サバンナの竜巻


ナロクへの道に入ってしばらくいくと、車は道路際のお土産物屋に入った。ここで15分休憩だそうだ。ここまでナクルから1時間半くらいかかったかな。車から降りて足を伸ばし、外に飾ってあるマサイの盾と一緒に記念撮影。


 11年前に来た時もやはりお土産物屋が休憩場所になっていたけど、あの時は胡散臭いおっさんが寄ってきてこれが安いだのこっちは珍しいだのセールスに余念がなかった。
しかしここにはスーツを着たお姉さんが特に営業するでもなく静かに立っているだけ。以前と比べるとずいぶん洗練された感じた。ただ並んでいるものはそう変わらず、特に欲しいものもない。


 ただ店先に吊るしてあった鳥のモビールにはちょっと心が引かれた。あまり作りはよくないが、ヤツガシラとかカンムリカワセミとか、結構ツボにはまるのがそろっている。お土産にいいかなあと思い店員さんを呼んできて値段を聞くと20$、たっけ〜な〜 もちろんやめて置いた。

 ここで再びひーこのトイレチェック〜

 さすが観光客向けの施設だけあってちゃんとした洋式だったそうだが便座が見当たらないなあ・・・どうやって座るんだ?

 お土産物屋空外に出ると、荒野の向こうにマイクロウェーブ用の巨大なパラポラアンテナの姿が見える。サバンナとの対比が面白い。

 まだ時間があったのでお土産物屋の周りを見てまわると、針で串焼きにされそうなアカシアの枝にハイガシラシュウダンハタオリ(Grey-headed Social-Weaver )の姿を見つけた。

 そこら辺に咲いている花も潤い感がないうえトゲっぽくてサバンナに良く似合う。

庭と隣の畑の境目にいた黒っぽい鳥はチャガシラサバクヒタキAbyssinian Wheatear)
ジョウビタキみたいに尻尾を振っていた。
ISOオートにしていたら、思いっきり感度が上がってしまってノイズまみれの証拠写真しか撮れなかったけど・・・

そして予定の15分が過ぎたところで車に戻る。まだ先は長い。がんばるぞ〜

土産物屋を出たうちらのサファリカーはナロクまでの道を進んでいく。道は今のところきちっとした舗装道路だが、
グレートリフトバレーの真っ只中の一本道って感じだ。周りは見渡す限り潅木の生えた草原が広がっている。

 そんな潅木の林の中にキリンの親子の姿を見かけた。いよいよアフリカの核心部に入ってきたんだな。

 サバンナの彼方から煙が上がっていた・・・と思ったらなんだか移動しているみたいだ。あれって竜巻じゃないか!?
アンドリューに聞くと「Tornado」とこともなげだがやっぱ竜巻じゃん!

竜巻なんてこんな風に普通に出来てて良いものなんだろうか?初めて見たけど凄い迫力だった。

時折あわられる切り通しの壁面を見ると地層が良くわかる。調べれば化石とか出てきそうだな。

そのうち周囲が荒地から農地に変わってきた。
畑の中には所々アカシアの木が生えていて、気持ちよさそうな木陰を作っている。

そしてまもなくナロクの街に到着。さっき休憩した所から2時間くらいかかったかな。
この街も記憶の中と比べるとずいぶん大きな町になっているような気がする。
前の時は道路端に何件か建っている集落程度の町だった気がするのだが、今は町というより街って感じだ。

ここで再びガソリン補給。この車燃費悪いのか!?それともここがほんとに最後の給油地点なのかな。

ここでもひーこのトイレチェック

まあまあ普通の洋式で、ちゃんと便座もついてました〜

記憶では舗装道路はこのナロクまでで、ここから先はガタガタのダートが続いていたと思う。
撮影機材の入ったリュックの下にエアマットを入れ、シートベルトで固定。これで振動対策は大丈夫だろう。
それじゃ、覚悟を決めて再び出発!

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