レイクバリンゴサファリクラブ

 
車を降りて思いっきりノビをする。ここは青空の下、太陽がジリジリと照りつける真夏の世界だ。気持ちいい!
やっぱ旅行に来たらこうでなくちゃ。

  薄暗いエントランスを抜けるとロビーがあり、その向こうには明るい芝生、さらにその先にはパピルスがそよぐバリンゴ湖が広がっていた。庭にはプールまで付いていてたいきは大喜び。行ったことはないけれど南欧のリゾートって趣かな。

 壁際のテーブルでウェルカムドリンクを飲みながら宿帳に記入して、アンドリューからこの先のスケジュールなどの説明を受ける。

 予定だと今日はこのあとずっとフリータイムだったが、アンドリューがあとでここの庭でバードウォッチングをしよう、と言ってくれた。昼間は暑いから夕方4時にこのテラスに集合と言う事にしてひとまず別れ、ホテルスタッフに部屋まで案内してもらう。

 ところでこのバリンゴサファリクラブ、ウワサでは夜になると庭にカバが上がって来るらしい。確かに湖畔と庭の境なんてなんもないもんなあ。そこでスタッフに「カバはほんとに来るの?」と聞くと、なんでそんな当たり前のこと聞くんだ見たいな顔をして「Yes!」だって。やっぱ来るのか〜、ちょっと不安だ。

 ここは2部屋で一軒のコテージが長屋風に連なっている。うちらが泊まるのはレストラン棟から50mほど離れた所にあるコテージ。どちらかと言うと外れのほうで、カバに襲われた時心細いかも・・・

 白壁の部屋の前にはテーブルと椅子が置かれ、夕方ここでビールを飲んだら気持ち良さそうだ。
 部屋の中に入ると内装はタイル張りで、そこに蚊帳のつられたベッドがあるだけのシンプルなつくりだった。

窓には鉄格子と網戸があるだけでガラスがない。もしかしてこの鉄格子は対カバ戦用なのだろうか・・・

 内装は全体に昨日のナイバシャシンバロッジと比べるとかなりしょぼい。

 でもちゃんとホットシャワーも水洗トイレも付いてるんだからプリサンやモラコットと比べたら全然いいじゃん、というのがみんなの意見(^^)

 ちなみに部屋の隅にロウソクがおいてあったので、これはもしや自家発電?と思い、通りがかったスタッフに「夜は電気は何時まで使えるの?」と聞いたら「そんなの一晩中に決まってるでしょ」と鼻で笑われてしまった。

 それじゃとりあえず昼ごはんにしようかね、ということでサンヨンと12-24mm&7Dだけ持ってレストランへ向かった。

 レストランに着くと先客の欧米人がお食事中。そんな中、空いている窓際の席に案内してもらった。
 席に着きふと外を見ると、すぐそばの木にアビシニアコサイチョウが止まっている。なんでこんなことにいるの!?
 慌ててサンヨンをセットして撮影開始!

 いきなりエキサイトしてしまったが、まずはお食事をオーダーしとかなきゃ。
 そしてまずやってきたのはタスカー。ん〜、やっぱ暑いところで飲むビールは美味い!

 料理を待つ間にも目の前に次から次へと鳥がやってきて退屈しない。レストランの前の道の脇にお皿が置いてあり、そこにパンくずをまいているので、いろんな鳥がそれを食べに来るのだ。
 ズグロウロコハタオリやツキノワテリムクが飛び回っている。

 レストランの壁を覆うツタにもツキノワテリムクがやってきた。手を伸ばせば届きそうな距離だ。

鳥達を眺めているうちに、サラダが運ばれてきた。と言っても生野菜を線切りにしただけのやつだ。
アフリカで生の野菜なんて食べちゃって大丈夫だろうか?とちょっと心配だったが、折角持ってきてくれたものを残すのも忍びないので、ビールでアルコール消毒しながら食べてみる。お腹こわしませんように・・・

一緒に来たパンをかじってみたがこちらはなんかかび臭いかも。あとで鳥にあげよっと。

そして2本目のタスカーと一緒にメインディッシュもやってきた。
僕とたいきは鶏肉のカレー風味煮込みみたいなの、ひーこはスパゲッティーだ。

こちらは可もなく不可もなく。ボリュームはたっぷりでお腹はいっぱいになった。

ウェイターが来て食後にデザートを食べるか聞いてきたのでお願いする。

デザートを待つ間は再び鳥撮りモード。
餌台の前ではアビシニアコサイチョウのメスが日光浴をしている。
うちらからの距離はほんの2m。なんて緊張感のない鳥達なんだ。

その上の木にはすっかり普通種のツキノワテリムク、それにトサカムクドリ、

そして見たかったホオアカオナガゴシキドリもやってきた。

ちょっと離れた木にはウロコカワラバトが止まり、植え込みではウツクシオナガタイヨウチョウが蜜を吸っている。
なんて素晴らしいシチュエーションなんだろう。

 ここでたいきが餌台のパンくず補給にチャレンジ。さっき食べ残したパンを持って、そーっとお皿のところに近づくと、餌をもらえる事を知っている鳥達がいっぱい寄ってきた。
そんな中にはさっきのアビシニアコサイチョウも。たいきとしっかり目が合っているが全然逃げようとしない(^^)

たいきもこれは嬉しかったようで、「オレんとこに鳥が寄ってきたね!」と興奮していた。

そうこうしてるうちにデザートのエクレアとコーヒーが運ばれてきた。お味は・・・なんかかび臭いけど、まあいいか(^^;

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