岸からカンムリカワセミ
 ホテルに戻るともう昼ご飯の時間だ。アンドリューとは今日も夕方4時にロビーで待ち合わせ。
 今日は地元ガイドと一緒に車でバードウォッチングに行く事になっている。

 それまでフリータイムだ。暑いから昼寝でもしてれば?と言われたが、カンムリカワセミを目の前にしてそんな悠長な事言ってられないよなあ。 

 その前に昼ごはんだ。レストランに行くと昨日と同じ窓際の席に案内してもらう。そしてやっぱまずはビール!喉がカラカラだったのでウンメ〜〜だ。っていつもそうだけど(^^;

 外の木には今日もアビシニアコサイチョウ(Jackson's Hornbill)が止まっている。

 昨日はいなかったキタシロズキンヤブモズ(White-crowned Shrike)もやってきた。

 そしてたいきが餌台にパンを置きに行くと、ツキノワテリムクと並んで行儀良くたいきがいなくなるのを待っていた。

 昨日ウツクシオナガタイヨウチョウが来ていた花に、今日はノドグロヒムネタイヨウチョウ(Hunter's Sunbird)が蜜を吸いに来ていた。

 そんな鳥達を撮りながらスープ、サラダと頂き、今日のメインディッシュ、ビーフのステーキがやってきた。

 なんと2枚入りで凄いボリューム。やわらかくはないが、噛み切れないほどの堅さではなく、むしろほどほどに歯ごたえがあるって感じ。変なにおいもしないしとても美味しかった。

 お腹いっぱいになってレストランを出ると、たいきはパンを餌にして、餌台の周りにいる人懐っこい鳥達を自分の部屋の前までつれてくる作戦を敢行。
 しかし鳥が付いてきてくれるのは餌台からせいぜい10mほどでそううまくはいかなかった。

 部屋まで戻る途中、まず見かけたのがクロオウチュウ。

そして昨日に引き続きアフリカサンコウチョウも飛び回っている。でもいるのはメスだけ。
オスは背中や尾羽が白いらしいのでが見たいなあ・・・

プルメリアの木陰ではツキノワテリムクがまったりしていた。

 この乾季真っ只中でもスプリンクラーが回り、庭は潤いたっぷりだ、というかぬかるんでいるくらい。
所々水溜りが出来ていて、そこには白い蝶の群れが水を吸いに集まっていた。

ひろびろとした芝生の庭にはブーゲンビリアが咲き、夜のカバさえなければほんとにパラダイスだ・・・

 部屋に戻り一休みしすると、ひーことたいきはプールに遊びに行ってしまった。やった〜再びフリータイム!これで夕方の集合時間まで思う存分鳥撮りできるぞ!

 早速湖畔に向かうとカンムリカワセミ登場。綺麗なオスだ。まずはもう一度ロクヨンデジスコでチャレンジ。

 さすがにでっかくは撮れる。でもやっぱりいまいちくっきりしないので、ボディーを幕4に付け替えて撮りなおし。

でも岸からだとブレは少ないが、距離が遠いのでこんどは解像感がいまいち。

理想のアフリカ最強システムはやっぱり手持ちでいけるヨンニッパUと遠距離番長ハチゴローのセットだな。
いづれ両者取り揃えてリベンジできる日を夢見て頑張らなくちゃ・・・


 カンムリカワセミを部屋のすぐ前で居ながらにして撮れるってのはほんとに恵まれたシチュエーションだ。

 しかしひとつ困るのはアカシアの刺。カンムリカワセミを待っている間、なんか足の裏がちくちくするのでゴミでも入っているのかと靴を脱いでみたが何もない。

 そこで裏返してみると、靴底のパターンの溝に石ころのようなものが挟まっていた。ついでだから小枝で引っかいて取ろうとしたがこれがびくともしないのだ。

 気になるので爪で挟んでグリグリやると、長さ1cmはあるアカシアの刺がズボッと抜けた。挟まっていたのは石ころじゃなくてアカシアの刺のだったのだ。こんなのが刺さったんじゃ靴底貫通だよ。しかしこの引っこ抜け感はちょっと気持ちいい(^^;

 刺は他にも何本も刺さっていたので大きそうなのだけ抜いておいたが、きっと靴底は既に穴だらけだろう。もうこの靴の防水は期待できないな。ゴアテックスじゃなかったのは不幸中の幸いか・・・

 アカシアは水中に生えているものも多いので、きっとその折れた刺が湖畔に流れ着いてくるのだろう。
 現地の人は裸足で歩いてたりすることもあるのだが、足の皮、一体どれだけ厚いんだろうねえ。

どうもここにはつがいでカンムリカワセミが住んでいるようで、時折2羽が鳴き交わしたり追いかけあったりしている。
何回目かのダイブで大きな魚をとったオスカワセミは、頭を先にして咥えなおした。
これはどこかで給餌するに違いない、と緊張感が走る。何処に行くんだ?このパピルスのどこかだろうか?


飛んでいく先を見極めるため、ファインダーから目を離して観察していると、
飛び立ったカンムリカワセミは予想に反してこちらに向かってきた。

そして僕の頭上を飛び越え、コテージの向こう側へ飛んでいってしまった。
もしかしてあっちに営巣でもしているのだろうか。と、建物の間を通り抜けてみると、
そこにあったのはトーテムポールのように大きなアリ塚だった。

 アカショウビンやナンヨウショウビン、シラオラケットカワセミなどがアリ塚に営巣している所を見てきたので、
もしかしてここがカンムリカワセミの営巣場所か?と思ったが、そこにいたのはホオアカゴシキドリ(Red-and-yellow Barbet)だった。2羽が出入りしているので、ここに営巣しているみたいだ。

近くの木の上にも数羽のホオアカゴシキドリが止まっている。この鳥もここでコロニーを作っているのだろうか。

 しかし部屋の後ろにこんな場所があるとは思わなかったな。周囲は乾燥した疎林帯でチャイロネズミドリ(Specled Mousebird)の姿も見える。それにしても暑い。
標高1000mとはいえ、やっぱり昼間のこの時間帯はかなりの暑さだ。さすが赤道直下。

ここで鳥撮りに熱中していたら、もうアンドリューとの待ち合わせ時間がすぐそこまで迫っていた。

急いで部屋に戻るともうノドがカラカラ。ほんとはここでビールと生きたい所だが、これからのバードウォッチングがどれだけハードになるかわからないので、ひーこがミネラルウォーターで作っておいてくれたポカリでのどを潤した。
でもやっぱビールほど癒されないんだよなあ・・・

まあしょうがない。急いで支度をしてロビーへ向かおう。

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