1月15日 ダイビング1本目 カメラがない


 さあ、今日から極楽ダイビングの日々が始まる・・・はずだったのだが、起きてみると外は大雨だった。こんなんでダイビングやるんだろうか・・・

 朝ごはんの時ちあきさんに今日の予定について相談すると、たいきのスノーケリングは酔っちゃうしやめた方がいいかもとの事。それじゃうちらも止めとくか、と思ったら、たいきは部屋でゲームをして待ってるから行ってきていいよという。え〜そんなんですか〜

 最近のダイビングと言えば、梅雨明けの沖縄の穏やかな海ばかりだったので、この荒れ模様の中の出撃は正直かなりひいてしまう。ひーこも出来れば行きたくないらしいが、潜ってしまえばそれはそれで楽しいかもしれないしねえ・・・

 まあここは頑張って行ってみるか、ということで荒波にもまれながらボートに乗り込む。
 そして今日のゲストはうちらのほかにひーこがジャンレノと名付けたおじさんと隣のチャッキー、彼はどうやら初心者のようだ。プーチンはスノーケリングで付いて来るポイント目指して出航!

 今日の第1ポイントはチャチャの前から10分ほどのティモールというポイント。うねりはあるが、一応島影になっているらしいので他よりはまだ穏やかなようだ。

 ボートの上でブリーフィングを受け、ドロップオフの縁にエントリー。ここではドリフトダイビングが主流なので、当然水中は流れている。うねりがあるため浮遊物が多いが、どんよりした陸上と比べると水中はとっても鮮やかだ。

 ガイドをしてくれた、レイコさんのだんなでチャチャのオーナーでもあるラフに付いていくと、いっきに30mより深くまで連れて行かれた。太陽が出ていないので薄暗いんだと思っていたが、実は結構深かったようだ。
深場の代表、スミレナガハナダイも泳いでいた。

その後少しづつ水深を上げながら流されていったが、例によって水中では記憶があいまいだ。かなり流れていたような気はするのだが・・・

潮通しがいいからイソバナも立派 カワハギ系の青ッチョリ
へコアユ 流れが激しいからかカスミチョウチョウウオも岩陰に集まっていた。

そしてこのダイビングのメインは、僕的にはこのイナズマヤッコかな。
ここでは普通種だけど、綺麗だし沖縄じゃなかなかいないし

 浅場に行くに連れてなんだかひーこが浮き気味になってしまい、それを防ごうと逆立ち状態になって必死にフィンキックをするようになって来た。もしかしてちょっと調子悪いのか?
これはアシストしなくっちゃ、と思い、ひーこの上に回ってタンクの後ろを押さえ、身体が水平になるようにもって行き、そのあと正面に回って顔を見るとOKサインを出してきた。大丈夫みたいで一安心だ。
そこでふと気がついた。

あれ?カメラは何処???

さっきまでカメラを持っていたはずの右手はひーこのタンクを押さえている・・・
左手にも何も持ってない・・・あちゃ〜、落っことした〜〜!(泣)

でも下は底なしのドロップオフ。さらにどんどん流されているこの状況じゃもうだめだろうなあ・・・
しょうがない、カメラのために危険を冒すわけには行かないから、ここはスパッと諦めるしかないよなあ。

そのあとすぐ、エキジットのためみんなで集合した時、ラフがジェスチャーでカメラは?と聞いてきたのでなくしちゃった、と言うと、ビックリした顔をして、それじゃボートに上がっていろ、と今来たコースを引き返しに行ってしまった。大丈夫かなあ。

とりあえずボートに上がり、レイコさんとちあきさんに状況を説明する。事故でも起きなければ良いんだけど・・・
みんな心配顔で海を見つめている。僕のせいで申し訳ない・・・・

 そして緊張の5分が過ぎた後。船の後方にカメラを掲げた自由の女神のようなラフが浮上した!
すごい!見つけてくれたんだ!なんだか彼の周りに後光がさして見えるよ。本当にありがとう〜

 ラフの話によると、水深25mくらいのところに引っかかっていたそうだ。
ストロボの白い拡散板がなければわからなかったと言うが、それでもこれを見つけるのは針の山からシャーペンの芯1本を見つけるくらい大変だよ。さすがプロだ。ほんとうにすごい!

 ちなみにひーこが浮いちゃったのは、ウェイトの重さを決める時、見栄をはって自分の体重を軽めに申告したためだと判明。まったくも〜

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