごはんの用意ができていた。
 今日のメニューは八重山そばとおにぎり。もちろんオリオン生もお願いして、それを海の見えるプールサイドでいただけば、これこそ完璧な沖縄の昼ごはんだ。
 いつもながらもぐった後のビールは格別だよ〜うんめ〜〜〜

食後はたいきの希望でプールで遊ぶことになった。部屋からゴーグルも取ってきて準備も万全だ。
午前中がんばったんだから、午後は好きなことをさせてやろう。

 午前中のボートで大分日焼けしたので、プールの冷たい水が気持ちいい。
それほど大きくないが子供と遊ぶにはこれで十分。いいもの作ってくれたよ。

さんざんはしゃぎまわって喜ぶたいき、僕も付き合ってしばらく一緒に遊んでいたが、
心の中には隙間風が吹きすさぶ。嗚呼アカ様・・・

ためしにひーこにちょっとだけ出かけて来てもいいかな?と聞くと快くOKをもらえた。ありがと〜!

今から出発すれば4時前にアカ様ポイントに到着できる。
昨日とれたさんがいい思いをしたと言っていたのも夕方だ。これは期待が持てるかも!

喜び勇んで現地に着くと、とれたさんの姿は見えなかった。
実績のあるポイントを見て回ると早速若様が登場。とれたさんが居ないせいか若様もノビノビしているようだ(^^;

 ひとしきり羽繕いをした後森の奥に向かって飛んでいった若様を目で追うと、なんかもう1羽居る!そのうえ給餌してる!! しかしカメラを向けてアカ様たちをファインダーに入れた時にはもう給餌も終わっていた。
 何とか2ショットだけは撮ったものの、遠いしぶれるし証拠写真以上の何ものでもない・・・

 しかし今年のアカ様ポイントは個体数が少ないなあ。
 確実に確認できたのはこの親子だけ。ほかにもう1個体いるっぽいが、それでも全部で3個体だ。いつもの7月なら5〜6個体はいそうなのだが、やはり繁殖シーズンが終わって散らばってしまっているのだろう。

 この後も親鳥は割とよく見えるところに出てきてくれたので、日差しの下での撮影ができた。 

今まで夕方って来たことなかったけど、この時間も結構いいっみたいだ。
それがわかったのは昨日一日中張り付いていてくれたとれたさんのおかげだな。どうもありがと〜(^^)

 しかしあまり2人をプールに放っておく訳にも行かないので、ここでの鳥撮りは30分ほどで切り上げ宿に戻る。
途中の水田にシギがいたのでちょっと寄り道。キアシシギだろうか?

 宿に着くと時間は5時過ぎ。まだ日は高い。みんなはもうプールから上がって部屋に居たが、このまま晩御飯までゴロゴロしているのももったいないよなあ。しかしひーこはダイビングをして疲れたから部屋でゴロゴロしていたいという。

でもたいきは昨日のトゲチョウチョウウオで味を占めたようで釣りに行きたいらしい。それじゃ二人で釣りに行こうか。

 車に乗り込みカーナビでここら辺で釣りができる防波堤がありそうな所を探すと、今朝の林道を抜けて太平洋側に出た所にある伊野田漁港が一番近そうだ。それじゃ出発!
 しかし山道を登っている途中でガソリンが非常に心もとなくなっていることに気づいた。
 さっきアカ様を撮りに行ったときもそろそろやばいかな?と思っていたのだが、既にメーターの針はEのラインをきってりいる。これは釣りに行く前にまずガソリンを入れておいたほうがよさそうだ。

 そこで再びカーナビで検索すると一番近いGSは伊原間にあった。
 何とかそこまでは持つだろうと思い、伊野田漁港を通過して北上。メーターの針がEの線を下まる頃、ようやく伊原間の集落に入り一安心。

