憧れのヤンバルクイナ展望台

 辺戸岬を後にしてヤンバルクイナ展望台に向かう途中、ちょっとした遊歩道があった。
 まだ陽も高い事だし、もしかしてキノボリトカゲくらいいないかなあと覗かせてもらう。
 結構アップダウンの激しい道をヒーヒー言いながら登りきると民家の間の小道に出てしまった。これは外れっぽいな。

 しかしその先にもちょっとした園地があったのでダメもとで入って見たら、たいきが「なんか赤い鳥がいるよ」と言う。
 おお〜!いきなりアカヒゲオスが目の前の柵に止まっているじゃないか!しかもノグチゲラらしき声と木をたたく音も多数聞こえてくる!これは当たりかも!やっぱたいきと一緒だと鳥運良いんだろうか・・・
しかしこんなところでアカヒゲを見るなんて、ここらへんは全部ひっくるめてヤンバルなんだなあ。

 ノグチゲラはどこにいるのか良くわからないが、アカヒゲは道案内をするように僕らの進む方へとどんどん移動してゆき、地面で餌を撮ったり枝に止まったり、倒木の上に乗ったりと素敵なポーズをいっぱいとってくれた。
 

 広葉樹が茂っていて薄暗い環境なのでSSが上がらず、手持ちのサンヨンではイマイチきりっとしたのは撮れなかったが、今回で一番のシチュエーションである事に間違いはない。
 明日の朝はロクヨン持ってここでリベンジ決定だな。ヤンバルクイナはいそうにないけど、最後にいい場所が見つけられて良かったよ。

 思わぬ収穫にホクホク気分で車に戻ると日が暮れる前に本格的にヤンバルクイナ展望台を目指す。
 カーナビの言うとおりに進み、民家の軒先をかすめるような細い道を抜けるとヤンバルクイナ展望台への標識があった。どうやら通行止めはガセだったようだ。

 標識に従い進むと駐車場に到着。いよいよヤンバルクイナ展望台との接近遭遇だ。

 駐車場からの階段を登ると、そこにはまぎれもない巨大ヤンバルクイナが立ちはだかっていた!

 近くで見るとまた大迫力、早速ひーことたいきは大喜びで展望台まで登っていった。
 羽の下に見える窓から顔を出してもらうとこれくらい。でっかい〜

 しかしヤンバルクイナの中からの景色は木にさえぎられてイマイチらしい。
 こいつの前に普通の展望台もあったので行って見るとこちらは中々の絶景で、さっきまでいた辺戸岬が見渡せた。

 これで憧れのヤンバルクイナ展望台も制覇する事が出来た。7年ほど前に辺戸岬から眺めた巨大ヤンバルクイナを今こうして間近にしている・・・なんか感動しちゃうな・・・しないか(爆)

 帰り際、足元にまとわり着いて記念撮影。でっかいけど足のうろこや羽毛までかなり細かく作りこんである。これを作った人は楽しかったろうなあ。

 皆さん満足されたようでよかたよかた。それじゃそろそろ帰ろうかね。
 今日はスタートが遅かったせいか、日中丸々遊んだ気がするなあ。宿に着く頃には太陽も山の陰に隠れ、夜ももうすぐそこだ。お祭りも今日の部は大方終わったようだが、まだステージからはカラオケおっさんの声が響いてくる。
 

 うちらはそろそろ晩御飯のしたくをしよう。ここも今日で最後なので、冷蔵庫の中の物を全部かたづけなくては
木炭に火をつけるのはもう全然問題なくなったので、あるもの全部でバーべキューだ。

 まずはつまみにスパムとモヤシの炒め物とソーセージ

そしてメインはもちろん焼肉〜。今日は鉄板じゃなくて網で焼いてみる。家じゃ網焼きなんて中々出来ないからね。
たいきもお手伝いして焼いてくれた。やっぱ炭火の網焼きは美味いよなあ。

そして仕上げはスパゲッティミートソース。ちょっと食べすぎだろうか・・・

これで一昨日ジャスコで買い込んで来た食材はほぼ食べつくした。しかしあんなにいっぱい良く食べられたもんだ(^^;
しかも3日間全部自炊、頑張ったよなあ。明日からは上膳据膳でだらけまくってやる〜

晩御飯が終わったあとは河原に行ってたいきお待ち兼ねの花火大会。
こんな静かな環境で、しかも河原貸切状態での花火なんて観光地じゃ中々できないだろう。
なんか田舎のお祖母ちゃんちに来ているみたいだ。

 最後は線香花火でしっとりとしめ、花火大会も無事終了。
大袋1袋分の花火は10分ほどで灰になってしまったけど、とってもきれいだったねえ。

 明日はヤンバル最後の朝だ。はたしてアカヒゲまともに撮れるだろうか。ヤンバルを離れてしまえばもうアカヒゲを撮るチャンスはないだろうから、いやでも気合が入る。新天地に最後の希望を託し、早めに就寝。

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