マサイダンスへひーこ乱入!
 部屋に戻りシャワーを浴びて今日一日の埃を落とすと、冷えたビールを飲みがてら、マサイダンスの会場の野外ステージへ行ってみた。日が暮れて暗くなった会場にはすでにたくさんの人が集まっていたが、後ろの方になんとか2席だけ空きがあったのでひーことたいきがそこに座り、僕は後ろの壁に腰を下ろす。

 ウェイターが回ってきたので飲み物を注文するが、ひーこがかっこつけてワインなんて注文するもんだから、ワインリストが出てきちゃったりして大騒ぎだ。結局リストなんて見てもよくわからないので一番安い白のハウスワインのグラスにした。僕はもちろんタスカーで、たいきは晩ご飯まで我慢するそうだ。えらいねえ。

 そうこうしているうちにマサイっぽい人たちが入場してきて太鼓の伴奏と共にダンスが始まった。

しばらくすると飲み物が運ばれてきたので、ナクル到着を祝して乾杯。
こうやってショーを見ながらのんびりビールを飲むってのもまた格別だ。

 舞台の上ではマサイ族のジャンプが始まった。昔コマーシャルで流行ったやつだ。
この中にさっきのマサイくんも混じってるんじゃないかと探してみたがわからなかった。

 そして女マサイも登場。本来マサイ族は男は長髪を編みこんでいて女は頭を坊主にしているらしいのだが、ここには髪の毛の長い女マサイや坊主頭の男マサイなどいろいろな観光マサイがいる。ほんとにみんなマサイなのかは怪しい所だが、まあ楽しいからいいか。

 女マサイのダンスが佳境に入ると、恐怖の観客参加タイムが始まった。ひーこが僕に行けというが冗談じゃない。自慢じゃないがダンスなんてやったこと無いんだから!そんなこと言うならひーこが行けば良いじゃんか!たいきも僕のチームについて、二人でひーこ行けコールをやっていたら、よりによって獲物を探す女マサイがうちらのほうにやってきてしまった、やばい、目立ったせいかな? よっし、ここはイケニエを出すしかない、ということで、ひーこ頑張ってくるようにっ!

 舞台の上に連れ去られるひーこ、悪く思うなよ。僕はしっかり写真を撮っとくからね〜(^^;

 でもいざ舞台に上がってみると中々楽しそうに踊っている。きっと本当は出たかったんだ。
「わたしわぁ〜 いやだって言ったんですけどぉ〜 友達がどうしても付いて来てくれっていうからぁ〜」とか言いつつ実はやる気満々で一緒にオーディション受けちゃうパターンだな、あれは。

 そしてマサイダンスはひーこの軽やかなステップと供に幕を閉じた。あ〜腹減った〜晩ご飯食べに行こ。

 レストランは晩もビュッフェスタイルで、美味しそうな物だらけ。確か3皿くらいお代わりしたような・・・それにしてもここは料理にかけては群を抜いているな。何を食べてもすごく美味しい、まあ今朝までバリンゴでご飯食べていたから余計そう思うのかもしれないけどね。 ここでもタスカーを2本ほどいただきすっかりいい気分。

 デザートもお腹のキャパが許すかぎり頂いて、もう苦しくて死にそうだ〜   って、何回死にそうになってんだか・・・;

 体中の血液が胃に集まっちゃっているようで、意識朦朧としながら部屋に戻ると綺麗にベッドメーキングができていた。同じ蚊帳でもバリンゴはテントの中にいるようだったが、ここは絹のカーテンに優しく包まれているって感じだ。
窓にもちゃんとガラスがあって野外と隔離されているしカバも来ない。電気も明るくてもう最高!

 こんな快適な場所ですぐ眠ってしまうのももったいないような気がするが睡魔には勝てない。今朝も早かったしねえ。
薄れゆく意識の中でなんとかデータのバックアップを済ませ、そのまま眠りの沼に沈み込むように就寝した。

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