しか〜し、なんですとぉ〜!やっとのことで探し当てたGSはお休だ・・・Orz

 うう〜、なんかマジやばいぞ。どうしよう。次に近いGSは白保まで行かないとないらしい。これなら素直に市内に行っておけばよかったよ。北上して余計な距離を走ってしまった。
ここから20km、はたしてガソリン持つんだろうか!?烈しく自信ないんですが・・・

 時刻はもうすぐ6時になろうとしている。あまり遅くなるとやっていたGSも終わってしまう可能性があるので釣りどころではなくなってきた。たいきには我慢してもらいとにかく白保まで行かなくちゃ。

 ガソリンをできるだけ使わないよう、クーラーは切りエンジンの回転数も2000回転より上には上げないようにして、下りはアクセルを踏まずにニュートラルで転がり降りるという超省エネ運転を心がけてもメーターの針はまだ下がるの?ってくらい下がっていく。この時は本当に登り坂がうらめしかった。海沿いの道とはいえ結構アップダウンがあるんだよなあ。

 おまけにあたりには民家はほとんど見えないうえ、携帯の電池も切れてしまった。こんなところで立ち往生したらかなり困った事態になるだろう・・・

 やがて空港建設予定地が見えてきたときは心底ほっとした。やっと白保に到着だ。集落に入りGSを探す。

しか〜し、なんですとぉ〜!ここのGSもお休みじゃないか!!何やってんのよ、石垣のエネオス!

う〜もうダメだ・・・・

 でも幸いまだ車は動いてくれる。ここでうなだれていてもしょうがないので、いつエンジンが止まるかともうヒヤヒヤだったが先に進む。なんかアクセルを踏み込むとちょっと反応が遅れてきたような気がするが気のせいだろうか。

 そんなめちゃくちゃ不安な気持ちを抱えながらもなんとか石垣市内にたどり着いた。
結局ここまで来なくちゃどうにもならなかったってってことか。
いままで何もない所を心細い思いをしながら走ってきた身にはちょっとした町も大都会に見える。
大浜でやっと本当に開いているガソリンスタンドを見つけたときには泣けてきそうだった。ほんっと良かったよ〜

そしてガソリンを満タンにすると、、何も考えずにアクセルを踏める幸せをかみ締めつつ、速攻で宿を目指したのだった。
ゆっくり走ってきたため、時間はもう7時を回ってしまった。もしかしてひーこが心配してるかも。

一方この間中たいきは後部座席で爆睡していた。まあ酔わなくて良かったよな。
釣りはできなかったけど、無事に帰れただけでも上等だ。

宿に戻るともう日没の時間。

部屋に行ってひーこを連れ出し急いで晩御飯に行く。今日のメニュー、僕はラフティー丼、
たいきは ソーメンチャンプルーセット、ひーこはまたカレー。
それにおつまみセットとオリオン生だ。つらい思いをした後だけにビールかうまいねえ。

食後はいつものように裏の公園にリュウキュウコノハズクを探しに行ったがまたハズレ、ためしに国道沿いを歩いてちょっと離れた川まで行ってみたが、いろんな声は聞こえるものの、姿を見られた生き物はでっかいオカガニくらい。


それじゃせめて星空でも撮ろうと三脚にカメラを固定してリモコンでバルブ撮影をする。

その間暇だったのでとれたさんに電話してみたら、今日は竹富のコンドイ浜に行っていたそうだ。
よりによってロクヨンを持って・・・当然カメラを出す事さえできずに戻ってきたそうで・・・・

いや〜一人で良い思いをされてなくて良かったよ〜(^^;

そして撮れた夜空がこれ。右端に写っているのは人工衛星だろうか?

明日はとれたさんが帰る日だ。そしたらその後はアカ様パラダイスになるに違いない。
もしかして朝もその予兆があるかもしれないし、一応お別れも言っておいたほうがいいよな。
ということで、明日の朝は今朝の惨敗を取り返すべく、アカ様ポイントまで行ってみよう。

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