ナイバシャ・シンバロッジ

 やっと到着した今宵の宿はナイバシャ・シンバロッジ。暗くなる前に着けてよかったよ。

 庭園の中の長いアプローチを通ってレセプションに着くと、ホテルスタッフがウェルカムドリンクを持ってきてくれた。
乗り物のシートじゃない普通の椅子に腰を下ろしジュースを飲んでいるとほんとにほっとする。

 その間アンドリューが宿泊についていろいろ説明をしてくれた、が、またも早口難しい単語の連発でよくわからない(^^;

 さらに説明の最中、横の看板に綺麗な鳥が止まったのでもう話などそっちのけになってしまう。
今回のアフリカ遠征で初めてまともに撮影したこの鳥はツグミヒタキという。ムギマキのような配色の綺麗な鳥だ。

 結局アンドリューの話はなんだかちんぷんかんぷんのまま終わってしまったが、取り合えず晩飯の時間と明日の出発時間だけはわかったからまあいいか。
宿帳にサインをしたら、彼とはまた明日車のところで落ち合う約束をして、ホテルのスタッフに部屋まで案内してもらう。

 前回アフリカで滞在したのはナクル湖のレイクナクルロッジとマサイマラのマラシンバロッジの2ヶ所だった。
 ナクルのほうはあの当時の感覚だとあまりいい部屋とは思えなかったので(最近の経験からするとあれは結構豪華だったのだが・・・)このホテルもどんなとこかちょっと心配だったが、案内された部屋はなかなかいい感じのセミスウィートで安心した。
 リビング区画にはテレビまで置いてある。やっぱシンバ系だから設備はしっかりしているのかな。

 小さいけどベランダも付いていて、バスとトイレも別々だった。
ベッドも広いしちゃんと3つあるし、今夜は良く眠れそうで幸せ。なんせ一晩背中を伸ばして眠るのは2日ぶりだもんな。

 部屋の外には潅木の生えた原っぱが広がっている。肝心のナイバシャ湖は見えないが、何処にあるんだろう?
まだ明るいし夕食まで時間もある。それにせっかくアフリカまで来たんだからちょっと散歩に行ってみよう。
早速スーツケースから取り出した三脚と雲台にカメラリュックから出したロクヨンと幕4をセット。
これで準備はOK、それじゃ行ってみよう!

 庭に出てまず目に付いたのは、以前日本でも世間を騒がせたツキノワテリムク。そこらじゅうにうじゃうじゃいて、ここでは東南アジアのインドハッカみたいな存在かも。
 とはいえ今初めて見る身にとってはとっても綺麗な鳥なので、シャッターを切る手にも力が入る

 ツキノワテリムクを追いかけながら原っぱの中を歩いていくと、飛び石の置かれた小道があった。それに沿って歩いていくと、ワイヤーで出来たフェンスがあった。このフェンスがホテルをぐるっと取り囲んでいるようだ。

 そこには木戸があり、こっちがナイバシャ湖、みたいな看板があったので通り抜け、何かいないかさがしていると、後ろからセキュリティーのおじさんがやってきて、このフェンスの向こうはカバが出て危ないから6時以降は出ちゃいかん!と怒られてしまった。夜になるとナイバシャ湖からカバが上がってくるらしい。さらにこのフェンスは夜になると電流が通されるそうだが、カバってそんなに危険なんだろうか?

 しょうがないので木戸の内側に戻りフェンスに沿って歩いていくとウォータバックを発見。じっとこちらを見ている。

 そこでひーことたいきが行動開始。
ひーこはこの日のために新調したTZ−7で手乗り動物写真を撮るためがんばっていた。

そして撮れたのがこちら。たいきの手に乗ってるみたいでしょ?(^^;

さあ、大分暗くなってきたのでホテルの明かりが恋しくなってきた。そろそろ撤収してビールと行こうかね。
でも部屋に帰ってもビールはないので、そのままバーに向かう。

と、その途中の木に尾羽の長いタイヨウチョウを発見。甲高い声で鋭く鳴いている。
かなり暗かったのでISOをかなりあげて撮ってみたが、さすが幕4。なかなかやるねえ。
お腹が見えなかったのではっきりと種を特定する事はできないが、ムネアカオナガタイヨウチョウあたりだろうか?

 バーにたどり着くと外のテーブルに席を取り、ゾウのラベルが印象的なアフリカの代表的ビール、タスカーを注文。

ん〜〜〜〜〜んまい〜〜〜!!!!
 長旅の疲れもあってか体中に染み渡るようだ。旅先でのこの最初の一杯って凄く印象に残るよなあ。

外はだんだん暗くなっていく。そんな空を眺めながら飲むタスカーは最高で、すぐに3本空けてしまった(汗)
でもまあここでタスカーを飲む事も今後の人生でもう1回あるかどうかもわからないんだから、これくらいいいだろう。

そのうちレストランの方が大分にぎやかになってきた。そろそろ晩御飯の時間のようだ。

でもそのまえに一度部屋に戻って熱いシャワーを浴びる。これも幸せ〜
体の芯からほっとしてくる。もう当分飛行機に乗らなくてもいいんだもんなあ。

さっぱりした気分でレストランへ向かい、給仕係の人に部屋番号を伝え席に着くと、まずはスープがサーブされ、
そのあとはビュッフェ形式で好きなものを取って来る、というアフリカのロッジの定番スタイルのディナーが始まった。

料理は正直良く覚えていないのだが、結構美味しかったような気がする。
たっぷりの晩御飯をタスカーとともに流し込んでお腹もいっぱいになったところで
かなり疲れてもいたので、早々に部屋に戻って横になった。

ひゃ〜!ベッドが気持ちよくて幸せだ、横になって寝られることがこんなに幸せなものだったとは・・・

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