日本脱出の夕べ |
そしてついに出発の日がやってきた。 気を取り直して車両に乗り込むと、まだ本格的なお盆休み前のせいか広々とした車内はガラガラだった。 この新型スカイライナー、席のピッチも広くなったし窓も大きくて車内が明るい。荷物置き場も改良されていて、スペースも十分。これならスーツケースを抱えて席に座る羽目になることもなさそうだ。中々いい! スピードも速くなったとは聞いていたが、ほんとにあっという間に成田に到着。上野から45分しかかからない。 今回シンガポールまではANAで行き、その先はエミレーツ航空でドバイ、ナイロビへと飛ぶことになっている。 大荷物を預けてしまい一気に身軽になった。ちょっと時間にも余裕があったので、空港内をぶらぶらしていると、ひーこが「パスポート入れが欲しい!」と言い出し、かばん屋でレスポのポーチをゲット。というか、ここまでまで別に不自由なくパスポート持ってきてたじゃん。明らかに衝動買いだよな。どうもまだプライスレスの影響が残っているようだ(^^; そのあと出国審査を抜けると、後は出発までの時間をつぶすだけ。 となるとやっぱりいつものように搭乗ゲートのそばのカフェで出国祝いのビール!これがなくちゃ始まらないのだ。 2杯目のビールに行こうかどうしようか迷っているうちに、搭乗のアナウンスが流れたので機内へ向かう。 飛行機に乗るのが大好きだと言う人もいるが、僕は正直何回乗ってあまり好きになれない。 水平飛行に移りシートベルト着用サインが消えると、たいきは夏休みの宿題の読書感想文のための読書を始めた。えらいねえ。 そんなたいきを尻目に僕はさっそくビール!飲み放題は数少ない飛行機の好きなところの一つだな(^^) しばらくすると、これもお楽しみの食事タイム。たいきのチャイルドミールはミートボール。大人はステーキメインでオードブルにスモークサーモンもついていたりしてけっこう豪華だ。 食事も終わり、ふと窓から外を見ると太陽が沈んでゆく所だった。次に太陽を見るのはドバイだな。たいきはお腹も膨れたうえ、なれない読書なんかもして疲れたのか早速熟睡に入ってしまった。 この便はちゃんとシートモニターもついていたので、アイアンマンUをみたり2012を見たりゲームをしたりして時間を潰すがどれもいまいち集中できない。 そして長いフライトの末、シンガポールのチャンギ国際空港に到着。ケツが痛い〜 時刻は真夜中なのでターミナルビルの中は人影も少ない。 しかしここで爆睡しちゃってこの後のエミレーツで寝れなくなるのは辛い。機内での一番の過ごし方はやっぱ睡眠だからね。なので目先の欲望に負けて無防備にうとうとしているひーことたいきをその場に残し、ターミナルをちょっと探険に行ってみた するとお店の裏に寝椅子が並んでいるスペースを発見。チャンギにこんな所があったなんて知らなかった。 僕は本を読みつつ睡魔と闘っていると、何処からか聞いた事のある名前を呼ぶ声が・・・ 搭乗ゲートにはすでに乗客がセキュリティーの検査を受けるため並んでいた。いつもながらギリギリだけど、なんとか間に合ってよかったよ〜 そして乗り込んだエミレーツの機内は、けっこうサービスがいいと思っていたANAを上回るすばらしさだった。 オンデマンドのモニターはめちゃくちゃ大きいし、各席にはコンセントまで付いていて、座席のピッチもANAより広いようだ。インテリアも温かみのあるベージュ系で統一されていてとても落ち着いている。 もう夜中という事もあり、機内の照明もすぐに落とされたが、暗くなると天井に星空が映し出されるようになっていた。 搭乗がスムーズだったのか、飛行機は予定時間よりすこし早めにチャンギを離陸。遅れる事はよくあるけど早めってのは珍しいよな。 水平飛行に移り、ちょっとしたつまみを食べビールを2本ほど飲むと「チャンギで寝なかった作戦」が功を奏しすぐに意識がなくなる。
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