今回初!本格的ゲームドライブ |
マサイくんの事は忘れる事にして部屋に戻ると、午後4時にフル装備で車寄せに行った。 みんなこの時間からゲームドライブに行くようで、車寄せはサファリカーで大混雑だ。その中にアンドリューの姿を見つけ、うちらのサファリカーに乗り込む。それじゃサファリに出発だ! さっきゲートからここまで来るだけであれだけの成果があったのだからとおもうと、期待も高まる。 車はホテルのゲートを抜け湖に続く道に合流、するとそこに生えている木にいきなりライラックニシブッポウソウ(Lilac-breasted
Roller)を発見!この鳥も今回撮りたいと思っていた鳥だ。10年前、マサイマラで見かけたその光り輝くような姿が忘れられなかったが、それがすぐ目の前に止まっている!なんでこんなにいろんな色が入ってるんだろう。ほんとに綺麗だ・・・ この鳥も鳥撮り熱を再燃させてくれた一要因で、前の時はブレブレの画像しか撮れなかったのでリベンジしたいと思っていたのだ。しっかり撮れたので大満足! それじゃ先に進もうか。と車を数十メートル進めると、再びライラックニシブッポウソウが止まっていた。なんかうじゃうじゃいるなあ・・・ 反対側の斜面を見上げると、木の上の葉陰にアビシニアコロブスが見え隠れしている。この猿は生息域が限られていて結構珍しいらしく、アンドリューはしばらく車を止めていた。まあ猿なんで、僕としてはあんまり萌えないのだが(^^; 道端ではバブーンの家族がノミ取りをしていた。こんな姿は見ていてほほえましいが、顔だけ見ると結構凶暴そうだ。 その先には再びライラックニシブッポウソウがいたので車を止めてもらう。でもこの鳥がいるたびに止まっていたら中々先に進めないので以降はちょっとだけスルーさせてもらおうか。なんて贅沢な話だ。 鳥ばかりに反応しているので、早くもひーことたいきから冷たい視線を感じるが、鳥好きなんだからしょうがない。 もういい加減にしとかないと、ナクル湖畔までたどり着く事もできなさそうだ。以降はあまりじっくりと辺りを見ないようにして再び前進開始。その努力の甲斐あってなんとか湖が見えるところまで到着。そこで再び車を止めてもらった。ホオジロカンムリヅル(Grey
crowned crane)だ!これも撮っておかないと! しかしアンドリューも鳥ばかりで飽きてきたのか「あとでもっと近くで見れるから」と言ってさっさと車を出してしまった。ひーことたいきも大いに納得の様子。なんか僕一人悪者か?・・・ でも結局ホオジロカンムリヅルを見られたのはこのときが最初で最後。もっとじっくり撮っておけばよかった・・・ くそっ、こんな事でめげるもんか。その先の水たまりではセイタカシギが交尾中。当然止めてもらう。 この隙に、近くを飛んでいるクロハラアジサシ(Whiskered Tern )も撮っておく。 そしてまもなく車ははるか彼方にナクル湖が見渡せる分岐点に到着。ここから眺めるナクル湖とその周辺の景色はまさにアフリカって感じだ。ここからは草原の中の道を湖畔に向かって進んでゆく。 草原に入ると大型の哺乳類の姿が目立ってきた。一番目に付くのはグラントシマウマ。 インパラの姿も見える。角があるのはオスの成獣だけだそうなので、これはメスと若物の群れだろうか。 トムソンガゼルの親子もいた。ただでさえ小さいトムソンガゼル。その赤ちゃんはまるでミニチュアのおもちゃのようだ。 たいきもキスデジを構えて一生懸命撮影している。その真剣なまなざし、なんかプロのカメラマンみたいだねえ。 そしてナクル湖の湖畔まで到着 湖畔にはサイとそれを狙うサファリカーのシルエットが見える。うちらも早く行った方がいいんじゃない? とおもったら、逆側にダチョウ(ostrich)を見つけた。ダチョウとサイなら迷わずダチョウだろう。 このあとアンドリューは湖畔のサイの方には向かわず、湖畔に沿って逆方向に車を進めた。 湖畔では車から降りてもいいらしいので、フラミンゴの手前で停車し外に出た。 地面が白いのは、ナクル湖の塩分が固まって塩の結晶が出来ているためだそうだ。 そのあとしばらく僕はフラミンゴの撮影に専念させてもらう。この状況ならロクヨンはいらないだろうと思い、 まずはこの広大な群れを治めるべく、広角レンズで引きにチャレンジ。 続いて狙ったアップ画像もこの距離ならレンズは300mmで十分。良く見るとフラミンゴはなかなか凶悪な顔をしていた。 フラミンゴは大きさのせいかその場から一気に飛び立つ事はできない。 岸辺にいるのはフラミンゴばかりではない。こんなチドリも水際で餌を取っていた。ヒメチドリ(Kittlitz's Plover)だ 。 最初は僕と一緒にフラミンゴを撮っていたたいきだがすぐに飽きてしまい、あとはアンドリューに遊んでもらっていた。 そしてお土産にフラミンゴの羽をゲット。鳥インフルエンザがちょっと心配だけど、 思う存分フラミンゴを撮った後は車に戻り、今度はサイを撮りに行くとのこと。 このサイの群れ、なんかけんかしている用に見える。つうか完全に喧嘩してるよ!砂埃上げて突進してるもん! サファリカーはこの様子を遠巻きに眺めていた。まあとばっちりもイヤだろうけど、せっかく野生の姿を見せてくれているのを近づく事で刺激して止めさせたくないってのもあったんだろう。 そんな暗黙の了解の中、一台のサファリカーがサイの群れにどんどん近づいていった。アノヤロー自分勝手なことしやがって!と思ったらサイの群れはいきなりその車に向かっていった!それを見てアンドリューと一緒に「いけいけ〜!」と喜ぶ。結局さいは車のすぐ手前で方向転換したものの、あの車のお客は相当肝を冷やしたんじゃないかな。良い薬だ。 これを期にサイの群れの中では和解が成立したようで、喧嘩をやめてしまった。まあ平和が一番だけどね。 後でアンドリューに聞いた所では、あれは本気の喧嘩じゃなくて、子供に喧嘩の仕方を教えていただけらしい。 そんなのを見ているうちに太陽も大分傾いてきた。そろそろ帰るとしようかね。 帰りはひたすら今来た道を戻る。途中何度かライラックニシブッポウソウを見かけたが、止まってくれやしない。 帰り道では他のサファリカーもかなり急いでいて、抜きつぬかれつ、みんなかなり必至な様子だ。 そして門限から15分ほど遅れてホテルに到着。幸いゲートはまだ開いていた。まあ宿泊者の把握くらいはしているだろうからいきなり閉めはしないかな。 |